ニューヨークのハドソンヤードの看板店として、昨年、オープンしたばかりのニーマンマーカスのフラッグシップ店が、残念ながら、閉鎖となってしまいます。コロナにより経営破綻したニーマンマーカスは、現在、チャプター11の下、経営再建中ですが、再建計画の中で、ハドソンヤード店を含め、フロリダ州やワシントン州など全米各地の4店舗、アウトレットブランドの Last Call の17店舗が閉店となってしまいます。
アメリカを代表する高級デパートの一つ、ニーマンマーカスが、ニューヨークの最新スポット、ハドソンヤード (Hudson Yards) に、3フロアに渡る広いスペースに、アンカーテナントとして、ニューヨークに初進出を果たしたのが、昨年の3月のことでした。まだ一年ちょっとしかたっていませんが、ニーマンマーカスのハドソンヤード店は、残念ながら、閉店となってしまう模様です。NYC では、フェーズ4を迎えていますが、独立したデパートは、再開可能となっている一方、屋内のショッピングモールは、まだ再開の見通しが立っていないこともあり、再開することなく閉鎖となってしまいます。
ニーマンマーカスのニューヨークの新店舗の様子は、とても洗練された雰囲気となっていました。
今年は、コロナにより、昨年までの世界経済が一転し、大小様々なビジネスに影響が及んでいますが、ニーマンマーカスも経営破綻し、5月初旬に、チャプター11を申請し、経営再建を進めています。
そんな中発表されたのが、ハドソンヤード店を含めた、全米4店舗の閉鎖で、フロリダ州の Fort Lauderdale、Palm Beach、ワシントン州の Bellevue のお店も閉店となってしまう模様です。
また、ニーマンマーカスのアウトレットブランド、Last Call も全米で、17店舗閉鎖となります。
ニューヨークには、ブルックリンのダウンタウンに一店舗だけですが、こちらも閉店となる他、ニューヨーク周辺、ロングアイランドのショッピングモール、Tanger Outlets Deer Park の店舗、ニュージャージー州 Paramus のショッピングモール、The Outlets at Bergen Town Center の店舗も閉鎖となるようです。
昨日、チャプター11を申請した Ascena 傘下の Lou & Grey も、ニューヨークの店舗を一つ閉鎖するようですが、一足早く経営再建中の JC Penny も、ヘラルドスクエアのマンハッタンモールのお店の閉鎖を発表しています。
商業不動産は、リテールに加え、リモートワークによりオフィス需要も減退し、しばらく厳しい時期が続きそうです。
ショッピングモール大手の Simon Property Group は、経営破綻したバーニーズニューヨークのブランド使用権を取得したことでも知られる、ブランドマネージメント会社、Authentic Brands Group と組み、チャプター11のブルックスブラザーズ の 3億500万ドルでの Stalking horse bid での買収提案をしています。Stalking horse bid とは、経営破綻した企業買収の最低レベルとなる提案で、破産裁判所で認定後、より高値の買収者が登場しない限りは、認定案でまとまることになります。
少なくともブルックスブラザーズ125店舗の営業を継続することを目標としているようで、モールを経営する Simon Property Group が、テナントとなるブルックスブラザーズのオーナーになることになります。
一方、ロングアイランドなど郊外の居住用不動産は、歴史的な低金利のモーゲージと都市部を脱出する人々の需要により堅調なようで、今日、発表された6月の新築住宅販売件数 (New Residential Sales) は、5月と比べて、+13.8% と予想を上回り、昨年同月の数字も上回っていました。
昨年できたばかりのハドソンヤードは、ニューヨークのラグジュアリーな最新モールです。
ハドソンヤードへ行って来ました!ニューヨークの最新レストラン・ショッピングスポット Hudson Yards 待望のオープン
色々面白い見どころもあり、旅行者にも人気の最新スポットとして注目されはじめていました。