あっという間に過ぎていった 2020年。想定外のことだらけで戸惑いの一年でした。世界中が新型コロナウイルス一色になってしまい、予定通りに物事が進まないときどうしたらいいか?どういう選択をするべきか、まるで試されているかのような年でもありました。2020年は本当は、アメリカ、世界を飛び回る忙しい年になる予定でした。ところが、最初の2か月でストップ。これからという時に、まさかその後の旅程を全てキャンセルしなくてはいけなくなるなんて想像もしていませんでした。実際は、これまでで最も長くニューヨークで過ごすことになり、全く想定外の年となりました。
こんなにも飛行機に乗らなかったのは、本当に初めてのことでしたが、ニューヨークでたくさんの時間を過ごしたことで、ニューヨークの良さを再認識できたのはよかったかもしれません。ニューヨークでの出来事を中心に、今となっては懐かしい年初に行った旅行を含め、2020年を振り返ってみようと思います。
2020年1月初旬 フロリダへ
今となっては遠い昔のことのように感じてしまいますが、2020年の始まりには、フロリダ州オーランドへ行っていました。
ディズニーワールドのハリウッドスタジオに、待望のスターウォーズの新アトラクションが登場したばかりだったのです。
スターウォーズの熱狂的ファンたちがやってくる夢の世界。
その最新アトラクションがとんでもなく競争率が高く、この頃大盛り上がりになっていました。まだ一年も経っていないのに、本当、今となっては、遠い昔のことのよう。。。
そして、ハリーポッターの世界がある、ユニバーサルスタジオフロリダの二つのテーマパークへも行きました。
ハリーポッターの映画の世界そのもののホグワーツ列車に乗りました。その後、オーランドのテーマパークは、しばらく閉鎖されていたのですが、今は再開しています。
2020年の初めの頃はまだみんな夢中で旅行を楽しんでいました。前年から続いて、旅行がとにかく大流行で、オフピークシーズンであるはずの1月ですら人はいっぱい。本当に世界中で旅行がピークの時だったかもしれません。
そんな年初には、中国の武漢で新ウイルスが流行していることがニュースになり始めていました。でもまだこの頃は対岸の火事といった感じで、アメリカでは、危機感は全くありませんでした。
2020年1月後半~2月 日本へ
1月末から2月中旬まで、日本を訪れていました。例年は、この時期に訪れることはなく、本当に珍しい時期に日本へ行くことになったのですが、後々、これは大正解でした。この時期に行かなかったら、しばらく日本へ行けないままになっていたかもしれないです。
日本では、九州から北海道まで色々と巡って来ました。
ダイヤモンドプリンセス号のニュースが大きく話題となり始めていたころで、日本滞在の後半頃になると、外国人旅行者がほとんどいない状態となり、京都など観光地がとても空いていて驚きました。
2021年のさっぽろ雪まつりは、残念ながら中止になってしまいましたが、2020年は、素晴らしい作品の数々が見られ、感動させてくれました。
すっかり旅行するのが困難になっている今の現状を考えると、パンデミックになる前に日本へ行けたのは本当に良かったです。この日本滞在中に、すっかり外出時のマスク着用の習慣が身に付きました。
2020年3月中旬~ 全旅行キャンセルに
3月になり、ニューヨークでもいよいよコロナへの危機感がでてきました。
それからあれよあれよという間に、アメリカ、EU、その他、様々な国の国境が閉ざされてしまい、国の移動が困難になっていきます。
ヨーロッパをはじめ春以降に予定していた旅行は、残念ながら、全てキャンセルになりました。
再び旅行できる日が早くやってくることを切に願い続けています。
ニューヨーク新型コロナ危機 2020年3月-5月
ニューヨークでは、コロナは遠い存在だと思っていたのもつかの間、気づいたときには既に感染が拡大していて、あっという間にパンデミックで街は大変なことになっていきました。ニューヨークで、最初の感染者が確認されたのは、3月1日でした。この時、既に感染はかなり広がっていたようで、その後、ニューヨークは、医療崩壊寸前のコロナ危機を経験することになります。現在では、どんな時に感染する可能性が高くなるのかなど新型コロナの性質がかなり分かるようになって来ましたが、まだ未知の時期に、懸命に頑張ってくれた医療関係者をはじめとしたエッセンシャルワーカーの人々の活躍がとても印象に残っています。
ステイホームで、みんなおうち生活が何か月も続きます。運動のための外出はできたのですが、公園も街中も、今まで見たことがない閑散とした世界で、ここがニューヨークだなんて信じられない思いでみていました。
