世界中から人々が集まってくるニューヨークには、そんなニューヨークらしい多様なカルチャーを感じさせてくれる個性豊かなミュージアムがたくさんあります。今回、紹介するのはチャイナタウンにもほど近いリトルイタリーにある ミュージアム・オブ・チャイニーズ・イン・アメリカ (Museum of Chinese in America) です。
実は、ニューヨークとその周辺のエリアには、アジア以外の西半球で最も中国系の人々が多く住んでいるエリアとなっています。その歴史は、19世紀後半、1870年頃まで遡ることができるそうです。現在では、最も歴史のあるマンハッタンのチャイナタウンはもちろん、クイーンズやブルックリンにも大きなチャイナタウンが形成されています。
そんな場所柄もあり、中国系の人々の歴史や文化を伝えていく目的で、Museum of Chinese in America は、1980年に設立されました。現在のミュージアムは2009年からオープンしていますが、中国らしさとモダンさがミックスした新しいデザインのミュージアムとなっています。
中国人だけに限らず、ニューヨークは移民にまつわるミュージアムが多いです。
全米主要都市にチャイナタウンがありますが、そんなチャイナタウン間を運行するチャイナタウンバスとかも運行させている中国人のネットワークは改めて思うとすごいです。そんなマップもありました。
建築のデザインなどに関する展示。
レトロな薬屋さんのお店の展示もみどころです。
地下に広場があり、子供たちの作品なども見られました。
昔のアイスクリーム屋さんの看板のデザインなどもレトロ感が楽しいです。
獅子舞のダンスは、ニューヨークのチャイナタウンでも見られる中国の伝統的なイベントです。
アメリカに住む中国人たちの歴史は、ゴールドラッシュや鉄道網の建設など労働力が必要な時には歓迎されましたが、そうでない時代には追い出されそうになったりしたこともあり、アメリカのその時々の都合に振り回され、なかなか大変だったようです。そんな中国系移民の歴史についても触れることができます。
Museum of Chinese in America
215 Centre St, New York, NY 10013 MAP