ニューヨークの近代アートの人気ミュージアム、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) では、ここ数年、開館しながら、拡張リノベーション工事が行われてきましたが、いよいよリノベーションの完成目前となる今年の夏、最終段階ということで、6月16日からの4ヵ月間、モマ (MOMA) は完全閉館することとなりました。
ニューヨーク近代美術館 (MoMA) が、新生モマとして再オープンするのは2019年10月21日です。モマのギャラリースペースが拡大し、世界の様々な地域、あまり知られていないアーティストの作品など、より多様な作品が展示される他、パフォーミングアートなども行われるイベントスペースも増え、今まで以上にバラエティに富んだアートが楽しめる空間となりそうです。
ニューヨーク近代美術館 (MoMA) では、現在、$400 million(約440億円)をかけたリノベーションプロジェクトが進行中です。そのリノベーションが完成し、新生モマ が、今年の秋、10月21日にオープンします。新生 MoMA は、以前、隣にあった American Folk Art Museum の敷地まで拡大し、美術館、大学のキャンパス、公共スペースなどを手掛けるニューヨークの著名な建築デザインファーム、Diller Scofidio + Renfro と Gensler による デザイン で工事が進行中で、完成後は、4割程ギャラリースペースが増え、サンフランシスコ近代美術館 (SFMoMA) を上回る巨大な近代美術館となります。
その MoMA の完成、オープン前となる約4ヵ月間、2019年6月15日からは、MoMA は完全に閉館となります。
MoMA と言えば、まず思い浮かぶ有名な作品には、ゴッホ (Vincent van Gogh) の星月夜 (The Starry Night)。
ピカソ (Pablo Picasso) のアビニヨンの娘たち (Les Demoiselles d’Avignon)。
モネの巨大な作品、睡蓮などがあります。
ニューヨーク近代美術館 (MoMA) では、ヨーロッパとアメリカの近代アートを中心とした展示構成でしたが、新生MoMAでは、これらの著名な作品に加え、世界の様々な地域やあまり知られていないアーティストの作品などが幅広く展示されるそうで、ますます面白いものとなりそうです。
ニューヨーク近代美術館 (MoMA) の定番の人気作品は、常に展示されますが、全般的により頻繁に展示作品の入れ替えを行う方針だそうです。
ニューヨーク近代美術館 (MoMA) の1階は、オープンなパブリックスペースとなり、毎朝10時からオープン。月初の木曜日は、夜9時までオープンされ、開館時間延長で、より訪れやすくなります。
新生 MoMA では、他の美術館とのコラボも行われ、2021年完成予定の現在、新館建設中のため閉館となっている The Studio Museum in Harlem によるアフリカンアートの展示も行われるようです。
ハーレムらしいミュージアム、The Studio Museum in Harlem は、こんなミュージアムで、小さいながらも魅力あるミュージアムでした。
夏休みの真っ最中という、6月から10月に閉鎖することとなりますが、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) の閉鎖中、ニューヨークでおすすめなのは、MoMA の得意とする分野を含め幅広い展示が見られる総合美術館の メトロポリタン美術館 です。ヨーロッパ近代アートは、グッゲンハイム美術館、アメリカンアートは、ホイットニー美術館 がおすすめです。
MoMA を訪れたら必ずチェックしたい人気の作品に、アンディ・ウォーホルのものが挙げられますが、現在、ホイットニー美術館では、大規模な アンディウォーホール回顧展 が開催中です。この特別展は、3月31日までの開催で、MoMA の休館前には終わってしまいますが、素晴らしいので機会があれば訪れて下さい。
ニューヨーク近代美術館 (MoMA) が、今夏、しばらくの間、閉館となってしまうのは、残念ですが、再オープン後の新生 MoMA が楽しみです。ニューヨークには幸い、魅力的な素晴らしい美術館がたくさんあります。この機会にぜひ色々と訪れてみてください。