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ボストン美術館 見どころ 有名作品 おすすめの周り方徹底紹介!

アメリカのボストン美術館 (Museum of Fine Arts, Boston) はアート好きに是非おすすめの観光スポットです。ニューヨークのメトロポリタン美術館と同じ年、1870年に設立された歴史あるミュージアムで、日本との関わりも深く、日本アートのコレクションにも定評があります。規模に関しても、全米で、メトロポリタン美術館、シカゴ美術館、ワシントンDCのナショナルギャラリーに次いで全米4番目となる、とても巨大で見応えのある美術館です。
そんな巨大なボストン美術館を効率良く見て周るための、見逃せない見どころや、有名作品などの紹介と合わせて、大体の所要時間美術館への行き方など役立つ情報を紹介します。

ボストン美術館 (Museum of Fine Arts, Boston) は、1870年に創立され、1876年にオープンしました。現在の建物に移ってきたのは1909年のことだそうです。2010年には美術館の大規模なリノベーションが完成し、モダンな雰囲気も取り入れられています。
ニューヨークのメトロポリタン美術館同様、広い美術館内すべてを見て周るとかなり時間がかかり、半日近くはあっという間に過ぎてしまいます。全体的には、20世紀までのアメリカンアートとヨーロッパ印象派、ポスト印象派の作品が特に充実していると思います。エジプトに関する展示もニューヨークのメトロポリタン美術館に勝るとも劣らないものとなっていて、また、日本美術を世界へ広めたフェノロサや岡倉天心 (Okakura Kakuzō) がボストン美術館のアジアアート部門のキュレーターをしていたこともあり、日本アートのコレクションも充実しており、各セクションで見どころ満載の美術館となっています。毎週水曜日から金曜日までは開館時間が長く、夜10時までオープンしているのでゆっくりと見ることができます。

ボストン美術館への行き方・チケットと入場料

ボストン美術館への行き方は、地下鉄グリーンラインで、、Museum of Fine Arts Station で下車、徒歩1分です。例えば、ボストンの中心、ボストンコモンの Park Street から出発して、グリーンラインの Heath Street Station 行きに乗り、Museum of Fine Arts Station で下車し、ミュージアムに到着する感じだと所要時間は15分程度で非常に便利で近いです。

ボストン美術館 Museum of Fine Arts Boston
1000 5th Ave, New York, NY 10028 地図

開館日 毎日 (ただし、新年1/1、Patriots’ Dayの4月第3月曜日、7/4の独立記念日、サンクスギビングデー、クリスマスの12/25は休館となります)
開館時間 土曜日ー火曜日: 10:00 a.m.–5:00 p.m.
水曜日、木曜日&金曜日: 10:00 a.m.–10:00 p.m. 時間延長される水、木、金曜日おすすめです!

ボストン美術館の入場料は大人$25、シニア(65+)&学生$23となります。水曜日の4時以降、オープンハウスの日など年に数回、無料で入場できる日 Free Days があります。詳しくはこちらをどうぞ。または、ボストンの観光パス を利用するのもおすすめです。

フロアは4フロアあり、1階と2階が鑑賞の中心になりますが、地下、3階にも若干展示されているセクションがあります。フロアプランはこちらです。
所要時間は館内を一通り見て周りたい場合、3時間程度は見ておく必要があります。じっくり見て周る場合は丸一日過ごすことも可能です。

アメリカンアート

ボストン美術館で最も充実したセクションの一つとなっているのはアメリカンアートが展示されているアメリカンウィングです。1、2階は「アメリカ独立の頃~20世紀初頭までのアート」、3階は「20世紀初頭~中頃までのアート」が展示されています。

アメリカの古典アート

独立から20世紀初頭までのアメリカ古典アートのセクションには、当時のアメリカのインテリアをはじめ、トータルコーディネートされた美しい部屋が所々に再現されています。

アメリカ初期のアートは、現代でいう写真のようなもので、人物像や風景画などをそのまま記録にとどめた作品が数多く並んでいます。特にその頃、最も描かれたのがアメリカ独立で活躍した人々です。ギャラリー133にはそんな人物画が並んでいます。
大変大きな存在感のあるこちらの絵は、Thomas Sully 作のあの有名なジョージ・ワシントンです。右手にあるのは、Gilbert Stuart によるワシントンの肖像画で、これを元にレプリカのワシントンの肖像画を数多く製作したそうです。

