ニューヨークの公園というと、セントラルパークやブライアントパーク、ワシントンスクエアパークのような大きな公園が有名ですが、実は、あまり知られていない、小さな公園もニューヨークの街中に数多く点在しています。そんな小さな公園の中でも、ニューヨークで最も小さな公園の一つが、グリニッジビレッジにあるミネッタトライアングル (Minetta Triangle) です。
大都会ニューヨークは、ビルがいっぱいのコンクリートジャングルなイメージがあると思いますが、その合間合間の小さな立地に、可愛らしい緑や花が豊かな心温まるようなかわいらしい憩いのスペースが色々と作られています。グリニッジビレッジの6アベニューと斜目に交差するブリーカーストリートの角にある小さな三角形の公園が、ミネッタトライアングルです。
公園周辺は、例えば、通りの名前のミネッタレーン、ミネッタストリートなどミネッタ (Minetta) という名称をよく見かけますが、かつてマンハッタン内を流れていた小川、ミネッタクリーク (Minetta Creek) に由来します。ミネッタクリークは、5アヴェニュー & 21ストリート と 6アヴェニュー & 16ストリート の2ヶ所から湧き出し、途中で合流し、ミネッタトライアングルを通り、ハドソンリバーへと流れていました。
英語では、あまり聞きなれないミネッタ (Minetta) という名称は、ネイティブアメリカンの言語で、悪魔の水 (Devil’s Water) を意味する単語、またはオランダ語の小さなもの (the little one) という単語に由来すると考えられています。
ミネッタクリークは、魚も豊富な小川だったようで、緑がいっぱいのミネッタトライアングルの公園の正面の石畳には、そんな魚が彫られています。残念ながら19世紀には、開発のために埋め立てられてしまいましたが、現在でも地下に、水路が残されているようです。
園内には、ぐるっと一周できる小道があり、そんな昔の小川の周りをイメージしたかのような緑がいっぱいの空間となっていて、新緑の今の季節は、特に美しく輝いています。
春に、一番目立つのは、やはりチューリップです。ニューヨークでは、物凄い数のチューリップが一面に密集して咲いている光景の方が多いですが、この公園では、ぽつんぽつんと緑の中から時々顔を出す感じで点在してチューリップが咲いていて新鮮な光景です。
春にもかかわらず紅葉しているかのような赤い葉の木もあり、小さい公園ながら色々な植物が楽しめます。
こんな可愛らしい黄色い花も咲いています。
ニューヨークのこのグリニッジビレッジのエリアは、美しい赤いブリックのタウンハウスが多いエリアです。この公園の奥も、レンガ造りのタウンハウスの家並みが見られます。
近くを通りかかったら、立ち寄ってみるのもおすすめです。昔の小川の姿も思い浮かぶかもしれません。
美しいお花もいっぱいです。
Minetta Triangle
Ave. of Americas and Minetta Ln, New York, NY 10012 地図
ミネッタトライアングルのすぐ北には、ミネッタグリーン (Minetta Green) があり、また、6アベニューを少し北上すると、ジェファーソンマーケットガーデンという可愛いガーデンもあります。
有名なワシントンスクエアパークも近くです。
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