ナショナルギャラリー (The National Gallery) は、ロンドンで見逃せない、有名作品目白押しのイギリスを代表する国立美術館です。ロンドンの国立美術館なので入場料が無料です。レオナルドダヴィンチやミケランジェロ、フェルメール、ゴッホ、モネ、ラファエロ、レンブラントら西洋美術の巨匠たちの素晴らしい作品群のコレクションを誇る、
ナショナルギャラリーは、ロンドン、ウエストミンスターのトラファルガー広場にある、中世ルネサンス期から20世紀初頭までの西洋アートに特化したミュージアムです。大英博物館 や、テートモダン と並び、イギリスで最も入場者数が多い人気ミュージアムの一つで、多くの人が一度は名前を耳にしたことがある、ヨーロッパのアート史に名を刻む巨匠たちの作品が幅広く展示されています。そんなロンドンのナショナルギャラリーの行き方、見どころ、必見の有名作品、楽しみ方を紹介します。
ナショナルギャラリーとは
ナショナルギャラリーは、トラファルガー広場に面した、巨大なグリークリバイバル様式の建物です。トラファルガー広場は、ナポレオン戦争の戦いの一つ、トラファルガーの海戦におけるイギリスの大勝利を記念して名付けられた大きな広場で、中心には、海戦のヒーローであるネルソン提督像があります。またその下には、三越のライオン像のモデルとなったライオン像がいます。
ナショナルギャラリーが設立されたのは、今から200年ほど前の1824年で、現在の美術館のもととなる建物が建設されたのが1830年代というとても歴史ある美術館です。ヨーロッパの美術館というとフランスのルーヴル美術館、イタリアのウフィツィ美術館、スペインのプラド美術館、ロシアのエルミタージュ美術館などのように、王家など名門一家のコレクションが基になっているミュージアムが多いのですが、ナショナルギャラリーは、イギリス王室のコレクションは一切含まれず、設立以来美術館が購入したり、寄付によって集められた収集品ばかりで、14世紀前後のルネサンス期から1930年頃の印象派までの作品が展示されています。
ロンドン ナショナルギャラリーへの行き方
ナショナルギャラリー (The National Gallery) は、ロンドンの中心地にあり、地下鉄で簡単に訪れることができます。
最も近い地下鉄駅が、チャリングクロス駅 (Charing Cross)になります。
または、レスタースクエア駅 (Leicester Square) から徒歩3分、ピカデリーサーカス駅 (Piccadilly Circus)や エンバンクメント駅 (Embankment)から徒歩5分ほどです。
ナショナルギャラリー ロンドン The National Gallery
Trafalgar Square, Charing Cross, London WC2N 5DN, UK 地図
美術館の入口は、建物の正面ではなく、正面向かって左手にある Sainsbury Wing にあります。イギリスの国立ミュージアムなので、入場料は無料で、入館時に簡単な荷物チェックがあります。
ナショナルギャラリーの開館時間・休館日
ナショナルギャラリーの開館時間
土曜日 – 木曜日: 10:00 a.m.–6:00 p.m.
金曜日: 10:00 a.m.–9:00 p.m. 開館時間延長の金曜日がおすすめ!
ナショナルギャラリーの休館日
1/1、12/24-26
ナショナルギャラリーの入館料
ナショナルギャラリーの入場料は、無料です!
