パリへ旅行で訪れたらぜひ訪れたい絶景展望スポットの一つである、モンパルナスタワー (Tour Montparnasse) は、パリの美しい街並みが、ピンクの夕焼けからキラキラとライトアップが輝く夜景の景色へと移り変わる瞬間を眺められる絶好のスポットです。
19世紀の低層石造り建築の統一感のある街並みが広がるパリ中心部で、一際目立つ高層ビルである、モンパルナスタワー。その最上階と屋上が展望台になっており、エッフェル塔などパリ周辺の景色を360度一望できます。特に、美しい時間帯である、夕暮れ時から、少しづつ暗くなっていき、次第に、パリの街がライトアップされて行く、そんな絶好の時間帯に訪れてみると、そこはたくさんの観光客が集まる大人気の展望スポットとなっていました。
モンパルナスタワー (Tour Montparnasse) は、パリ市内南西部にある、パリからフランス西部、南西部への玄関口となっているモンパルナス駅 (Gare Montparnasse) の上に立つ、高さ210メートルの高層ビルです。1969年から建設がはじまり、1973年に完成した59階建てのオフィスビルで、2011年まではフランスで最も高い建物でした。
建物は、いかにも60、70年代のオフィスビルという感じのデザインで、周囲のパリの歴史的な街並みから少し異質な感じの存在ですが、この高いビルの最上階から眺めることができる、パリの素晴らしい絶景は本当に素晴らしく、パリのおすすめ展望スポットです。エレベーターで56階へ向かい、そこからさらに階段を上り、最上階59階の上、360度の景色を眺めることができる屋上へと向かいます。
しばらくすると、太陽が沈んで行き、
美しいピンクの夕焼けと共に、街中も少しずつライトアップされていきます。一番絵になる景色が北側の景色です。
一番の見どころはなんといってもエッフェル塔です。背景には、近年開発中の La Defense にある近代的な高層ビル群が見えます。昔からの街並みが残され、高層ビルの少ないパリですが、開発が進められており、エッフェル塔の西側のセーヌ川沿い左岸(南側)にもいくつか新しい高層ビルが建設されていました。
ナポレオン1世 (Napoleon Bonaparte) のお墓がある建物も美しくライトアップされています。この他、様々な方向を見渡してみると、セーヌ川、凱旋門、ノートルダム大聖堂、パンテオン、サクレ・クール寺院などパリの代表的なスポットや、南側には、モンパルナス墓地などが見られます。
夜のエッフェル塔の楽しみの一つが、イルミネーションと共に、日没後、毎時0分から5分間行われるシャンパンフラッシュです。そんなシャンパンフラッシュもこの展望台からは、特等席で楽しめます。
屋上の展望台には、椅子もあり、くつろげるスペースも用意されています。安全のため、周囲には、ガラスが張り巡らされていますが、写真撮影ができるように、一部ガラスがない部分もあります。夕暮れ時は混み合うので、いい角度から写真撮影をしたい場合は、少し早目に訪れ、いいポジションを取っておくのがおすすめです。
あまりに美しいので見とれてしまって、なかなか帰れませんでしたが、10月初旬の夕暮れ以降は、なかなか寒かったです。夏以外で、夜訪れる場合は、暖かい格好が必須です。朝は、9時半から、夜は10時30分まで、金曜、土曜は、少し遅く夜11時までオープンしているのでゆっくりと楽しめます。
屋上には何もありませんが、最上階には、ちょっとしたカフェや、お土産屋さん、トレイなどがあります。
モンパルナスタワーの歴史やパリのトリビアなどについても紹介されています。
パリは、18世紀から20世紀初頭まで、啓蒙運動が盛んで、世界の文化の中心とされた街でした。街灯も早い時期に取り入れられた先進都市だったことから光の都 (The City of Light) とも呼ばれています。モンパルナスタワーは、そんな光の都パリの美しい街並みを肌で感じることができるおすすめの絶景展望台です。
モンパルナスタワーの完成以降、パリの中心部で、7階建て以上の高層ビルの建設が禁止されたという程、実はモンパルナスタワーはとても不評な外観で、この展望台の素晴らしいメリットは、モンパルナスタワーが見えないこと、とまで言われることもあるそうです。そんな不評だったビルも、近々、リノベーションされます。デザインを担当する建築ファームも決定し、来年、2019年から工事がスタートする予定となっています。どんな変身を遂げるか楽しみなプロジェクトです。
パリで高層ビルと言えば、中心地から北西に少し離れた La Defense と呼ばれるビジネス地区に、次々と新しい高層ビルが誕生しています。