McNally Jackson NYのおしゃれな文房具と本の店

電子書籍やオンライン書店の台頭で書店経営が難しくなってきているこの時代に、個人書店でも元気に生き残って成功しているお店がニューヨークにはいくつもあります。そんな中、個人的なお気に入りで結構訪れることが多いのが、以前紹介した歴史ある書店兼古本屋のストランドブックストア (Strand Book Store)、そして、ノーホーにあるおしゃれで個性的なセレクションが魅力の本屋、マクナリージャクソンブックス (McNally Jackskson Books) です。寒い冬、外出してもつい屋内にこもりたくなってしまい、先日も、ソーホーに訪れた際、つい居心地が良く長居してしまった本屋さん、McNally Jackson を紹介したいと思います。この McNally Jackson は、実は McNally Jackson Goods for the Study（マクナリージャクソングッズフォーザスタディ）というとてもセンスのいいステーショナリー、そして Picture Room というアートのお店も経営しています。どちらも週末はお客さんでいっぱいの人気店で、ちょっとしたプレゼントやおみやげ探しにもおすすめです。

McNally Jackson Books はとにかく個性的なセレクションの本屋さんです。つい先月、このマクナリー・ジャクソン・ブックスが横浜のロンハーマンみなとみらい店で期間限定のポップアップ店を開いてイベントをしたそうです。

自費出版もできる本屋さんとしても有名。現在、ここで印刷された本の数は、47243冊もあります。日々更新されていくこの数字は、みんなに刺激を与えてくれます。私もやってみようかな、って思わず思ってしまう人たくさんいると思います。お値段は思ったよりもリーゾナブルです。ギフト用に特別の人のためだけに作る本、子供のために書いた物語とかでも大丈夫なんです。こういう心温まる、みんなの夢を実現するビジネスっていいですよね。今まで敷居が高かった本の出版、世界でたった1冊の本のようなものでも、出版社並みに自分の作品を世の中に出してベストセラーを狙いたい人でもここに来ればその一歩を踏み出せるかも！

旅行好きが集まる旅行本セクション。この本屋さんは写真が綺麗な本も多く、インテリアや建築の本なども国を問わずセンスのいいものを集めているように思います。日本の家屋のインテリアの写真集もあります。

この本屋さんは2フロアあり、階段には、ちょっとしたステーショナリーが置かれていて、地下にも本棚があります。

地下の子供本セクションも秘密基地のようになっていて子供も退屈しなそうです。子供の目線にたってつくられている感じがします。男の子が楽しそうに小さなおうちの中で本を読んでいます。

フランス語、スペイン語など英語以外の本のコレクションもあります。

ライティングデスクにタイプライター、小道具を上手に使ったディスプレイが目をひきます。そして、そこには書店の人のおすすめ本が並んでいます。

ノーホーという場所がらそんなにスペースがあるわけではないはずなのに、あえて空間をゆったりととって、こんな大きなデスクも置いて、みんながくつろげる空間を作ってくれています。まるで図書館のように、本を読む人、勉強する人、みんなそれぞれ好きなことができるスペースで、すっかり自分の世界に入りこんでいます。

書棚の間には座ってゆっくりできるように椅子がありますし、奥の方にはふかふかのひとりがけチェアーまであります。まるでおうちにいるようなくつろぎの空間を作り出しています。

階段にもセンスよく本が飾られています。

1階にはカフェがあり、ここはいつも大人気で満席です。Balthazar’s やMurray’s Cheese、 Sarabeth、などローカル、ニューヨークの有名店のものも頂けます。そしてここの本屋さんの個性がすごくでているなって思ったのは実はこのカフェのメニューなんです。例えば、Seasonal Soup というメニューのところには、Lewis Carroll の Alice in Wonderland の物語からの台詞 “Beautiful soup!…” が書かれていて、トーストにもベーグルにもサラダにもキッシュにもそれぞれ色々な物語からの引用がされていておもしろいのです。