こちらは John Singleton Copley 作、ボストンのヒーロー、ポール・リビア。

美しいステンドグラスなど、華やかで豪華な装飾のお部屋が多く楽しめます。

ギャラリー126の Thomas Sully 作の “The Torn Hat”。1820年の作品で、後々の画家にも影響を与えているのでしょう、雰囲気が少しノーマンロックウェルの作品を思いださせます。ちなみに、ノーマンロックウェル美術館という有名な美術館が、ボストンから数時間行った、マサチューセッツ州ストックブリッジにあります。

ギャラリー232で、一際目を引く、こちらの作品は John Singer Sargent の4姉妹を描いた作品。まるで絵の中の壺が飛び出してきたように飾られていて素敵です。この他、周りにはいくつものサージェントの作品が並んでいます。

キャッツキルの風景などハドソン川周辺の風景画などを描くハドソンリバー派のアーティストたちの作品をはじめとし、アメリカのワイルドな景色をそのまま描くのが流行した時代の作品など、様々な美しい風景画が壁いっぱいに並んでいます。

こんなお茶目なアートが集まるお部屋も。他の地域では見られないアメリカらしい雰囲気と言えます。

アメリカのアーバンアート

アメリカンウィングの3階は、20世紀初頭以降中頃までのアメリカアーバンアートのセクションです。段々とヨーロッパとは異なる、アメリカ独自のアートへと発展していった様子が伺えます。
ギャラリー332には、ジョージア・オキーフ (Georgia O’Keeffe) の素敵な作品が数多く展示されています。今までに見たことないほど、華やかな明るい色使いの花などを描いた作品がたくさんあります。

エドワード・ホッパー(Edward Hopper) 作 「ブルックリンの部屋」。

メキシコの女性アーティスト、フリーダ・カーロの作品も。

ニューヨークの MOMA にもあるポラックです。ギャラリー328では、ピカソの作品と一緒に対比されて展示されています。

ニューヨークのMOMAにもありますが、20世紀中頃からのインダストリアルな雰囲気の作品群も飾られています。

ヨーロピアンアート

ボストン美術館では、日本でも人気の高いヨーロッパのアートもとても充実しています。ヨーロッパ各国の様々な時代のアートが集められています。ヨーロッパの画家で人気の高い、16世紀から17世紀のエル・グレコ、ベラスケス、ルーベンス、ヴァンダイク、レンブラントの作品、19世紀の印象派、ポスト印象派の作品も数多く展示されています。

中世ヨーロッパの雰囲気満点のクロイスターのようなお部屋。

大きなお屋敷にやってきたような天井の高い壮大なお部屋のギャラリー250。”European Painting 1550–1700 and Hanoverian Silver”と題されたドイツ風のとても印象的なお部屋です。

とてもヨーロッパらしい18世紀イタリアの作品。

イギリスの有名画家、船の絵をはじめ風景画を数多く描いたターナー。こちらはギャラリー251にある奴隷船、という作品で、夕日の美しい色使いがまず目に止まりますが、よく見ると人々がおぼれています。実際に起こった奴隷船での不幸な事件をとてもドラマチックに描いた作品だそうで、こちらで詳しく解説されています。

美術の教科書にでてくるような有名な作品もたくさん。こちらは、フランス・バルビゾン派のミレーの作品。まだ写実的に描く時代でした。ミレーの作品はいくつか並んでいます。

一つ一つのお部屋のコーディネートが異なり楽しめます。こちらは、ギャラリー152。”Art of the English Regency” と題された19世紀初頭のイギリスをテーマにしたお部屋。

大人気の印象派、ポスト印象派の作品は、ギャラリー252255です。
大人気のルノアールのダンス。

有名なドガのバレリーナ。ちなみに後ろの左から2番目の作品、Gustave Caillebotte 作の “Man at His Bath” は実はとても価値の高い作品なのだとか? こちらの記事でも紹介されているように、常人には信じられませんが、なんとモネ、ゴーギャン、ピサロらによる8枚の絵を売り、$17 millionで手に入れたそうです。

