ニューヨークのタイムズスクエアといえば、ブロードウェイミュージカルのメッカですが、そんなタイムズスクエアに、ブロードウェイ博物館「ミュージアム・オブ・ブロードウェイ」 (Museum of Broadway) という、ニューヨーク・ブロードウェイミュージカルの博物館がオープンしました。ブロードウェイ博物館の館内では、他ではあまり見ることができない、ブロードウェイの歴史、歴代作品、舞台衣装、劇場、舞台裏など、ブロードウェイミュージカルの様々な展示が行われています。ニューヨークの最新ミュージアムである、ブロードウェイ博物館には早速たくさんのミュージカルファンがやって来て熱気に溢れています。
ブロードウェイ博物館(ミュージアム・オブ・ブロードウェイ Museum of Broadway)は、タイムズスクエアの中心、45ストリート沿い、6-7アヴェニューにオープンしました。もともとは、2020年に登場の予定でしたが、パンデミックで遅れ、ようやく2022年11月15日にオープンとなった、ニューヨークの最新ミュージアムです。
タイムズスクエアといえば、周辺に多くのミュージカル劇場が点在し、ブロードウェイミュージカルの本場として知られていますが、新たに登場したブロードウェイ博物館は、ニューヨークならではのショービジネス、ミュージカルの様々な側面を知ることができると共に、ブロードウェイミュージカルのグッズを集めた、ミュージアムストアも併設し、お土産探しなどにもおすすめです。ブロードウェイミュージカルファンが気軽に集うことができる新スポットとして人気になっています。
ブロードウェイ博物館は、ニューヨークの観光パス を使ってお得に訪れることができます。または、チケットを事前に オンライン で購入して訪れるとスムーズに入場できます。
ブロードウェイ博物館に入ると、まず登場するのが、ブロードウェイ博物館のミュージアムショップです。その奥に、ミュージアムの入口があります。
ブロードウェイ博物館の展示は、1階から3階までの3フロアに渡っています。地下には、トイレ、コートチェックやロッカーがあります。
劇場の裏側のような階段を上っていき 3階から展示はスタートします。まず登場するのが、現在、公演されているミュージカル作品の PLAYBILL がずらりと並んでいるギャラリーから。ここで次の映像ルームへの入場を待ちます。
ブロードウェイミュージカルの歴史が紹介された映像作品を鑑賞します。
その後、通路を歩きながら見ていくと、写真映えするスポットが用意されていたり、インタラクティブだったり、と様々な趣向を凝らした展示があります。それぞれの時代を代表する、ブロードウェイミュージカルの名作がフィーチャーされていて、舞台セットや小道具、衣装などが展示されています。
最初に登場するのは、20世紀初頭の1907年から1930年代頃にかけて人気となっていた、歌劇 (Revue) シリーズ、Ziegfeld Follies です。当時の華やかな雰囲気が伝わってくる展示です。
レトロなコスメが置かれた化粧台や、華やかな衣装などが展示されている楽しい空間です。
パリの歌劇をもとにした、Ziegfeld Follies は、大勢のダンサーによる歌と踊りがメインのショーでした。現在のミュージカルのようなストーリー性のあるショーは当時はあまりありませんでした。
そして、1927年に公開され、現在のブロードウェイミュージカルへと繋がるストーリーのある作品、Show Boat もフィーチャーされています。作詞、作曲は、オスカー・ハマースタイン2世です。
トウモロコシ畑が印象的なこちらのセットは、1943年に公開され大ヒットとなった作品、オクラホマ! (Oklahoma!) のものです。サウンド・オブ・ミュージックをはじめ数多くの名作を生みだした、ブロードウェイミュージカルを代表する劇作家チーム、Rodgers and Hammerstein の最初の作品で、オクラホマの小さな農村を舞台に、恋の三角関係を描いた作品です。
こちらの何気ない日常のシーンの舞台セットは、1957年に初演が行われた名作、ウエストサイドストーリー (West Side Story) からです。まるで舞台にいる気分になれるバーカウンターでは、スタッフが写真撮影してくれます。ウエストサイドストーリーといえば、Leonard Bernstein 作曲の名曲、そして独特の面白いダンスが印象的ですが、そんなダンスの映像も流れています。
