週末は、オープンハウスニューヨーク (OHNY) が開催されました。毎年一度行われるイベントで、建築、アート、デザインなどに関わるニューヨーク市内の様々な建物が一般公開されました。
普段、一般には公開されていないような建物もオープンする貴重な日ので、楽しみにしているニューヨーカーも多く、ニューヨークの大人気イベントのひとつとなっています。最近は、前もって予約が必要なスポットの予約を取るだけでも大変な状態になっています。
ということで、今年も狙っていた場所の予約を取ることができませんでしたが、予約なしで訪れることができる色々な面白そうな場所を訪れてみました。
まず第一弾は、普段その周りを通りかかることは多いのですが、今まで中に入ったことのなかった、ニューヨークシティホール (New York City Hall) です。
とてもお天気に恵まれたオープンハウスの週末、ニューヨークシティホールの前の噴水のある公園にやってきました。周りの木々も少しづつ色づきはじめ、とても美しくなってきています。
今年のシティーホールのオープンハウスのスタートは土曜日の12時から。昨年、終了間際で訪れて、かなりの大行列ができていたので人気というのは知っていましたが、まさか、12時になる前から大行列だとは思っていませんでした。少し早目にやってきて正解です。すでに列ができはじめていたのでしばらく並びます。
オープンハウスでは、税金上ドネーション効果のあるオープンハウスの優先入場パス ($150) も販売しています。シティホールのような大行列のところでは、そんなパスが大活躍。パスを持っている人は優先で入っていきます。ゲートを入るとすぐにセキュリティーチェックがあるため、少人数毎の入場となり、進度はあまり早くありませんが、シティホールに入るとその美しい光景に、みんな笑顔が戻ります。
入り口を入ると出迎えてくれるのは、アメリカ独立の英雄で初代大統領となったジョージ・ワシントン。
とても美しいらせん階段。
ニューヨークのシティホールとしては、現在の建物は3代目なんだそうです。初代がオランダの植民地時代から使われていた Pearl Street にあった建物、2番目が現在フェデラルホールとなっている建物、それに続いて、3番目にシティホールとして建設されたのが現在の建物です。
1802年にデザインコンペティションが行われ、建築家が選出れたそうですが、実際に完成したのは1811-12年だそうです。19世紀前半ということで、フランスの影響の強いルネッサンス・リバイバル建築となっています。
何度か取り壊される可能性があったようですが、乗り越え、何度ものリノベーションを重ねながら、現在でも使用されています。最近もかなり長期間をかけ、大掛かりなリノベーション工事が行われていました。
歴史的に貴重な建物と美しいロタンダも含めた内装は、国定歴史建造物に指定されています。
Governor’s Room。3部屋あり、ニューヨーク、アメリカの歴史上重要な人物のポートレートがたくさん飾られています。
ジョージ・ワシントンの全身画と、使用していたという机も置かれています。
City Council Chamber。
まず天井の中央の美しい絵が目をひきます。
天井の端にも、豪華な彫刻が施されています。
2階には見学席もあり、豪華な劇場のような作りです。
ここにもジョージ・ワシントンが飾られています。
議事堂内には、アメリカ第三代大統領のトーマス・ジェファソンの像が飾られています。
こちらのビデオでは詳しく紹介されています。
歴史的に重要な建物ということもありますが、そのアーティスティックな内装、絵画コレクションといい、ミュージアムのような感じでとても見応えがあります。
オープンハウスニューヨークの日以外にも、水曜日の正午にツアーを行っています。
ちなみにシティーホールの地下には、こんな地下鉄の駅もあり、New York Transit Museum では限定ツアーを行っています。
New York City Hall
City Hall Park, New York, NY 10007 MAP