ニューヨークのブロンクスに、ブロンクス歴史博物館 (Museum of Bronx Hisotry) があります。ニューヨークには、それぞれの地区に、歴史協会や博物館がありますが、ブロンクスにあるのが、Valentine–Varian House と呼ばれる、18世紀中頃に建てられた歴史的な邸宅がミュージアムとなった、ブロンクス歴史博物館です。2階建てのシンプルな造りの邸宅で、1階では、ブロンクスの歴史にまつわる様々な展示が行われています。
ブロンクス歴史博物館 (Museum of Bronx Hisotry) は、ブロンクス北部の Norwood で、かつての貯水池を埋め立てて造られた公園、Williamsbridge Oval に面した場所にあります。1758年頃に建てられたとされるブロンクスで2番目に古い邸宅である、Valentine–Varian House が、道を挟んで移築、復元され、現在では、1階部分がミュージアムとして一般公開されています。ちなみに、2階部分は、ブロンクスヒストリカルソサエティのオフィスです。Valentine–Varian House も、Dyckman House 同様、農家の邸宅であるファームハウスだった建物です。

1階の3つの部屋からなる小さなミュージアムで、メインのギャラリーには、当時のキッチンの様子が再現されています。
メインのギャラリーでは、17世紀から現在までのブロンクスの歴史が紹介されています。
ネイティブアメリカンの時代からスタートし、17世紀にオランダの植民地となります。
その後、1664年9月以降、オランダを破ったイギリスの植民地となります。ブロンクスは、この頃、ニューヨークではなく、ウエストチェスター群の一部で、農業が中心となっていました。その110年程後に、独立戦争が勃発し、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンを結ぶ重要な旧街道(Boston Post Road) があったブロンクスは、ニューヨーク同様、イギリスに占拠されましたが、ゲリラ戦が続けられていたそうです。
19世紀に入り、ニューヨークの技術、経済の発展に伴い、ブロンクスも発展、移民も急増し、大変化を遂げます。ニューヨークに近い存在となったブロンクスですが、西部は1874年に、東部は1895年に、ニューヨークシティの一部となり、最終的には、1898年、NYCが、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドからなる現在の構成となりました。晩年、ブロンクスに住んでいた世界初の推理小説家、エドガー・アラン・ポー も紹介されていました。
Valentine–Varian House の歴史的な写真の数々が展示されています。
その他のギャラリーでは、ブロンクスの歴史的な景観や文化などを紹介する、写真や遺品などが展示されています。
ブロンクスのローカルの野球チームのユニフォームや、
20世紀初頭の街並みの写真、
ブロンクスにかかる橋などの巨大建築の写真など色々あります。
こちらのギャラリーと3部屋からなる小さな博物館です。
ブロンクスのグッズが集められた、小さなミュージアムショップもあります。
お庭には、南北戦争を彷彿とさせる像が緑の中にたたずんでいました。
Valentine–Varian House は、18世紀にイギリスで流行したジョージアン様式のファームハウスです。
緑いっぱいの庭園があり、ハーブなども育てられています。
とても小さな博物館ですが、歴史好きの人は、ブロンクス北部を訪れた際に立ち寄ってみると面白いと思います。
ブロンクス歴史博物館 Museum of Bronx History
3266 Bainbridge Ave, The Bronx, NY 10467 地図
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