National Museum of African American (4)

ワシントンDCの最新ミュージアム アフリカンアメリカン歴史文化博物館の見どころ

National Museum of African American (4)

先日、桜を見に訪れたワシントンDCでは、2016年9月に完成したばかりのワシントンDCのスミソニアンの最新ミュージアム、アフリカンアメリカン歴史文化博物館 (National Museum of African American History and Culture) を訪れてみました。ワシントンモニュメントの北側、ナショナルモールという絶好のロケーションに登場した、今、話題の大人気ミュージアムで、建物も目を引く独特のデザインのワシントンDCの名所となっています。奴隷制度、分離政策、公民権運動、初の黒人大統領などアフリカ系アメリカ人の歴史が詳しく展示されている他、音楽、スポーツ、アートなど様々な分野での功績も紹介され、見どころも多く、大変見応えのある最新の博物館となっています。

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アフリカンアメリカン歴史文化博物館 (National Museum of African American History and Culture) は、オープンしたばかりのスミソニアン機関の最新ミュージアムとあって、今ワシントンDCで話題の大変人気のミュージアムです。入場時には、空港レベルのセキュリティーチェックがあります。

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ミュージアムは、ナショナルモールのワシントンモニュメントの北東側すぐ目の前にあります。ニューヨークの 911メモリアルミュージアム をデザインした建築ファームもこのミュージアムのデザインチームの一つに入っているということで、リフレクティングプールのような印象を受ける光景も見られます。

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建物は4階建てで、地下まであり、地下1階のコンコースレベルからさらにその下には、3フロアに渡る展示スペースがある巨大な博物館です。

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ミュージアムの一番の見どころが、地下1階のコンコースレベルが入口となる “The Journey Toward Freedom” です。15世紀から現在までのアフリカ系アメリカ人と様々な社会状況の歴史が紹介された、充実した展示です。3フロアに渡る展示で、フロア毎に “Slavery and Freedom”、”The Era of Segregation”、”A Changing America” と時代別に歴史が紹介されています。入口に入るとすぐにエレベーターで、一番下のフロアへ向かいます。

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ヨーロッパの国々による大航海、植民地時代からスタートします。当時の遺品を交えながら、植民地エリア毎に、当時の貿易、社会制度、労働力としての奴隷などが紹介されています。

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ヨーロッパの国々の植民地だった地域が、それぞれ国として独立して行く様子もドラマチックなディスプレイで紹介されています。正面の像は、アメリカ建国の父の一人であるトーマス・ジェファーソンです。ジェファーソンのバージニア州のモンティチェロのお屋敷などを見ても分かるように、科学を尊び先進的な考え方をする人物で、自由を掲げるアメリカ独立宣言の著者でもありますが、その反面、お屋敷に奴隷を抱えていました。

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自由という理念のもと建国されたアメリカが成立後、社会制度の大きな転機となったのが、奴隷制度に関する対立からスタートした南北戦争中に発せられた、1862年のリンカーン大統領による奴隷開放宣言です。もともと奴隷で北部に逃亡し、奴隷制度の廃止運動を展開した Frederick Douglas ら廃止論者の活動の成果でもあります。

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南部の奴隷を北部へと逃がす活動を行った Harriet Tubman など奴隷制度廃止に貢献した様々な人物も紹介されています。フロア間の移動はスロープを歩いて行きますが、途中、映像作品が上映されています。

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南北戦争が終結し、国としては奴隷制度を廃止したアメリカですが、その後もアメリカ南部を中心に人種隔離制度や差別が続いていきます。

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カンザス州の Nicodemus など、南北戦争後、自由になったアフリカ系アメリカ人により設立された町もあったそうです。

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テネシー州チャタヌーガを走っていたという電車の車両も展示されています。

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当時は、様々な公共の場所が、人種毎に分かれていて、電車でも、人種毎に座ることができる場所が指定されていました。

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リンチやテロなど人種を理由としたヘイトクライムが数多く起こっていた時代で、そんな時代の遺品も展示されています。ヘイトクライムで殺害された14歳の黒人の少年、Emmett Till の棺も置かれています。
そんな社会状況下、盛り上がっていったのが公民権運動です。

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そして、そんな運動に呼応するように KKK (Ku Klux Klan) など社会の変化を望まない白人至上主義グループによる暴力も盛んになりました。

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公民権運動のハイライトとも言えるイベントが、ワシントンDCで行われたデモで、マーティンルーサーキングジュニアの有名な演説がよく知られています。そして、そんな公民権運動の最大の成果が、ケネディ大統領による “Civil Rights Act of 1964” で、国レベルで、人種隔離、差別が禁止されることになります。

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そして、時代を経て、人種間の障壁が小さくなっていったのです。

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2008年には、ついにアメリカ初のアフリカ系アメリカ人の大統領が誕生します。バラク・オバマ大統領が就任することとなります。

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第二次世界大戦中、黒人パイロットのトレーニング用に使用された飛行機、’Spirit of Tuskegee’ など歴史的な遺品も所々に展示されています。

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この他にも色々な展示がありますが、中でも印象的だったのが、音楽&エンターテイメント、アート、スポーツのコーナーで、著名なアフリカ系アメリカ人が紹介されています。

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ジャズからヒップホップまで黒人たちの活躍なしには、考えられない分野が数多くあります。

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アフリカ系アメリカ人らしい色使いのアート作品も見られます。

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個性的な作品がたくさん展示されています。

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3階には、様々なスポーツの有名アフリカ系アメリカ人の選手が特集されています。金属製ですが、まるでマダムタッソーのような雰囲気で、実物大の選手がずらっと並んでいます。

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この他、2階は、ダンスをしたりなどインタラクティブなコーナーがあります。
見応えのあるミュージアムなので、ランチスポットとして有り難いカフェは、地下一階のコンコースにあります。カフェテリア形式ですが、アメリカ各地のグルメなど工夫が凝らされたメニューでなかなかおすすめです。お花見の時期だったので、そんなテーマのメニューもありました。

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少し前のアメリカ南部旅行ではまってしまったフライドチキンを注文。

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アフリカンアメリカン歴史文化博物館は、とても見どころいっぱいの博物館で、あっという間に時間が経ってしまうので、見学所要時間は最低でも半日程は見ておいた方がいい感じです。じっくり見ていると丸一日過ごせるほどの広さです。入場は無料ですが、前もって 時間指定チケット の入手が必要となります。ただし、平日であれば、当日用のチケット、5月中の水曜日は、Walk-Up Wednesday となり、当日、早目に並ぶことで入場することもできます。

国立アフリカ系米国人歴史文化博物館 National Museum of African American History and Culture
1400 Constitution Ave NW, Washington, DC 20560 地図

ワシントンDCは、見どころいっぱいのおすすめの旅行先です。

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ワシントンDCの最新ミュージアム アフリカンアメリカン歴史文化博物館の見どころ was last modified: 5月 21st, 2018 by mikissh