ロックダウン中のニューヨークの様子 コロナで静寂に包まれたマンハッタンの非日常な光景 New York City on PAUSE
ニューヨーク経済再開 2020年6月-8月
ニューヨークでは、以前までは、マスクをする人はほとんど見かけなかったのですが、コロナ危機を体験してから人々の意識が大きく変わり、今ではほとんどの人がマスクをつけています。インドアや公共交通機関ではマスク着用必須のルールができ、外出時、ほとんどの人がマスクを着け、ソーシャルディスタンスなども守ろうとする意識があるので、安心して出かけられます。このルールの徹底のおかげもあり、6月以降、段階的に経済活動の再開を行っていったニューヨークでは、かなり長期間に渡り、感染を抑え込むことができました。
ステイホームや、みんなのルール徹底による努力のおかげで、ニューヨークの経済再開が順調に進んで行きました。アウトドアダイニングが、すっかり定着し、色々と面白いアイデアのダイニングスペースが登場しています。
意外ととても慎重派なニューヨーク州。一歩一歩着実に段階を踏んで、少しづつ、再開していきました。
一方、アメリカ全土で BLM 運動が起こり、ニューヨークでもかなり活発に活動が行われ、街中に人が溢れました。アメリカの新しい歴史の一ページを目の前で見ているようなそんな気分になるシーンでした。
そして、いかにもニューヨークらしいなと思ったのが、街中にウォールアートが増えたことです。
アメリカ大統領選 2020年9月-11月初旬
9月初旬前後から、ニューヨークの観光も再開し始め、ミュージアムなどにも遊びに行けるようになりました。世界中から観光客が来なくなって初めて気づくことも多く、どれだけ多くの人たちが今までやってきていたかを実感しました。秋はニューヨーク中のミュージアム巡りを楽しみましたが、少人数で静かに楽しめるミュージアムは、贅沢な時間でした。ずっと禁止されていたインドアダイニングも 9月末から再開しました。
2020年は、アメリカ大統領選という大事な年でした。アメリカだけでなく、世界中の他の国々にとってもアメリカの大統領選は注目すべき大事なニュースとなり、11月は世界中でアメリカ大統領選の話題で持ち切りでした。結果は、共和党のトランプさんが負けて、民主党のバイデンさんが勝利することとなりました。勝者が決まった瞬間、ニューヨーク中が歓喜でわきました。車のクラクションは鳴りやまず、人々は歓声をあげて、喜びに満ち溢れ、その日は街中がお祭りモードに湧いていました。
旅行者も少しづつ増えてきて、さらに、ニューヨークからしばらく離れていたニューヨーカーたちが選挙のために街に戻ってきたこともあり、人の移動が増え、10月中旬頃からまた少しづつ、感染者が増えていってしまいました。
ニューヨークの今 2020年11月中旬-12月
ニューヨークはこの冬、ホリデーシーズン中の11月~12月にかけて、旅行者もたくさん訪れるようになり、活気を取り戻していました。
街のキラキラした美しいイルミネーションに、人々の笑顔が戻り、活気あるニューヨークの姿はうれしいものがありました。
でも同時に、家族や友人など身近な人と久しぶりに会う機会も増え、再びコロナの大感染を招いてしまい、また事態は悪化してしまいました。今現在のニューヨークの現状は、こちらにあるように、ニューヨーク州全体としては、今春の感染者数を超えている一方、入院患者数は少ないままでいます。おそらく春は、検査体制が整っていなかったので数えきれてなくて、実際には、もっと多くの感染者がいたのではないかと思います。
グッドニュースは、アメリカで、ワクチンが完成したことです。12月中旬に、最初に承認された、ファイザー & ビオンテックのワクチン接種がはじまり、現在では、モデルナのワクチンの接種もスタートしています。イギリスでは、アストラゼネカ & オックスフォード大学のワクチンも承認され、2021年の中頃には、世界中で猛威を振るっているコロナもだいぶ落ち着いているのでは?と期待を抱かせてくれます。
こちらの映像では、激動の2020年だった、アメリカと世界の出来事が紹介されています。歴史の一ページとなるような出来事が一気にやってきたようなすごい年でしたが、身近な人たちの存在のありがたみ、医療関係者たちの存在のありがたみを実感した年でもありました。ニューヨーカーたちの行動力と適応力のすごさ、そして優しさを兼ね備えた強さを目の当たりにして、やっぱりこの街はすごい!と感動の一年でもありました。
2020年は、みんな色々なことがあった年だと思いますが、
2021年が、素晴らしい年になりますように。良い新年をお迎えください。