ニューヨークのメトロポリタンオペラ (MET Opera) は、新型コロナウイルスの影響で、3月からずっと閉演となっていました。コロナの自粛生活中、オペラのストリーム で素晴らしいオペラの世界を毎晩公開してくれていて、おうち生活の楽しみとして支えてくれていました。秋以降、オペラが再開したら、必ず舞台を見に行きたいと楽しみにしていたのですが、今回、MET オペラから苦渋の決断の発表がありました。
ニューヨークのメトロポリタンオペラ (MET Opera) は、今年いっぱい閉演することを発表しました。
メトロポリタンオペラの再開は、なんと、今年の大晦日、2020年12月31日となる予定です。メットオペラによる発表の詳細は、こちら です。
今シーズンだけの閉演で、秋以降の新シーズンはオープンするだろうと期待していた人も多いと思います。本当に残念なお知らせです。
With コロナの生活でも、多くの活動は、ソーシャルディスタンスとマスクで、なんとかやっていくことができるかもしれませんが、声を張り上げ、美しく歌い上げる数多くの役者さんとオーケストラからなるオペラの舞台の世界では、やはり難しそうです。
劇場に来るお客さんの数を減らして再開することも考えたと思いますが、オペラというエンターテイメントは、舞台の上に本当にたくさんの役者さんたちが登場し、とても密になります。マスクを着けて演じるオペラというものも想像がつかないですが、役者さん以外にも、オーケストラの人々もいて、オペラの豪華な舞台は、たくさんの人々によって支えられています。舞台に立つ人々を守るための苦渋の決断だったと思われます。
3月11日の公演を最後に閉鎖となっている、メトロポリタンオペラの年内閉鎖による経済的な影響は、1億ドルの損失といわれています。スタッフたちは現在無給扱いで、健康保険だけはサポートしてもらえているようです。失業保険は受け取れますが、上乗せ分（毎週600ドル）の補填が7月いっぱいでなくなるので、そのころには再開できるだろうと思っていた人も多く、辛い状況だと思います。
例年なら、そろそろ新シーズンがはじまる9月23日、2020年いっぱいだけでなく、2020-21シーズンの全公演のキャンセルが発表されました。再開は、2021-22シーズンの開幕する2021年9月27日が予定されています。
METオペラ 今シーズン2020–21の全公演中止 再開は来年2021年9月からの新シーズン2021–22の開幕まで延期に
メトロポリタンオペラ (MET Opera) は、閉演から11週間毎日毎晩、新しい演目の公演をストリーミングで公開してくれています。
MET オペラをこれからも応援し続けていきたいと思います。
ブロードウェイミュージカルは、レイバーデーに当たる9月6日までキャンセルされていますが、再開の具体的な日程はまだ発表されていません。