モネの作品、着物を着た踊り子さんの絵は必見。鮮やかな赤い着物の女性の絵はとても存在感があります。

モネの積みわらシリーズの絵です。

そして、ポスト印象派。
ゴッホの「郵便配達人」。今年日本でボストン美術館の特別展、ボストン美術館の至宝展が日本国内のいくつかの美術館で予定されていて、こちらの絵も登場するようです。

ゴーギャンらしい世界観です。

エジプトアート

ボストン美術館は、アメリカ内でも最も多くのエジプトの遺品を所有している美術館で、展示も充実しています。修復のおかげかもしれませんが、とても美しい状態で展示されています。
印象に残るミイラの仮面。

エキゾチックな展示ルーム。

エジプトの壁画アート。こんなに綺麗な状態のエジプト壁画はそうそうないかもしれません。

こちらも目を引いた壺。エジプトではなく、古代ギリシアのもので、エジプト以外の古代文明の遺品も数多く展示されています。

日本アート

数多くの仏像が並ぶ、日本のお寺のような雰囲気を演出しているお部屋、ギャラリー279です。すごくきれいな状態の仏像の数々です。

快慶の弥勒菩薩立像。

日本コレクションは、どれも美しい状態のものが多く、驚いてしまいます。

とても美しい着物に、お茶道具、お面などが展示されています。

ボストン美術館は、葛飾北斎の浮世絵を多数所有していることでも有名です。
富嶽三十六景の一つ、有名な大波が印象的な「神奈川沖浪裏」など数多くの浮世絵を所有しています。浮世絵は繊細な作品なので傷みやすいというようなお話をされていて、修復中なのか、休息期間なのか、残念ながら葛飾北斎の浮世絵は、現在展示されていません。
2015年にはこちらの北斎の特別展が行われていました。

“New Women for a New Age Japanese Beauties, 1890s–1930s” と題された、あまり見たことのない比較的新しい時代の浮世絵の特別展です。とても興味深そうに作品を楽しんでいる人がおり、やはり浮世絵は海外では珍しく、人気があるようです。

番外編ですが、ボストン美術館には、岡倉天心にちなんで名づけられた Tenshin-en と呼ばれる日本庭園があります。日中に訪れたら覗いてみるのもいいと思います。

その他のアート

ドーム部分に描かれている天井画も素敵です。こちらもボストンパブリックライブラリーと同様、サージェント作です。

イタリアの美術館のように、天井にも絵が描かれている廊下。こちらもサージェントのものです。サージェントはアメリカ人の両親の下、ヨーロッパで生まれ、ヨーロッパで長く暮らした人だったようです。アメリカ内ではボストンとニューヨークに最も縁があるようです。

とても綺麗なガラスのショーケース。

ボストン美術館に来て驚いたのは、どの作品も完璧なくらい綺麗な状態のものばかりなことです。屈指の修復技術と歴史を誇る美術館ですが、こちらにあるように、今後、さらにその設備を拡大するようです。かなり感動します。

美しいガラスアートで有名なチフーリの作品。

シアトルには、チフーリのミュージアムもあります。
Chihuly Garden & Glass 美しすぎる華麗なミュージアム

コンテンポラリーアート

可愛らしい独特のコンテンポラリーアートの作品群も展示されています。

歴史的な作品ばかりでなく、このようなポップな楽しい雰囲気の作品もところどころに登場します。

ボストン美術館には、この他、中国をはじめアジアやアフリカ、オセアニア、古代文明など世界の様々なアートも展示されていて、時間が経つのがあっという間です。

こちらは2010年のリノベーション後につくられたビデオで、館内の雰囲気が伝わってきますが、実際に訪れてみるともっとモダンな印象かもしれません。

ボストンの美術館はレベルが高く素晴らしいので、ボストンを訪れたときはぜひおすすめです。

ボストンの様々な楽しみ方はこちらをどうぞ。

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ボストン美術館 見どころ 有名作品 おすすめの周り方徹底紹介! was last modified: 6月 13th, 2018 by mikissh