死者の日 ロックフェラーセンター メキシコウィーク!お祭りにちなんだメキシコフォークアートが登場中

アメリカは、ハロウィンで盛り上がりましたが、アメリカのお隣、メキシコでは、11月1日から2日にかけて、死者の日 (Día De Muertos) が盛大に祝われます。ニューヨークのミッドタウンにある、ロックフェラーセンターでは、メキシコウィークが開催中で、ハロウィンとはまた少し違った雰囲気の死者の日ならではの彫刻作品が色々と登場し人気になっています。

ハロウィンは、10月31日で終了となりますが、お隣のメキシコやメキシコ系の人々の間では、11月1日から2日にかけて、死者の日 (Día De Muertos) が盛大に祝われます。
ロックフェラーセンターでは、メキシコ独立200周年を記念し、現在、そんな死者の日に合わせ、10月22日から11月2日まで、メキシコウィーク と題し、死者の日にまつわるメキシコの伝統的なキャラクターを描いた彫刻作品の数々が展示されています。

アメリカは、20世紀中頃、メキシコ壁画運動をはじめとした、メキシカンアートの影響を大きく受けました。ロックフェラーセンターのロビーにも、リベラ (Diego Rivera) の壁画が飾られる予定だったこともあり、そんなメキシカンアートの影響があったと思いますが、ロックフェラーセンターでは、1964年から1970年代中頃まで、メキシコの文化をテーマとしたメキシコウィークが開催されていました。

今年2021年は、メキシコで1810年からはじまった独立戦争の末、メキシコが独立を果たした年、1821年から200周年目ということで、伝統を復活させる形で、メキシコウィークが開催されています。
ロックフェラーセンターの中心、30 Rockefeller Plaza の目の前、中央には、パンデミックで亡くなった人々を悼む、華やかな祭壇が登場しています。

そして、その両側には、Alebrije と呼ばれるカラフルな神話上の動物の作品、Guardians がいます。Alebrije は、いくつかの動物が合体して構成されることが多く、こちらは、イーグルの顔、コヨーテの耳、イグアナの胴体を持っています。

こちらは、羽を持ったジャガー。どちらも見事な作品です。

ビビッドな色使いのポップな可愛い作品で、メキシコ系の人々はもちろん、たくさんの人々に人気になっています。

伝統的なドレスを身にまとったガイコツの他、楽しそうに歌う歌手もいます。メキシコらしい細やかで美しい絵柄が印象的です。そんなメキシコアートと一緒に、メキシカンなメイクアップとアクセサリーを身に着けて写真撮影を楽しんでいる人もいます。

五番街とロックフェラーセンターの広場を結ぶ、チャンネルガーデン (The Channel Gardens) 沿いには、様々なファッションの頭像が飾られています。パンデミックを経て、チャンネルガーデンには、くつろげる休憩スペースも登場しています。

ロックな髪形のガイコツ、奥には、シスター姿のガイコツもいます。

チャンネルガーデンの北側、50ストリートの道を渡った場所にも、とても美しい絵柄のガイコツが飾られています。

ハートのガイコツも可愛いです。どれもメキシコの伝統工芸が駆使された素晴らしい作品です。

アステカ文明をはじめ中南米の古代文明に端を発し、メキシコをはじめラテン諸国で祝われる死者の日は、実は、もともとは、日本のお盆同様、8月後半に行われるものだったようですが、植民地時代に、カトリックの影響により、諸聖人の日に融合され、現在では、11月1日から2日にかけて祝われています。アメリカのハロウィンが商業的なイベントであるのに対し、死者の日は長い年月をかけて行われて来た伝統的な宗教的な色彩のある行事となっています。
こちらでは、死者の日について詳しく解説しています。

ロックフェラーセンターの中心、30 Rockefeller Plaza のロビーにもガイコツが飾られています。ロビーの巨大な壁画は、American Progress と題された、スペイン人アーティスト、José Maria Sert による1937年の作品です。

ホイットニー美術館では、2019年から2020年春まで、メキシコ壁画運動をテーマとした特別展が開催されていました。ロックフェラーセンターのロビーに飾られる予定でしたが、レーニンが描かれていたことから破棄されることとなった、リベラのフレスコ画、Man at the Crossroads の実物大の復刻版が展示され注目を集めていました。

大盛況!ホイットニー美術館でメキシコ壁画運動モダンアートの特別展開催中 Vida Americana: Mexican Muralists

ロックフェラーセンターでは、そろそろアイススケートのシーズンです。真っ白なアイススケートリンクの準備が出来上がって来ています。今年は、11月6日にオープンします。

ロックフェラーセンターのニューヨークの絶景が楽しめる展望台もおすすめです。

ロックフェラーセンター展望台 トップオブザロック&ルーフトップバー ニューヨークの絶景 夜景を楽しもう!

死者の日 ロックフェラーセンター メキシコウィーク!お祭りにちなんだメキシコフォークアートが登場中 was last modified: 11月 1st, 2021 by mikissh