イギリスでは、国立のミュージアムは無料となっています。
オーディオガイドや、テーマ毎のツアー参加料は、£5 となります。ロンドンパス を使用すると、80点のハイライトを巡る Essential Audio Tour が利用できます。
クロークルームに荷物を預けるときは £2 かかります。荷物のサイズは 45 x 25 x 25 cm 以内となるので、スーツケースなど大きな荷物は持ってくると預けられません。
ナショナルギャラリーのフロアプラン
巨大な建物のためかなり広い印象がありますが、実は、ナショナルギャラリーの見どころとなるギャラリーは、主に1フロアのみなので、そこまで見学に時間がかからず、急げば2時間程、ゆっくりと見て回る場合でも半日程あれば十分です。こちらが、ナショナルギャラリーのフロアプラン(PDF) です。
メインのギャラリーである2階は、時代毎に4つのエリアに分かれています。入口がある建物 Sainsbury Wing の青色のギャラリーでは、ナショナルギャラリーで、ダヴィンチやラファエルをはじめ、13世紀から15世紀前後のイタリアやフランドル地方のアーティストの作品が展示されています。赤紫色の本館に移動してすぐのギャラリーでは、16世紀前後、ミケランジェロ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼらイタリアのアーティストの作品が中心に展示されています。オレンジの本館正面奥のギャラリーは、17世紀前後、フランドル地方のルーベンスやアンソニー・ヴァン・ダイク、レンブラントやフェルメールなどオランダ黄金時代のアーティストたちや、ベラスケスらスペインのアーティストの作品が展示されています。本館正面右手のギャラリーでは、印象派など18世紀から20世紀初頭にかけてのイギリスやフランスのアーティストを中心とした展示となっています。
この他、本館地下には小さなギャラリーがあり、さらに Sainsbury Wing には、別料金となる期間限定の特別展のギャラリーがあります。
ナショナルギャラリー内にはレストランやカフェなどがあります。Sainsbury Wing の1階に、ナショナルダイニングルーム (The National Dining Rooms)。
本館グラウンドフロア0階に、ナショナルカフェ (The National Café) と、エスプレッソバー (Espresso Bar) があり、ゆっくりとくつろげます。
ナショナルギャラリー 見逃せない必見有名作品5選
ナショナルギャラリーには、数多くの西洋美術の巨匠の名画が展示されていて見どころがいっぱいですが、中でも見逃せない有名作品5選がこちらです。
アルノルフィーニ夫妻像 ファン・エイク
大使たち ハンス・ホルバイン
ひまわり ゴッホ
戦艦テメレール号 ターナー
岩窟の聖母 ダヴィンチ
以下、詳しい見どころを時代順に紹介します。
13世紀から15世紀 1200-1500
それではまず入口を入ってすぐの Sainsbury Wing の青色のギャラリーから見ていきましょう。
このセクションでは、13世紀から15世紀前後のイタリアやフランドル地方のアーティストの作品が展示されています。
聖母子にひざまずくイギリス王、リチャード2世が聖人と共に描かれている木製の2枚折りの黄金が印象的な作品、Wilton Diptych です。作者は不詳ですが、かつてはイギリス王室が所有していた歴史的にも貴重な14世紀末の作品です。
ファン・エイク
15世紀前後のルネサンス期にヨーロッパのアートの中心だったのが、メディチ家を中心に商業が栄えていたイタリアのトスカーナ地方です。もう一つの中心だったのが、毛織物業を中心に栄えたフランドル地方です。イタリアルネサンス絵画とはまた違った写実的な作風は、初期フランドル派と呼ばれています。
こちらは、そんな初期フランドル派の代表的アーティスト、ヤン・ファン・エイク (Jan van Eyck) の1434年の作品、アルノルフィーニ夫妻像 (Arnolfini Portrait) です。アメリカの農村の一コマをコミカルに描いたグラント・ウッドの有名な作品、アメリカンゴシック にも影響を与えた作品です。
パオロ・ウッチェロ
15世紀中頃のパオロ・ウッチェロ (Paolo Uccello) によるサン・ロマーノの戦い (The Battle of San Romano)。1432年に起こったフィレンツェとシエナの戦いを描いた三部作の作品の一つで、残りは、フィレンツェのウフィツィ美術館とパリのルーヴル美術館にあります。遠近法を駆使し、たくさんの人が登場する複雑な構図の作品です。
ボッティチェッリ
初期ルネサンスの代表的アーティストの一人、ボッティチェッリ (Sandro Botticelli) の1485年頃の作品、ヴィーナスとマルス (Venus and Mars)。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
