ナショナルライトハウスミュージアム NYの小さな灯台博物館 National Lighthouse Museum

National Lighthouse Museum (1)

ニューヨークのミュージアムを色々訪れていますが、先日初めて、灯台の博物館を訪れてみました。ニューヨークの灯台博物館は、自由の女神も見えるスタテンアイランドフェリーに乗って、スタテンアイランドまで行くとあります。スタテン島のフェリーを降りて歩いていくと、小さな可愛いミュージアム、アメリカの灯台の博物館、ナショナル・ライトハウス・ミュージアム (National Lighthouse Museum) があります。

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ナショナル・ライトハウス・ミュージアム (National Lighthouse Museum) は、スタテンアイランドフェリー乗り場から歩いて10分ほどのところにあります。ライトハウスミュージアムの中へ入っていくと、ちょうどガイドツアーが始まるところでした。
とても小さなミュージアムで見学に時間のかかるところではありませんが、参加したガイドツアーでのお話がなかなか興味深く面白いものでした。

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スタテンアイランドのマンハッタンからのフェリーが到着する乗り場周辺は今大開発中で、大きなアウトレットの建設が進んでいて、さらに新しいアパートやコンドの建設中の様子も見られましたが、このライトハウスミュージアムも、今の小さなスペースから隣の大きなスペースへと移動する予定になっているそうです。ライトハウスミュージアムがより大きな立派なミュージアムになることに加えて、周辺には、ホテルの建設計画もあり、スタテンアイランドが近い将来、大変身を遂げるそうです。

National Lighthouse Museum (9)

アメリカと世界の灯台コレクション、小さなミニチュアのライトハウスがずらりと並ぶ様子がとても綺麗です。ニューヨークやニュージャージー周辺にある灯台もたくさん飾られていて、こんなにもたくさんの数があるんだ、という発見になりました。現在では、遠距離の交通手段としては、すっかり飛行機にとって替わられていますが、20世紀初期までの中心は船。そんな時代に船舶の安全を確保する灯台は、とても大切な存在でした。

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ニューヨークの灯台と言われても、全然ぴんと来ない人もいるかもしれませんが、実はニューヨークに可愛い赤い小さな灯台がハドソン川沿いにあります。ニューヨークの絶景を楽しむことができる ニューヨーククルーズ に乗った時に見つけて初めて知ったのですが、マンハッタンの周りをぐるっと一周すると、ジョージワシントンブリッジの下あたりに、赤い小さな可愛い灯台、リトルレッドライトハウス (Little Red Lighthouse) という灯台があります。

Circle Line NYC (18)
サークルラインクルーズ で見た NYの小さな赤い灯台)

そして、もう一つ、ニューヨークのとても有名な灯台があります。これはもしかして灯台だと気づいていない人も多いと思いますが、あのニューヨークの象徴的存在、自由の女神です。
右手にライトを掲げていますよね? 現在では、灯台としての機能はありませんが、自由の女神のもともとの役割は、灯台でした。

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旅行先で灯台を見ることはありましたが、実は身近なところにも灯台があったという思いがけない発見になりました。そして、こんな近くに灯台について学べる博物館があったことにもびっくりです。
ナショナルライトハウスミュージアムには、色々な時代の灯台のランプが展示されていて、ランプの改良の歴史も知ることができます。フランスの物理学者、Augustin-Jean Fresnel による、遠距離まで光の届くフレネルレンズの発明なども紹介されています。

National Lighthouse Museum (5)

灯台の灯りが途絶えないよう、灯台の光を見守り続ける管理人さんが昔からいました。今は、灯台の灯り、つまり電球を定期的に交換することになるのですが、真ん中のランプを見ていただくとわかるように、いくつものランプがあらかじめセットされていて、クルッと回転させるだけで新しいランプに切り替えることができる仕組みがあるんです。そのため、ランプを交換するスパンもだいぶ長くなり、2年に一回とかでよくなったのだとか。

National Lighthouse Museum (4)

世界の有名な灯台も展示されていますが、その中でも伝説となっているのが、古代ギリシアのロードス島にあったとされる Colossus of Rhode。船が下をくぐっていくことができる、巨人のような灯台は、今実物は残っていません。こんな風だったと言われています。

National Lighthouse Museum (7)

灯台の管理人のお仕事は、どこの国からやってきた移民出身の人でも誰でも割と採用されるポジションだったそうですが、生涯をかけて灯台の管理人を全うし、亡き後、今度は奥さんがその職務を担い、とても長期間にわたり続けてきたのが、右から2番目の女性、Kate Walker さんです。ニューヨークハーバーの灯台を、何と30年間に渡り守り続け、灯台や、沿岸警備隊 (Coast Guard) の世界で、その名を広く知られている女性だそうです。

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スタテンアイランドとマンハッタンを結ぶフェリーの乗場の近くのミュージアムです。

National Lighthouse Museum
200 The Promenade at Lighthouse Point, Staten Island, NY 10301 地図

ミュージアムは、ニューヨークハーバー沿いにあり、外には潮風に当たることができる桟橋があります。

The Flagship Brewing Company (9)

南の方を眺めてみると、ブルックリンとスタテンアイランドを結ぶ Verrazano-Narrows Bridge が見渡せます。

The Flagship Brewing Company (8)

スタテンアイランドフェリーから自由の女神も見られます。

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ナショナルライトハウスミュージアム NYの小さな灯台博物館 National Lighthouse Museum was last modified: 9月 29th, 2018 by mikissh