1966に初演が行われたヒット作、キャバレー (Cabaret) も登場。ナチス支配下のベルリンを舞台に、イギリス人とアメリカ人の恋と破局を描いた作品です。
ブロードウェイでそれぞれ初演が、1968年の『ヘアー Hair』、1970年の『カンパニー Company』、1977年の『アニー Annie』 などのヒット作もフィーチャーされています。
途中、フォトジェニックなアートも色々な場所で登場します。
ブロードウェイで、1982年に初演が行われた、アンドリュー・ロイド・ウェバー (Andrew Lloyd Webber) の名作、キャッツ (Cats)。衣装やスケッチなどが展示されています。
途中、 Broadway Cares and Equity Fights AIDS によるブロードウェイ作品が描かれたキルトなども展示されています。
こちらは、ブロードウェイで1988年に初演が行われた、オペラ座の怪人 (Phantom of the Opera)。衣装の他、猿のオルゴールや怪人なども登場しています。オペラ座の怪人は、ブロードウェイ公演最長記録を更新中でしたが、2023年で終了となってしまいます。
豪華なオペラ座の怪人のシャンデリアも飾られています。こちらは、公演の数に合わせたクリスタルが使用されています。
オペラ座の怪人 (Phantom of the Opera) は、もともとは、2月に終了予定でしたが、人気のため延長され、2023年4月16日まで公演が行われることになりました。
ブロードウェイで、1994年初演の ライオンキング (Lion King)、1996年初演の レント (Rent) も登場します。ライオンキング (Lion King) は、現在も公演が続いている人気ミュージカル作品です。
2001年公開のヒット作、プロデューサー (The Producers)。
その他、様々なミュージカル作品で使用された衣装や小道具なども展示されています。
アラジンの魔法のランプ、キンキーブーツの赤いブーツなど、ミュージカルに登場する様々な小道具が飾られています。
ミュージカルと劇場のミニチュアも展示されていて可愛いです。
こちらはウィキッドの Gershwin Theatre のミニチュア模型です。リアルに再現されています。
お馴染み、今もヒット中のミュージカル、ハミルトン (Hamilton) の衣装も展示されています。アメリカ独立から初期にかけてジョージ・ワシントンの右腕として活躍したアメリカ建国の父、アレクサンダー・ハミルトンをヒップホップ調の曲で描いたミュージカル作品です。
その他、様々なミュージカルの舞台衣装がずらりと飾られ、ファッション展のような雰囲気になっているセクションもあります。
ブロードウェイミュージアムの最後のフロアとなる1階は、ブロードウェイの劇場、バックステージ、メイク、衣装、音響など、ブロードウェイミュージカルの様々な舞台裏が紹介されています。
こちらは、ブロードウェイの様々な劇場の内部の様子が紹介されている映像です。
ショーの映像や音響などを調整するコントロールルームや、
メイクアップルームなどが再現されていて、劇場の裏側を垣間見ることができるようになっています。
最後は、1階にある、ミュージアムショップです。ブロードウェイミュージアムのグッズの他、様々なミュージカル作品のお土産も揃っています。
ブロードウェイミュージアムに入場しなくても見て回ることができるので、お土産探しに立ち寄ってみるのもおすすめです。
ブロードウェイ博物館のハイライト映像もご覧ください。
ブロードウェイミュージカルは、数多くの名曲を生み出して来たので、ミュージカルの舞台を見たことがなくても聞いたことがある曲も多いと思います。
こちらでは、ブロードウェイミュージカルのヒット曲の数々が紹介されています。
ブロードウェイ博物館は、ブロードウェイミュージカルを代表する歴史的な名作が数多く紹介されていて、コアなミュージカルファン、舞台好きにおすすめの展示となっています。
ブロードウェイ博物館は、MOMA ニューヨーク近代美術館 から近く、ニューヨークの観光パス を使ってお得に訪れることができます。
ブロードウェイ博物館 Museum of Broadway
145 W 45th St, New York, NY 10036 地図
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