MoMA再開 行ってきました!有名作品を独り占め ウィズコロナの新美術館体験

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ニューヨークの大人気ミュージアムの一つ、MoMA の名称で知られる、ニューヨーク近代美術館が、昨日、8月27日に再開しました。コロナにより、3月中旬以来5ヵ月以上もの間、閉館が続いていましたが、待望のオープンということで、早速行ってきました!MoMA は、ゴッホ、モネ、ピカソをはじめ著名アーティストの有名作品も多く、いつ訪れても混み合っている大人気美術館でしたが、再開後は、ギャラリー一部屋丸ごと貸し切り状態で、作品をゆっくりと鑑賞できるような、これまでとはまた違った快適な美術館体験となりました。それもそのはず、まだパンデミック中の with コロナのため、人数制限をした完全予約制となり、検温や、マスク着用などコロナ対策特別ルールの下でのリオープンとなっています。

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MoMA がいよいよオープンしました!ニューヨークは、コロナ感染の大流行地となった3月中旬以降、全てのミュージアムが閉鎖されていました。その後、感染状況は、劇的に改善し、収束に向かいつつあることから、8月24日から、NYCでも、ミュージアムの再開が可能となったことを受け、約5ヵ月ぶりに美術館、博物館が再開をはじめています。
早速、初日に行ってきましたが、人数制限のため、とにかく人が少なく、とても快適に過ごすことができるようになっています!

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NYC では、コロナ感染は低いレベルで収まっていますが、まだパンデミック中ということで、通常時の25%以下の人数制限、マスク着用などコロナ対策特別ルール下での再開が義務づけられています。中でも、訪れる人に最も大きな変化となるのが、事前に時間指定チケットが必要となる、完全予約制になっていることです。
MoMA は、再開後から9月27日までの間、入館無料となっていますが、毎週金曜日の午前10時にリリースされる、翌週のチケットを入手する必要があります。昨日、再開したばかりということもあり、今日は一瞬で完売してしまいました。

MoMA 再開 8月27日から1ヵ月入館無料!事前予約 マスク コロナ対策特別ルール下で

時間指定チケットの予定の時刻に、美術館の南側 53ストリートの入口を訪れ、ソーシャルディスタンスマークの列に並びます。スタッフがチケットを確認し、順番に中に入れてくれます。

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入り口を入ったらすぐ、セキュリティゲートのような場所があり、そこで検温し、入館します。ミュージアムショップだけを訪れる場合でも、今までみたいに簡単に出入りはできなくなりました。その後、さらにチケットをスキャンし、ミュージアムのギャラリーエリアへと進みます。

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モマの入り口のロビーのメッセージが新しくなりました。I Love New York です。モマは、昨年もリノベーション工事のため、4ヵ月間休館していました。昨年の10月再開したときは、Hello Again! というメッセージが描かれていました。

I Love New York MoMA

今回の再開後は、世界的に有名なニューヨークのロゴ、”I ♡ New York” です。作者のミルトン・グレイザーさんは、今年亡くなってしまいましたが、人気のロゴは、不滅です。

ニューヨークのロゴ「I ♡ NY」感動の誕生の秘話

ミュージアムの中の様子はというと、今まで MoMA ミュージアムへ来たことがある人は特にビックリしてしまうと思うのですが、人が全然いません。人数制限のおかげでとても空いている、というか、今まで見たことがない光景が広がっています。館内の色々な場所に、ハンドサニタイザーが置かれ、ソーシャルディスタンスを促す目印が貼られています。

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各ギャラリーのお部屋にお客さん一組ということも多く、完璧なまでのソーシャルディスタンスで、安心してミュージアムを楽しめます。

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ギャラリーでは、全般的には、閉鎖前と同じ作品が展示されていますが、作品同士も距離をあけるようにする配慮もあり、所々変更が加えられています。
MoMA の一番人気の作品、ゴッホの『星月夜』も貸し切り状態で見ることができました。奥の壁の左側にかかっている作品です。このギャラリーは、ゴッホだけでなく、セザンヌ、ルソー、ゴーギャンら、MoMA のハイライトであるポスト印象派を代表するアーティストの作品が飾られている人気ギャラリーですが、作品はもちろん、タイミングによっては、ギャラリー丸ごと独り占めにすることもできました。

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ゴッホの『星月夜』の作品がどれだけ人気かというと、普段は、このように MoMAの大混雑 のスポットとなっていて、絵が見えなくなってしまうくらい、ギャラリーが人でいっぱいになってしまうのです。今となっては、なんか遠い昔のことに感じてしまうすごい光景です。

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有名作品目白押しのモマで、こんなにも贅沢なアートの楽しみ方ができるなんて初めてのことで結構感動です。

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普段は人でいっぱいのモネの巨大な睡蓮のギャラリーも、今ならとても空いています。一瞬でもモネの睡蓮を独り占めできるチャンスがあるなんて夢のようです。

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ジャクソン・ポロック、アンディ・ウォーホル、20世紀中頃の現代アートのギャラリーも空いています。初日ということで、映像の撮影にやって来たメディア関係者や、アート、写真好きの人がたくさんやって来ていました。

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MoMA のオノヨーコさんの作品です。実はこの作品、休憩スペースの壁に描かれているものなので、いつもは人がいっぱいで、こんな風にじっくりと見ることができたのは初めてです。希望のメッセージという、オノヨーコさんらしいコンセプトアートで、メトロポリタン美術館の正面にも登場しています。

Yoko Ono MoMA

最上階のギャラリーでは、3月中旬に中断してしまった Judd の特別展が延長され行われています。

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MoMA Judd 回顧展 美しい空間に広がるミニマリズムアートの世界 ドナルドジャッド特別展

この他、Judd 同様延長された、Dorothea LangeSur Moderno の特別展に加え、スーラ、シニャックらの点描画をはじめ、ポスト印象派のアーティストたちを支え、近代アートの流れに大きな影響を与えた批評家、コレクターの、Félix Fénéon さんの特別展 もはじまっています。

20世紀初頭パリの雰囲気 MoMA 特別展 オルセー美術館らと共同企画 スーラ マティスら新印象派を支えた Félix Fénéon

ほとんどのギャラリーは、オープンしていますが、一部の狭いギャラリーは閉鎖しています。レストランなど飲食スペースも、閉鎖となっています。

モマの中庭もお気に入りのスポットで、久しぶりにオープンしていてとても嬉しかったです。みんなきちんとマスクをしています。ローカルだと、好きなギャラリーだけ覗いて、あとは、お庭でアウトドアの時間を楽しんでいる人も多いです。

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館内のほとんどは、時間指定チケット制になっていますが、1階入ってすぐ左手の奥にあるパブリックギャラリーとその手前の地下にあるミュージアムショップは、チケットなしで訪れることができます。

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MoMA の有名作品やギャラリーの見どころは、こちらで詳しく紹介しています。

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MoMA再開 行ってきました!有名作品を独り占め ウィズコロナの新美術館体験 was last modified: 9月 2nd, 2020 by mikissh