MoMA グッドデザイン特別展お洒落なインテリア雑貨が大集合！

ニューヨーク近代美術館 MoMA では、現在「The Value of Good Design」と題された特別展が開催中で、インテリアをはじめ時代を越えて愛されているお洒落なグッドデザインな製品が大集合しています。会場には、食器や家具、和風や北欧風のインテリア雑貨、フィアットの可愛い車など、様々な機能性とスタイルを兼ね備えた世界各国の美しいグッズが並び、モマのデザインストアのような雰囲気となっています。

近代美術館であるモマが、得意としているのが20世紀中頃前後のモダンアートですが、そんな MoMA が、一貫して追求し続けてきたものの一つが、機能性と美しさを兼ね備えたインテリア雑貨や工業製品など身の回りにある日常品の「グッドデザイン」です。今回の「The Value of Good Design」と題された特別展では、20世紀にグッドデザインとして評価されていたものが、時代を経た現在、どう見えるのか？と言ったテーマとなっています。会場には、懐かしのものから、初めて見たけれど素晴らしいものまで、雑貨好きにおすすめの展示となっています。
3階の展示会場の入口で出迎えてくれるのは、可愛い Fiat 500 です。

会場では、様々なジャンルの製品が展示されている他、デザイン図やポスターなども展示されています。また、ちょっとした映像コーナーもあります。

何気ないキッチンアイテムも、無駄のないすっきりとしたデザインで、使い心地もよさそうなものが色々ありました。

それぞれ、材質は異なりますが、ビビッドカラーの色合い、個性的な形がとても目を引くデザインです。

温かみのある木製のテーブルとイス。曲線美の Eames のデザインです。

お洒落なデザインの椅子が大集合。こちらも、Eames をはじめ、思わず座りたくなってしまう可愛い椅子がいっぱいです。

Eames の木製の棚の隣に、Marcel Breuer さんの木の椅子と、木の暖かみが感じられるコーディネートです。Marcel Breuer さんは、実はアッパーイーストサイドにある、メトロポリタン美術館の分館、Met Breuer の建物をデザインした人です。

お洒落なインテリア家具の設計図も大集合。

北欧風なガラス系の素敵な器たち。フィンランドの女性デザイナー、Saara Hopea さんのデザインです。

お洒落なデザインの雑貨は、惚れ惚れしてしまう工夫が要所にされていて、そういう発見をしながら見てみるのも面白いです。

今でも愛され続ける Chemex のコーヒーメーカーなどもあります。

ニューヨークのミュージアムを巡っていると、よくお洒落な人に出会います。デザインの特別展会場にもやはりお洒落さんたちが出没！

雑貨の他、工業製品でもレトロで可愛いものが色々並んでいました。

シンプルだけどお洒落に見える真っ白な棚。腕を組んで見入っているお姉さんまでいます。ドイツの工業デザイナー、Dieter Rams さんのデザインです。

今にも飛び立ちそうなお洒落な羽のようなデザインの椅子。こちらは、イギリスの工業デザイナー、Robin Days さんのデザイン。

グッドデザイン特別展では、見るだけの展示もありますが、実際に触れてみることができる、触って体感することができるコーナーも用意されていて、子供から大人まで楽しんでいる姿が見られました。

本を開くと点灯する魔法のようなランプの本。

日常生活に溶け込んで当たり前になっている便利なキッチンアイテム、タッパーもお洒落なものが色々あります。
タッパーって、実は発明者の名前、アール・タッパ― (Earl Tupper) さんに由来して名付けられたものなんですね。

グッドデザインの展示ルームにも、このタッパーの発明者として有名な、デュポン社で働いていた、アール・タッパ― (Earl Tupper) さんのデザインのグッズがあります。お洒落な半透明な曇りガラスのように見えますが、こちらは、ポリエチレン製です。

グッドデザインと言えば、MoMA に常設されていて、とても目立った存在となっているのが、こちらのヘリコプターです。Bell-47D1 という機種で、こちらも20世紀中頃に生産されていたものです。

こちらは、MoMA の紹介映像です。

インテリアや雑貨好きの人におすすめの展示で、ショッピング気分で見て回ることができます。特別展は、6月中旬以降10月まで予定されている MoMA の一時閉鎖直前の、6月15日まで開催されています。
展示されているものの中には、モマデザインストアで購入できるものもあります。デザインストアは、モマのあるミッドタウンの他、SOHO にもお店があります。