アメリカの祝日、5月の最終月曜日は、メモリアルデー (Memorial Day)(戦没将兵追悼記念日)です。2024年のメモリアルデーは 5月27日(月)になります。メモリアルデーの週末の3連休は、様々なメモリアルデーイベントを楽しんだり、旅行へ行ったりする、楽しい夏のはじまりの日とされています。メモリアルデーの週末から例年、旅行に出かける人がとても多くなります。また、ピクニックをしたり、ビーチで遊んだり、BBQを楽しんだり、メモリアルデーのパレードが開催されたりとイベントも多く賑やかな週末になります。
アメリカの大切な祝日、メモリアルデーはどんな日?メモリアルデーの過ごし方とどんなことをする習慣があるのか?また、メモリアルデーイベントについて紹介します。
メモリアルデーとは
メモリアルデー (Memorial Day) というと、真っ先に思い浮かぶのが、夏の始まりの日です。
メモリアルデーは、非公式の夏の始まりの日とされており、ビーチ開きの日でもあり、BBQ や、ピクニックを楽しむ日だったり、夏の旅行の始まりの日であったり、また、メモリアルデーは大セールが始まる日でもあり、楽しいイメージを持つ人が多いと思います。
5月のメモリアルデーが、非公式の夏の始まりの日である一方、9月のレイバーデーは、非公式の夏の終わりの日とされていて、5月のメモリアルデーから 9月のレイバーデー (Labor Day) までの間が、アメリカの夏休みシーズンとなります。メモリアルデーから夏の旅行へ出かける人が大変多くなります。
メモリアルデー (Memorial Day) とは、本来、戦没将兵追悼記念日という、戦没者を悼むための日で、アメリカの大切な祝日になっています。
メモリアルデーは、もともとは、南北戦争における戦没者たちを追悼するためのイベントだったのですが、現在では、広い意味で「戦没将兵追悼記念日」となっています。11月のベテランズデー (Veteran’s Day) 同様、軍に関わるアメリカの祝日です。
アメリカの祝日である、メモリアルデーとベテランズデーはとても似ていますが、実はちょっと違います。
メモリアルデー (Memorial Day) と ベテランズデー (Veteran’s Day) の違いは、
メモリアルデーは、兵役中に亡くなられた、アメリカ軍の兵士たちを追悼する日です。
一方、ベテランズデー は、退役された軍人の方々に敬意を表する日となります。
メモリアルデーは、全ての戦没者を悼み、戦没者のお墓やメモリアルを美しく飾り付けします。そして、アメリカ各地で、メモリアルデーパレードなどのイベントが盛大に行われます。
メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の始まりは、南北戦争の北軍の戦没者のお墓を飾り付けするという習慣から生まれた祝日です。
戦没将兵追悼記念日は、最初は、南北戦争の北軍の戦没者のための日でしたが、その後、第一次世界大戦や、その他あらゆる戦争において亡くなられた、アメリカ軍の兵士たちすべてを追悼する日となりました。
メモリアルデーは、もともとは「デコレーションデー」(Decoration Day) と呼び、戦没者たちのお墓をお花などで飾る日として 5月30日に祝われていました。
1968年に制定された、月曜休日統一法 (Uniform Holidays Bill) により、週末が三連休となるように祝日が月曜日に制定されるようになり、1971年から正式に、5月の最終月曜日をメモリアルデーの祝日とするよう制定されました。
ちなみに、メモリアルデー (Memorial Day) 発祥の地は、ニューヨーク州ウォータールー (Waterloo) です。1866年に最初のメモリアルデーイベントが行われた場所で、1966年に、リンドン・ジョンソン大統領 (Lyndon B. Johnson) により、ニューヨーク州ウォータールー (Waterloo) が、メモリアルデーの誕生地として公式に宣言されました。
こちらの映像では、そんなメモリアルデーの歴史について詳しく紹介されています。
メモリアルデーの過ごし方・習慣
アメリカのメモリアルデーの習慣として、戦没者たちのお墓を飾り追悼するとともに、多くの人々は、夏の始まりとしてのイベントを楽しみます。
家族やお友達と一緒に、ピクニックをしたり、ビーチへ訪れたり、バーベキューをしたり、バケーションに出かけたりなど、夏のお楽しみの始まりとなります。
ニューヨークは毎年メモリアルデー前の週から街中に旅行者がいっぱいになります。今年も、メモリアルデーの週末に旅行に出かける人がとても多くなると予想されています。
また、メモリアルデーは半期に一度の大セール、メモリアルデーセール もあります。
観光パス・航空券・ホテル・旅行関連のディスカウントセール も行われます!
メモリアルデーのイベント
アーリントン国立墓地
例年、メモリアルデーには、全米で様々なイベントが開催されます。
ワシントンDCのアーリントン国立墓地も、メモリアルデーイベントが開催される大切な場所です。
戦没者が多く眠る、ワシントンDCのすぐ近くのアーリントン国立墓地のメモリアルデーイベントでは、整然と並ぶ美しい墓地の中で、衛兵さんが行進したり、トランペットを演奏したりします。とても幻想的な光景となっています。
アーリントン墓地といえば、無名戦士の墓 (Tomb of the Unknown Soldier) が有名です。お休みなく毎日兵士の警備が続けられています。無名戦士の墓については、こちら の映像で詳しく紹介されています。
ワシントンDCには、アーリントン墓地の他、ベトナム戦争戦没者慰霊碑 など様々なメモリアルのモニュメントがあります。
ニューヨークのメモリアルデーパレード
ニューヨークでも、メモリアルデーの週には、様々なイベントが開催されます。
ブルックリンや、スタテンアイランドで、メモリアルデーパレードが開催されます。
ニューヨークのメモリアルデーイベント
イントレピッド海上航空宇宙博物館 (Intrepid Sea, Air & Space Museum) では、毎年メモリアルデーイベントが開催されます。
ニューヨークでメモリアルデーの時期の恒例イベントとなっているのが、フリートウィーク (Fleet Week) です。
USS Wasp や USS Bataan などのとても巨大な軍船がやって来ます。
今年は、USS Bataan がやって来ます。
ニューヨークでは、メモリアルデーの週末から海開きが行われ、プールもオープンします。ニューヨークで過ごす人は、コニーアイランド や ロッカウェイ など、夏らしい場所へ少し遠出して訪れてみるのもいいと思います。セントラルパークをはじめ NYC に数多くある公園でピクニックを楽しむのもおすすめです。
メモリアルデーの無料コンサートイベント も開催されます。
フィラデルフィアのアメリカ革命博物館
アメリカの歴史に興味がある人は、全米各地に様々な博物館があるので、訪れてみるのもおすすめです。
独立宣言が出されたことでも知られる、フィラデルフィアには、独立戦争など アメリカ独立期の専門博物館 があります。
アトランタ歴史博物館
アトランタ歴史博物館 では、19世紀中頃に起こったアメリカの内戦、南北戦争について、詳しく紹介されており、歴史好きにおすすめです。
第一次・第二次世界大戦博物館
カンザスシティには、第一次世界大戦博物館 (National WWI Museum and Memorial)、ニューオーリンズには、第二次世界大戦博物館 (The National World War II Museum) があります。
ニューヨークは毎年メモリアルデー連休を楽しむ旅行者がいっぱいやってきます。旅行セール も色々出ているので、お得に楽しみましょう。楽しいメモリアルデーをお過ごしください。
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