あの「モナリザ」の作者で、今年で死後500年となる美術史上最も有名なアーティストの一人、レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonardo da Vinci) の作品がナショナルギャラリーに2点あります。こちらは、1483–1486の作品、岩窟の聖母 (Virgin of the Rocks)。同じ構図ですが、色合いが違って少し雰囲気の異なる作品が、ルーヴル美術館にあります。
ちなみに、ダヴィンチの死後500年目となった2019年には、ルーヴル美術館で、史上最大規模のダヴィンチの特別展が開催され、両作品が一緒に展示されました。
こちらは、ダヴィンチによる16世紀初頭前後のデッサン作品、聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ(The Virgin and Child with St Anne and St John the Baptist)。木炭とチョークにより描かれた作品で、ルーヴル美術館 にある聖アンナと聖母子 (The Virgin and Child with St. Anne) の下絵と考えられています。
ラファエロ
ナショナルギャラリーには、ダヴィンチ、ミケランジェロと並びルネサンス3大巨匠の一人として知られる、ラファエロ (Raffaello Sanzio) の作品が数多くあります。中心の作品は、ラファエロがフィレンツェで修業中だった1505年に描かれた、アンシデイの聖母 (The Ansidei Madonna)。ラファエロは、この時代、ダヴィンチをはじめ、多くのフィレンツェのアーティストたちから様々な長所を吸収したようで、後にローマに移り、ヴァチカン、ローマ教皇をパトロンに、大規模な工房を運営し、数多くの作品を残したアーティストです。
16世紀 1500-1600
次は、ナショナルギャラリーのフロアプランにある赤紫色のギャラリーに入ります。
ミケランジェロ
ルネサンスの三大巨匠の一人、ミケランジェロの作品が2点、Room 9 にあります。こちらは、ミケランジェロ (Michelangelo) が、1497年頃に描いたとされる未完の聖母子像と聖ヨハネ (The Virgin and Child with Saint John and Angels) です。19世紀中頃、マンチェスターで開催されたアート展で、初めてミケランジェロの作品として紹介され、大注目を集めたそうで、マンチェスターの聖母 (Manchester Madonna) として知られています。
こちらもミケランジェロの未完の1500-1501頃の作品とされる、キリストをお墓に入れる様子を描いた作品、The Entombment です。
ラファエロ
1511年頃に描かれたラファエロによるユリウス2世の肖像 (Portrait of Pope Julius II)。ユリウス2世が、ラファエロのパトロンで、ローマに招いた教皇です。まるで生きているような感じで、写実的に描かれています。
ティツィアーノ
ベネチア派を代表するアーティストの一人、ティツィアーノ (Titian) の16世紀前半、1522-1523 に描かれた作品、バッカスとアリアドネ (Bacchus and Ariadne)。ベネチア派の始祖、ベリーニ (Givanni Benili) の作品は、13世紀から15世紀のギャラリーに展示されています。
ヴェロネーゼ
同じくベネチア派のアーティスト、ヴェロネーゼ (Paolo Veronese) の1545-1548の作品、マグダラのマリアの改宗 (The Conversion of Mary Magdalene)。16世紀の作品は、まだ宗教的テーマの作品が多いですが、躍動感のあるものが増えて来ています。
ブロンジーノ
16世紀にフィレンツェで活躍した Agnolo Bronzino の1545年の作品、愛の寓意 (Venus, Cupid, Folly and Time)。Agnolo Bronzino は、初代トスカーナ大公となったメディチ家のコジモ1世の宮廷画家で、この作品は、メディチ家からフランスのフランソワ1世への贈り物として描かれたものです。
クエンティン・マサイス
思わず目に止まってしまうコミカルな作品。こちらは、アントワープで活躍したフランドル派アーティスト、クエンティン・マサイス (Quentin Matsys) が、1513年に描いた醜女の肖像 (An Old Woman (‘The Ugly Duchess’))。あの「不思議の国のアリス」に登場する公爵夫人のモデルと考えられています。
ハンス・ホルバイン
ドイツ出身、イギリスで活躍したアーティスト、ハンス・ホルバイン (Hans Holbein the Younger) の1533年の作品、大使たち (The Ambassadors)。写実的ですが、登場するアイテムなどに様々な意味が込められており、フランドル派の影響が感じられる作品です。
ブリューゲル父
メトロポリタン美術館にある名作、穀物の収穫 (The Harvesters) など、農民や町の様子など日常的なモチーフを多く描いたのが、ピーテル・ブリューゲル (Pieter Bruegel the Elder) ですが、こちらは、ブリューゲルが1564年に描いた宗教的なテーマの作品、The Adoration of the Kings です。
