Mast Brothers Chocolate (1)

マストブラザーズチョコレート NYの人気お土産! 美味しいチョコレートとシーソルトチョコレートクッキー

Mast Brothers Chocolate (1)

ニューヨーク・ブルックリンのウィリアムズバーグに、有名なブルックリン生まれのアルチザン・チョコレート屋さん、Mast Brothers Chocolateマストブラザーズチョコレート)があります。
マストブラザーズチョコレート (Mast Brothers Chocolate) は「綺麗なパッケージに包まれた、カカオの香り高い、甘さ控えめなチョコレート」の印象が強いチョコレート屋さんですが、実はチョコレート以外にも美味しいスイーツがあります。それは、マストブラザーズのウィリアムズバーグの本店に売っている、チョコレートクッキーです。この日は、このショーウィンドウに美しく並んでいるチョコレートクッキーを試してみました。実際手にとってみると、ずっしりと重い、とっても大きいクッキーです。クッキーの中央にかかったシーソルトとチョコレートの相性が抜群でとっても美味!

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真っ白な開放的な空間に、彩りのかわいいパッケージのチョコレートが並ぶ、センスのいいおしゃれな雰囲気がお客さんを誘い込みます。お店の中に一歩入ると、カカオの香りに包まれます。

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アイオワ出身のマストブラザーズ。マイケルさんとお兄さんのリックさんは、それぞれニューヨークに、映像、料理の世界にあこがれてやってきました。でもニューヨークで二人が最終的にやることにしたのは、チョコレート屋さん。いい材料を使っていいものをハンドメイドで作るというのは、ブルックリンのカルチャーそのもの。いいカカオを使って作るハンドメイドの個性的なチョコレートが人気となっています。カカオはエクアドルや、マダガスカル、ベネズエラなどの小さな農場から手に入れています。お店では、チョコレート作りのツアーがあるのでそれに参加するともっと色々とお話が聞けます。

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チョコレートは丁寧に手作業でひとつひとつ金のフォイルで包み、そして、こだわりのイタリアの包装紙で仕上げた贈り物のような存在の板チョコレート。種類は12種類あり、ミルク、ダーク、ゴートミルク、シープミルク、コーヒー、メイプル、バニラ、シーソルト、そして、変り種で、スモーク、ミント、アーモンドバター、オリーブオイル、など。
チョコレートの種類によりますが、全般的には、カカオの濃度が高く、ぐっと甘さ控えめなチョコレートです。

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マストブラザーズのチョコレートは、サイズが3種類あります。超ミニサイズができて、28g、70g、200g の3種類になりました。お値段は、それぞれ $5、$9、$24 です。70g のチョコレートは、ニューヨーク内のスーパーなど小売店でも売っているのをよくみかけます。

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時間があるなら、本店に来て買うのが一番!お店のお姉さんのお話を聞きながら、色々と味見させてもらったりする、そういう体験が楽しいです。旅行者にもお土産選びに人気があるお店で、そんなコミュニケーションをした上で買った思い出のチョコレートなので美味しさが倍に感じられるように思います。

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チョコレートクッキーもゴールドのフォイルでとても丁寧に包んでくれました。クッキーはマストブラザーズらしいカカオが多い感じではなく、普通に甘いタイプです。内側はしっとり、でも外側はさっくりで、美味しいですよ。
マストブラザーズのチョコレートクッキーなどのスイーツレシピも載っている本も出版されています。お店にもたくさん並んでいました。

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マストブラザーズのお店は、ブルックリンからスタートし、今では、ロサンゼルスと、なんとロンドンにもできています。すっかり世界で活躍するブルックリンブランドのひとつとなっています。日本だとディーン&デルーカで販売しているようです。ニューヨークのDean & Delucaでも扱われています。

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ところで、マストブラザーズのモットーは、”Beans to Bar” です。「カカオを良質の生産者から仕入れ、こだわりをもって丁寧に、カカオからチョコレートバーを生産する」、このことを “Beans to Bar” といいます。そんな “Beans to Bar” のもと、クラフトチョコレートバーのパイオニアとして、ブルックリンで成功したのがマストブラザーズです。

彼らのヒップスター的な雰囲気も相まって大成功をおさめているマストブラザーズなのですが、実は先月、マストブラザーズのスキャンダラスなニュースが出てきてしまい、今世間を騒がせています。マストブラザーズの売りである、カカオからチョコレートを作るというのが実は作っていない、既製品を溶かしてチョコレートを作っていたことがあるというのです。本当でしょうか。
先月、フードブログの dollasfood.org で、ブランドイメージをゆるがすような記事を書かれてしまいました。そのブログ記事によると、マストブラザーズは、初期の頃、カカオ豆からチョコレートを作っていたのではなく、あの有名な Valrhona のチョコレートバーを溶かしてチョコレートバーを生産していたというのです。それ以来、こちらの記事をはじめ、他のメディアでも次々と取り上げられ、世間の注目を集めています。マストブラザーズは、高級チョコレートを扱っているだけに、ブランドイメージにかなりダメージがあるのではないかと思います。
マストブラザーズによると、本格的にチョコレートビジネスをスタートさせる前、ビジネスやプロダクトの形を試行錯誤していた時期にだけ、実験的に Valrhona のチョコレートバーを溶かして、試作品を作っていたこともあるようですが、本格的に始動して以来は、”Beans to Bar” で全てカカオからしっかりと生産しているそうです。

“Single Origin”、”Beans to Bar” など様々なキーワードが登場する、ちょっと高級なアルチザンチョコレートの世界ですが、実は味とともに、世界の良質なカカオの農家を守るという意味合いもあるのです。
大きなチョコレート会社が、チョコレートを安価に製造するために、安くカカオを仕入れることができる取引先になっているのは、こちらの映像で紹介されているように、子供も含めた労働者を奴隷のような環境で働かせているひどい生産者が多いようです。
アルチザンチョコレートの流行には、そんな現状から、自然や環境を大切にしている優良な小さなカカオの生産者を助けたいというムーブメントの側面もあるのです。その結果、最終的にできあがるチョコレートはちょっと高級になってしまいます。

ちなみに、カカオからチョコレートができるまでは、こんな感じのプロセスのようです。手間ひまかかりますが、ちょっと作ってみたくなりますね。

マストブラザーズは、お店や包装のデザインセンスが良く、ブルックリンらしい雰囲気が感じられ、またとてもマーケティングセンスのあるお店で、アルチザンチョコレートの普及に貢献してきたお店であることは変わりません。
食の世界は、ブランドイメージを高めるための多くの定義のはっきりしないイメージキーワードで溢れかえっています。そんな中、こちらの記事では、最近増えているアルチザンチョコレートのブラインドテイスティングの結果が紹介されています。クラフトビールもそうですが、クラフトチョコレートの作り手も爆発的に増えている現在、マーケティング文句に踊らされずに、自分の舌を信じようとする人も増えてくるかもしれませんね。
信頼を取り戻すためにも、生産者の顔を紹介したり、ブラインドテイスティングでみんなを唸らせるような、さらに質の高いチョコレート作りを期待しています。

マストブラザーズチョコレート Mast Brothers Chocolate
111 N 3rd St, Brooklyn, NY 11211 MAP
ブルックリン店は閉店しました。

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マストブラザーズチョコレート NYの人気お土産! 美味しいチョコレートとシーソルトチョコレートクッキー was last modified: 2月 11th, 2020 by mikissh