ニューヨークでは夏に様々な楽しいイベントが行われますが、先日は、メトロポリタンオペラのサマーリサイタルがセントラルパークで開催されました。お天気にも恵まれオペラ日和でたくさんのニューヨーカーが集まってきていました。会場は、セントラルパークの中の周囲を木々に囲まれた小高い丘にある Rumsey Playfield という場所で、素晴らしい歌声が一際響き渡り、ブラボー!!の連続の素晴らしいイベントでした。
毎年恒例となっているMETオペラの夏のサマーリサイタルは、セントラルパークの他にも、ブルックリンブリッジパークなどニューヨーク市内各所で開催されます。ブルックリンブリッジパークの観覧席が開放的なスペースであるのとは対照的に、セントラルパークの会場は厳重に囲われた空間となっているため、入場はなかなか大変でした。8時開始のイベントで、40分程前に到着しましたが、ラムゼープレイフィールド東側にあるセキュリティゲートには入場を待つ人々がずらり。荷物チェックはもちろんですが、簡単なボディチェックもあり、なかなか厳重なセキュリティとなっていました。セキュリティチェックと合わせて、荷物チェックついでに没収されていたのが、なんとワイン。セキュリティとは何にも関係ないのですが、ニューヨークも含めアメリカ全般では、公園など公共の場所でお酒を飲むことは禁止されています。そうは言っても、こういうクラシック音楽イベント時には、ワインを飲みながらピクニックという人も多いですが、この日は、セキュリティのテーブルには没収されたワインがずらりと並んでいました。イベント終了後、おそらく返してくれると思います。
セントラルパークのMETオペラのコンサート会場はこちらです。どこの席にいてもステージの声が非常によく聞こえる囲われた空間で、屋外の会場としては最高の条件です。
みるみるうちに椅子が埋まり、あっという間に満席です。
会場の後ろの方には、ベンチ席もあります。
屋外コンサートイベントの時の定番のピクニックができるスペースが、実はかなり少ないです。ベンチ席以上にこちらのピクニックスペースの方もみるみる埋まっていき、グループを代表して場所取りに来ている人などは、なんとか場所を取らなくてはと、慌てて敷物を広げている姿も見られました。
フードベンダーも来ていて、アイスクリームや、フレンチフライ、サンドイッチ的な軽食、そしてドリンクも買えるようになっています。
コンサートは、前半が1時間程度、休憩を挟み、後半も一時間程度の構成です。ソプラノ歌手は、ラトニア・ムーア (Latonia Moore) さん。
テナーは、マリオ・チャンギ (Maria Changi) さん、バリトンは、ジョシュア・ホプキンス (Joshua Hopkis) さんで、有名オペラの名曲の数々をソロ、デュオで歌い上げ、それぞれに素晴らしい歌声を披露してくれました。
ドリンクを片手に、寝っ転がりながらなど、自由な雰囲気で楽しめます。いいお天気で気持ちのいい夕方でしたが、この日は、夜、風も出て来て、かなり冷え込みました。まだまだ夜になるとかなり冷え込むこともあるので、重ね着できる暖かい服も持っていくのがおすすめです。
Met Opera Summer Recital Series
セントラルパーク ラムゼープレイフィールド (Ramsey Playfield) 地図
初夏に行われるサマーリサイタルの他、オペラシーズンのはじまる秋の直前、8月後半には、リンカーンセンターでオペラ映像の上映会、Met Opera Summer HD Festival も行われます。
メットオペラのサマーリサイタルは、ブルックリンブリッジパークでも開催されます。また、ニューヨークフィルの野外コンサートもセントラルパークで開催されます。開始時間前後は、かなり混み合いますが、途中で帰る人も多いので、少し時間を遅らせて訪れるのもありだと思います。