Museum of American Finance-16

ニューヨークのアメリカ金融博物館「ミュージアム オブ アメリカン ファイナンス」

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世界の金融の象徴ともいえる、ニューヨークのウォールストリートに、まさにこの場所にふさわしいちょっと変わったミュージアムがあります。アメリカ金融博物館 (Museum of American Finance) というファイナンスに関するミュージアムです。金融市場のこと、トレーディングのことなど、金融にまつわる歴史的にも貴重な展示がされている、とてもめずらしいミュージアムです。

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ここは、昔、Bank of New Yorkが本店としていた建物を現在ミュージアムとして利用しています。そのため、建物の中がとてもゴージャス。入り口を入ると目の前に広がるらせん階段に、天井にはシャンデリアと、高貴な雰囲気の建物です。

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昔の銀行って豪華だったんですね。フロアもシャンデリアもキラキラと美しいです。

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建物の細部を見てみても、ドアひとつひとつにも美しい模様が入った芸術品です。

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歴代のお札や各銀行がそれぞれ発行していたバンクノートがずらりと並んだお部屋もあります。

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こうしてみると、デザインも金額も本当に様々です。

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アメリカの抱える借金・負債は、秒速で増えていることを知っていますか?
アメリカの負債額をリアルタイムで表示しています。目の前でどんどん増えていく数字、恐ろしいです。
でも、これって、アメリカだけの話ではありません。日本を含め、他の先進諸国も同じ状況です。こちらは世界の国々の負債額を表示している、World Debt Clockです。

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戦争のために債権が発行されていた歴史がわかります。

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毎年、全米や世界の企業売り上げランキングを発表している「Fortune」は、とても歴史ある雑誌です。1930年、大恐慌中に発刊され、それから現在に至るまでずっと続いています。世界中のたくさんのビジネスマンに読まれているビジネス誌です。

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「The Wall Street Journal」は、まさにここ、ニューヨークのウォールストリートから名前をつけた新聞で、1889年からずっと続いています。

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コモディティの先物ではこんな商品が売買されていますよ、という展示です。カカオや、小麦、米、金などは時々耳にすることがあります。

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でも、フローズンポークベリーまでが取引の対象だったというのは興味深いです。取引量が少な過ぎて市場からなくなってしまったようです。

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みんなが興味を持って見ているものは、証券です。

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昔の証券は、まさにこういう紙だったんですね。一枚一枚の証券にその会社ならではの絵が描かれています。

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アメリカの金融界に偉大な功績を残した、JPモルガンさん。

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Fedの歴代のトップたち。現在のFRBの議長、Janet Yellenさんもいます。
国の経済の状態を判断し、経済活動や資産価格に影響を与える金利の調整という責務を担うFedですが、経済には様々な考え方や利害関係もあり、どんな判断を下しても必ず非難を受けてしまうとても心労の多い大変な仕事だと思います。

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この他、Federal Reserve New York に関する、展示もされています。Fedについての説明はこちらをどうぞ。

Fed って何? 最近注目を集めている アメリカの中央銀行

ウォールストリートにブル(牛)の像がありますが、ブルは、上向きのマーケットになる象徴です。ベア(熊)は、その逆で、下向きの調子のよくないマーケットの象徴ですが、この像は、ブルがベアをやっつけています。マーケットが上向きになりますようにの願いが込められた像ですね。

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アレクサンダーハミルトンのお部屋もあります。

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アレクサンダーハミルトンを描いたミュージカルが今とても人気になっていますが、アメリカ、そしてニューヨークの金融界において大切な役割を果たした人です。その歴史的資料など大切に保管されています。

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ハミルトンが決闘をしたときの銃のレプリカも展示されています。

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ミュージアムの壁には昔の光景が描かれています。

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銀行というところは、借りる必要がないことを証明できたら、お金を貸してくれるところである。。。銀行のあり方の真意をついた言葉かもしれません。

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キラキラと宝石が光る黄金のモノポリー (Monopoly) です。純金でできたとんでもなくリッチなモノポリーゲームです。

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トリニティチャーチやニューヨーク証券取引所からすぐのところです。金融に興味があれば、金融ミュージアムまで足をのばしてみましょう。

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Museum of American Finance アメリカ金融博物館
48 Wall St, New York, NY 10005 MAP
開館時間:火ー土 10 am – 4 pm
入場料:
大人 $8
シニア・学生 $5
子供6歳以下 無料
また、ニューヨークパスでも入場できます。

ちなみに、ウォールストリートにはこんな歴史があります。

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こちらもウォールストリート。オフィスビル、60 Wall street の1階フロアをパブリックスペースとしてオープンしているところが増えてきました。

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夏は冷房がきいていて涼めますし、冬は温まれます。

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スタバなどのテイクアウトできるカフェが入っていることも多いので、観光途中の休憩スポットにもなります。

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ロウアーマンハッタンおすすめスポットも是非一緒に周ってみましょう。

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ニューヨークのアメリカ金融博物館「ミュージアム オブ アメリカン ファイナンス」 was last modified: 4月 14th, 2017 by mikissh