NYクイーンズのフラッシングメドウズコロナパーク (Flushing Meadows–Corona Park) に、とても個性的で印象的な建築のニューヨーク・ホール・オブ・サイエンス (New York Hall of Science) というNYの科学博物館があります。
この科学館の建物は1964年に行われたニューヨークワールドフェアで建設された建築で、当時の近未来、宇宙開発を意識したデザインとなっています。建物の中に入ってみるととても幻想的な空間が広がっていました。
現在では、アメリカ中の大都市には必ずと言っていいほどサイエンスミュージアムがありますが、ニューヨークワールドフェアの行われた1964年当時は、とても珍しいミュージアムだったようです。
ニューヨーク・ホール・オブ・サイエンスの特徴は、とにかく体験型の展示やアトラクションが多いことです。キッズたちに大人気の科学館となっています。
Beatty Roboticsという家族経営のロボット会社による火星探査機。製作者でもある娘の名前にちなんで、Camille と名づけられています。
Hands-on というこのミュージアムのテーマに合っています。
サイエンスだけでなく、隠れた場所に凝ったアートディスプレイまでされていて面白いです。
廊下の通路部分にはユニークなセンスでセレクトされた、可愛らしいアートも飾られています。
ミュージアムの外にはロケットが飾られ、キッズが遊べるロケットパークの公園もあり、賑わっています。
1964年から1966年まで使用されていたロケット、Gemini Titan II。
中はどうなっているのだろう、ととても気になるのがこちらの外観。
この日は、オープンハウスニューヨークだったため、解説ビデオが上映されていて、当時の様子を垣間見ることができました。
中へ入ると、まるで教会のような雰囲気で、とても幻想的な世界が広がっています。ブラジルにあるようなモダン建築の教会を思い出します。
石の壁に青い美しいガラスが埋め込まれています。幻想的な世界はやはり宇宙空間を連想させるように作られたそうです。
そんな幻想的な会場の中、ちょうどその雰囲気にマッチしたサイエンスアートの体験型の展示が行われていました。人の動きに合わせて、絵が変わり、色が変わり、次々と色々な変化が起こる、参加者の個別の動きが周囲のシステムに色々影響を与える様子を体験できるという、Connected Worlds という展示です。
これからは机上での暗記的の学習よりも、体感型、特にバーチャルな体験を通した学習により、色々なことを理解し、創造性を育んでいくことががより重要になっていくように思います。子供たちにとってはより楽しく学習できる環境が整っていきそうですね。
こちらの映像では、Connected Worlds について詳しく解説されています。
New York Hall of Science
47-01 111th St, Corona, NY 11368 MAP
ニューヨークワールドフェアの会場となったフラッシングメドウズコロナパークには、先日紹介したニューヨークステートパビリオンやクイーンズミュージアムなど当時の建物が所々残されながら、その他、様々なアトラクションもできていて、週末は家族連れで賑わっています。
近くには動物園があります。
近くで動物たちが見られるようになっています。
ちょっとした遊園地のような場所もあり、ファミリーにとっての遊びスポット満載です。
展望台のような高いところから周りを見渡すことができそうな当時の少し不思議な建物が残されていたりもします。