エル・グレコ
ギリシアのクレタ島出身で、スペインで活躍したアーティスト、エルグレコ (El Greco) の作品もあります。こちらは、キリストが商人たちをエルサレムの寺院から追い出す様子を描いた 1600年頃の作品、Christ driving the Traders from the Temple。
17世紀 1600-1700
次はマップのオレンジ色のギャラリーを見ていきます。
カラバッジョ
キアロスクーロ (Chiaroscuro) と呼ばれる明暗法で知られるイタリアのアーティスト、カラバッジョ (Caravaggio) が1601年頃に描いたエマオの晩餐 (Supper at Emmaus)。キリストが復活し、弟子たちと夕食を取っている様子で、濃淡がドラマチックな雰囲気を盛り上げます。明暗法など17世紀のアーティストに大きな影響を与えました。
ルーベンス
アーティストであると同時に外交官でもあったのが、当時スペイン領の一部だったフランドル地方出身のルーベンス (Peter Paul Rubens) です。スペイン、オーストリア、イギリスなどヨーロッパ各国の王室がパトロンで、イギリスの王からは Sir の称号も得ており、イギリスでも活躍した人物です。ルーベンスは、ドラマチックな作品を多く描いていますが、こちらのような穏やかな作品、Le Chapeau de Paille も残しています。1622-1625 頃に描かれた作品です。数多くのルーベンスの作品が展示されています。
ヴァン・ダイク
ルーベンス同様、イギリスで有名なフランドル派のアーティストが、アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony van Dyck)です。ルーベンスの助手で、後に、イギリスのチャールズ1世の宮廷画家となったアーティストで、Sir の称号を得ています。数多くの肖像画を残し、ルーベンスと共に、その後の肖像画を中心とした18世紀のイギリスアートに大きな影響を与えた人物です。こちらは、1619-20頃に描かれたルーベンス風な宗教画、St Ambrose barring Theodosius from Milan Cathedral。
レンブラント
17世紀は、オランダの黄金時代とも言われていますが、オランダの作品も数多く展示されています。17世紀オランダを代表するアーティスト、レンブラント(Rembrandt) の作品も数多く展示されています。レンブラントは、多くの自画像を描いていますが、こちらは、1640年に描いた34歳の時の作品です。
フェルメール
レンブラントと並び、オランダ黄金時代の代表的アーティストが、フェルメールです。ナショナルギャラリーには、フェルメール (Johannes Vermeer) の作品が、2点あり、Room 16 に展示されています。こちらは、1670–72頃の作品、フェルメールの「ヴァージナルの前に立つ女」 (Lady Standing at a Virginal) です。女性が立って鍵盤楽器 (ヴァージナル) を演奏している様子が描かれています。
こちらは、「ヴァージナルの前に立つ女」とペアで描かれたと思われる、フェルメールの「ヴァージナルの前に座る女」 (Lady Seated at a Virginal) です。
Claude
フランス出身、イタリアで活躍したアーティスト、Claude の1641年頃の作品、Seaport with the Embarkation of Saint Ursula。17世紀以前は、絵画と言えば、人物が中心でしたが、Claude や Meindert Hobbema らオランダ黄金時代のアーティストたちが風景画の先駆けとなりました。
ベラスケス
15世紀から17世紀にかけては、スペインの黄金時代でした。そんな時代の末期、17世紀前半にアートなど文化を奨励したスペイン王、フェリペ4世の宮廷画家だったのがベラスケス (Diego Velázquez) です。こちらは、ベラスケスの1647–51頃の作品、鏡のヴィーナス (Rokeby Venus)。
ムリリョ
こちらは、17世紀まで続いたスペイン黄金時代の最後の巨匠、ムリリョ (Bartolomé Esteban Murillo) の1667-70頃の作品、Christ healing the Paralytic at the Pool of Bethesda。
18世紀-20世紀初頭 1700-1930
本館正面東側のギャラリー(マップの緑色のギャラリー)が、18世紀から20世紀初頭までのギャラリーになっています。18世紀から20世紀初頭にかけて、世界の覇権を争っていたのが、イギリスとフランスです。そんなイギリスとフランスのアーティストが中心の展示となっています。
カナレット
ベネチアの写実的な風景画で有名なイタリアのアーティストが、カナレット (Canaletto) です。カナレットの膨大なコレクションが、ジョージ3世に売却されたことにより、イギリス、アメリカに多くの作品が残されています。こちらは、ベネチアの伝統あるセンサの祭りを描いた1740年の作品、Venice: The Basin of San Marco on Ascension Day。まるで写真のような作品です。
