ニューヨーク自宅待機4月末まで延長 トラもコロナに感染

Cherryblossoms

例年であれば、美しい桜が咲き誇り、お花見が楽しめる時期のニューヨークですが、現在、激増する新型コロナウイルス患者の治療のピークを迎えており、医療機関では緊迫した状態が続いています。そんな現状を受け、2週間前に出された、不要な外出を禁止する自宅待機令が、4月末まで延長されることになりました。また、なんとブロンクス動物園のトラが、新型コロナウイルスに感染したことが発表されました。

ニューヨークの自宅待機が4月末まで延長に

ニューヨークは、現在、新型コロナウイルスのピークを迎えつつありますが、3月22日からはじまった、ニューヨークの不要な外出禁止の自宅待機令、New York on PAUSE が、4月29日まで延長されることになりました。アメリカ、ホワイトハウスのガイドライン (PDF) も、4月30日まで延長されています。

また、ソーシャルディスタンシングに関するルールの違反者には、これまで罰金500ドルが課されていましたが、今後、罰金額が増額され、1000ドルになります。
週末は、春らしい素晴らしい天気だったこともあり、公園などがかなり混み合っていたようで、不要な外出を控え、必死の看護を続けているヘルスケアワーカーたちにこれ以上の負担がかからないようにするための配慮によるものです。

トラもコロナに感染

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(Bronx Zoo)

なんと ブロンクス動物園 のトラが、新型コロナウイルスに感染しました。
エープリルフールやフェイクニュースのようですが、大真面目な話で、こちら が動物園による発表です。

ブロンクス動物園のトラやライオンが咳 (dry cough) をしていたことから、マレートラの Nadia にコロナ検査をした所、感染が確認されました。トラ4匹、ライオン3匹の7頭に症状が出ているそうですが、軽症だそうです。コロナに感染した無症状だった飼育員から感染したのではないかと考えられています。

ベルギーで猫がコロナに感染したというニュースもありましたが、まだ新型コロナは未知のウイルスのため、ヒトからどの動物に感染するか、動物からヒトにも感染するのか、など明らかになっていないことも多いので、もし自分が感染してしまった場合は、念のため、ペットにもうつさないように離れた方が良さそうです。

プレイグラウンド・ドッグラン閉鎖に

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4/4 からNYCの子供たちが遊ぶ公園、プレイグラウンドが閉鎖になり、バスケットコートやテニスコートのネットも取り外されていましたが、今日、4/6 からは、さらに公園のドッグランも閉鎖されました。

前日にニューヨークの動物園のトラがコロナに感染したので、もしかして犬も感染するリスクがあるからドッグランが閉鎖になるの?!って、思ってしまいましたが、それは違うようです。今のところ、犬がコロナにかかった事例はないので、感染しないとされています。

ニューヨークの公園のドッグランは小さいところが多く、飼い主たち同士の距離が取れないほど混雑してしまうことが多いので閉鎖となりました。
犬の散歩をすること自体はもちろん許されているので、自由にお散歩はできます。

米軍医療船が NY&NJ コロナ治療病院に

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(FEMA)

ニューヨークのピア90に停泊している海軍の医療船、USNS Comfort は、Javits Center に続き、新型コロナウイルス患者用の病院となります。もともとは、急患用の病院でしたが、新型コロナウイルス用の病院が足りないということで、急遽、変更されました。ニューヨークの感染者だけでなく、お隣で同じく感染者が激増しているニュージャージー州の新型コロナウイス患者も治療するそうです。

3食無料食事提供

ニューヨーク市教育局 (The New York City Department of Education (NYCDOE)) により、現在3食分のお食事が無料提供されています。
ニューヨークの公立学校が休校になった日から、子供たちに食事が提供されていましたが、現在は、大人も含めてすべての人に提供されるようになりました。
受け取り場所(NYC内400カ所)や、メニューなどの詳細は こちら にありますが、平日のみで、子連れの家族は 7:30am~11:30am まで、それ以外は 11:30am~1:30pm に、朝・昼・夜の3食分を一度にまとめて受け取ることができます。
失業し、失業保険もすぐもらえず、困窮している人々もいる中、苦しんでいる人がいる時には、必ず救いの手が差し伸べられる、助け合いが生まれるニューヨークにはいつも感動させられます。

マスク着用者が急増中

アメリカもついにマスク着用推奨に! で紹介しましたが、コロナに感染しても無症状で見た目でわからない感染者からの感染を防ぐために、アメリカでもみんながマスクをすることが推奨されるようになりました。さっそくアメリカ人のマスク装着率がぐんぐんと上がっていて、半分以上のかなりの人がマスクをするようになっています。

アメリカでは、マスクは医療関係者の人たちの間でも不足しているので、一般の人々は市販のマスクではなく、スカーフでもハンカチでも手作りマスクでも、口を覆うことができればなんでもいいというスタイルでマスクが浸透していっています。私もハンカチマスクを身に着けてみましたが、慣れるとなかなか心地いいです。

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ハンカチマスクといっても、縫わずに、ハンカチを折りたたみ、ヘアゴムを耳掛けにした、とても簡単なマスクです。アメリカ人でも同じスタイルの子を見かけましたが、意外ときちんとフィットして、落ちてこないです。スカーフで口を覆って、頭の後ろで結ぶだけの人もかなり多いです。それ以外の準備のいい人は、サージカルマスクを身に着けていたり、中にはびっくりな N95 マスクをしている人もいたりします。

新型コロナウイルスから人々を守るために、毎日のように、新しい試みがニューヨークでは行われていて、真剣に取り組んでいることが心底伝わってきます。
最低でもあと1か月は戦いが続きますが、みんなで協力して徹底して対策に取り組むことが、平常の生活を取り戻すための最も早道となるので、がんばっていきたいと思います。

いよいよ今週NYコロナ感染ピークを迎える?!ニューヨークの現状と対策 まとめ

ニューヨーク自宅待機4月末まで延長 トラもコロナに感染 was last modified: 4月 8th, 2020 by mikissh