フラゴナール
18世紀のフランスと言えば、天使が飛び回っている優美な雰囲気のロココ様式です。そんなロココを代表するアーティスト、フラゴナール (Jean-Honoré Fragonard) の1753年の作品が、Psyche showing her Sisters her Gifts from Cupid。同じくロココ美術の代表的存在の一人、フランソワ・ブーシェ (François Boucher) の作品もあります。
George Stubbs
何気ない馬の作品に見えますが、今にも絵から飛び出して動き出しそうな躍動感ある描き方で、思わず多くの人を惹きつけていたのが、こちらの作品、Whistlejacket です。馬を数多く描いたイギリスのアーティスト、George Stubbs の1762年の作品です。
Joseph Wright of Derby
産業革命が起こり、啓蒙思想や科学の盛んだった当時のイギリスの雰囲気が醸し出されていて、実験の様子が明暗法を使って生き生きと描かれている作品、An Experiment on a Bird in the Air Pump です。Joseph Wright of Derby による1768年頃描いた作品です。それまでのモチーフの中心だった宗教が科学に変化した時代と言えるかもしれません。
トマス・ゲインズバラ
18世紀のイギリスアートで盛んだったのが、肖像画です。そんな肖像画アーティストの代表の一人が、トマス・ゲインズバラ (Thomas Gainsborough) です。モデルをとても美しい姿勢で描いているのが印象的なアーティストです。こちらは、1785年の作品、Mrs Siddons。同時代の著名アーティスト、Sir Joshua Raynolds なども展示されています。ロサンゼルス近郊、パサデナにある ハンティントンライブラリー の作品も有名です。
コンスタブル
こちらは、19世紀のイギリスを代表するアーティストの一人、ジョン・コンスタブル (John Constable) の1821年の作品、The Hay Wain。18世紀は、肖像画が隆盛でしたが、19世紀に入り、風景画が人気となっていった様子が伺えます。
ターナー
こちらも同じく、19世紀イギリスアートの代表、ターナー (J. M. W. Turner) の1838年の作品、The Fighting Temeraire, tugged to her last berth to be broken up。海や船をモチーフとした作品を多く残しています。印象派以前に印象派的な作品を描いたアーティストとして知られています。
ドミニク・アングル
ルーヴル美術館の Grande Odalisque でよく知られる19世紀のフランスを代表するアーティスト、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル (Jean-Auguste-Dominique Ingres) の1856年の作品、Portrait of Madame Moitessier。歴史的なシーンや肖像画を多く描いたアーティストです。アングルの他、Jacques-Louis David、ドラクロワ、クールベの作品も展示されています。
マネ
印象派、ポスト印象派の作品がずらりと並ぶ人気のギャラリーが、Room 34 です。こちらは、チュイルリー公園での音楽イベントの様子を描いたマネ (Édouard Manet) の1862年の作品、Music in the Tuileries Gardens。
モネ
印象派を代表するアーティスト、モネ (Claude Monet) の1869年の作品、Bathers at La Grenouillère。この他、ルノワール、ドガら様々な印象派アーティストの作品も展示されています。
スーラ
ポスト印象派アーティストの様々な作品も展示されています。こちらは、点描で有名なスーラ (Georges-Pierre Seurat) の1884年の作品、Bathers at Asnières。
ルソー
エキゾチックな世界を描き、後のシューレアリスムにも影響を与えたルソー (Henri Rousseau) の1891年の作品、Tiger in a Tropical Storm or Surprised!。
セザンヌ
ピカソと並び、キュビスムにも影響を与えたセザンヌ (Paul Cézanne) の1898–1905の作品、The Bathers。などなど
ゴッホ
そして、ナショナルギャラリーで最も有名な作品の一つが、ゴッホ (Van Gogh) のヒマワリです。ゴッホは、数多くのヒマワリを描いていますが、中でも代表作となっているのが、こちらです。
ミュージアムショップの様々な商品のモチーフになっている、ナショナルギャラリーを代表する作品です。
ロンドンのおすすめミュージアムのもうひとつは、大英博物館です。
ロンドンの見逃せないおすすめ観光スポットはまだまだたくさんあります。