自由の女神を、是非一目見てみたい!そんな思いを胸に、世界中から訪れる旅行者も多いニューヨークを代表する人気観光スポットが自由の女神です。自由の女神を楽しむ方法は、自由の女神のいるリバティ島へ渡って見るというのがまず一番最初に思い浮かびますが、実はそれだけではありません。ニューヨークハーバー越しに自由の女神の景色を楽しむことができるクルーズも色々と種類があります。ニューヨークハーバーからの自由の女神を楽しむためには、どんな方法があるのか?それぞれどんな違いがあるのか?どれがおすすめなのか?というのを分かり易く紹介します。
ニューヨークハーバーからの自由の女神の絶景の楽しみ方
ニューヨークハーバーから自由の女神の絶景を楽しむ方法は、大まかに分けると次の3種類があります。
1⃣ 自由の女神のいる島、リバティ島まで向かう Statue Cruises のフェリーに乗船する方法。
2⃣ ニューヨークハーバーを周遊するクルーズに参加し、船上から自由の女神のビューを楽しむ方法。
3⃣ ローカルも通勤などで利用するスタテンアイランド行きのフェリーに乗り、その途中、フェリーから自由の女神を眺める方法。
以下、それぞれのメリットとデメリット、どんな時におすすめかを紹介します。
1⃣ 自由の女神のいるリバティ島までフェリーで行く方法
自由の女神のいる島、リバティ島まで行くフェリーは、自由の女神を見る方法として、定番中の定番の方法で、ニューヨークハーバーからの見学だけでなく、せっかくなのでリバティ島に上陸して、自由の女神を間近で見てみたい、王冠、台座に行ってみたい、という人には、必須の方法となります。ただし、セキュリティーチェックが厳しく、人気のため、行列となることもあり、最低でも半日、そして台座や王冠も訪れてゆっくりと見て回るには丸一日と、長い時間をみておく必要があります。
メリット
・ 唯一リバティ島へ上陸することができ、最も自由の女神の像に近づくことができます。像の真下からなど様々な角度からの景色が楽しめます。
・ エリス島にも行くことができ、アメリカの移民の歴史に関する博物館を見学することができます。
・ 事前予約が必要になりますが、自由の女神の内部へも入ることができ、台座まで、もしくは王冠まで上ることができます。
デメリット
・ リバティ島へ上陸するための唯一の方法がこのフェリーであるため、繁忙期にはとても混み合います。
・ 他のクルーズやフェリーに比べてダントツに時間がかかります。並ぶ時間にリバティ島とエリス島へ行く時間も含めると、最低で半日、のんびり見て回ると丸一日過ごすこともできます。
・ 混雑の原因のひとつでもありますが、フェリーに乗る前に、空港レベルのセキュリティー検査を受ける必要があり、待ち時間が長くなります。自由の女神内部に入る場合は、入場前にもう一度セキュリティーチェックがあります。
・ リバティ島まで行けば、自由の女神の内部も見学できると思っている人が意外といますが、実は予約なしでは、内部へは入場することが出来ず、多くの人は島の上で、外側からのみ自由の女神を見学することになります。王冠、台座の事前予約チケットは、大変人気のため早くに売切れとなってしまうことが多く、かなり早目に予約をする必要があります。オフシーズンであれば台座のチケットは、朝早くに当日券を手に入れられる可能性はあります。
こちらで、リバティ島へと向かう Statue Cruise について詳しく紹介しています。
2⃣ クルーズ船で自由の女神に接近し船の上から見て楽しむ方法
メリット
・セキュリティチェックがないので、長い待ち時間がなく、乗りたい時間の20-30分くらい前に到着すればいいので楽です。
・帰りの時間がほぼ定刻になるので、スケジュールが立てやすく、時間を有効利用できます。
・クルーズでゆっくりと自由の女神へ近づき、正面付近でUターンするので、真正面からの自由の女神を綺麗に撮影することができます。
・自由の女神だけでなく、海上からのロウアーマンハッタンの高層ビルが立ち並ぶ摩天楼や、ブルックリンブリッジ、ガバナーズアイランドなど周辺の景色も楽しめます。
デメリット
・自由の女神がいるリバティ島やエリス島に上陸することができません。
あまり時間がない中、できるだけ自由の女神を近くから見てみたい、ニューヨークハーバーの人気ビュースポットをコンパクトに周りたいという人におすすめです。
3⃣ スタテンアイランド行きのフェリーに乗る
メリット
・最大のメリットは無料であることです。
デメリット
・通常、マンハッタンの最南端とスタテンアイランドを行き来するローカルが利用するフェリーで、航路はリバティ島からは遠く離れており、自由の女神は遠くに見ることになります。
・船の本数は、通常30分に一本、通勤時間帯は15分に一本で、片道25分かかり、待ち時間も入れるとマンハッタンの南端にあるフェリー乗場からの往復で、最低1時間はかかります。
・観光クルーズではないため、フェリーは高速で走っていきます。もちろん途中で、止まってくれるようなことはないので、写真を撮るチャンスは短く、またできるだけ望遠で撮れるカメラが必要です。
・観光クルーズと違いハイライトとなる絶景を楽しんでいる時間がずっと続くわけではありません。平坦な景色の時間も長いので時間を効率的に使って楽しむのには向いていません。
お金をかけずに、ニューヨークハーバに浮かぶ自由の女神の雰囲気を楽しみたいという人におすすめです。実際のフェリーの様子はこんな感じです。
ニューヨークハーバークルーズってどんなのがあるの?
「リバティ島へ上陸するフェリー」、「無料のスタッテンアイランドフェリー」を選択した場合は、それぞれ一社ずつしかないので迷う必要がありませんが、2⃣ のクルーズで自由の女神を見る場合は、クルーズ船の選択肢がいくつもあり、それぞれ航路や出発場所や時間が違うので、滞在先や前後の予定に合わせて、自分の都合に合ったものを選択するといいと思います。
代表的な自由の女神クルーズはこんなものがあります。
クルーズからの自由の女神の見え方、クルーズ船の状態は、どれも大体同じです。
よって、決めるときのポイントはこの二つです。
・乗る時間(日中 または 夜)
・乗る場所(ダウンタウン または ミッドタウン)
ホーンブロワー | サークルライン リバティクルーズ |
サークルライン ランドマーククルーズ |
サークルライン ハーバーライトクルーズ |
|
時間 | 60分 | 60-75分 | 90分 | 120分 |
乗り場 | ダウンタウン東側 Pier 15 |
ミッドタウン西側 Pier 83 |
ミッドタウン西側 Pier 83 |
ミッドタウン西側 Pier 83 |
スケジュール | 朝・昼 | 朝・昼 | 昼 | 夜景 |
ディスカウントパス | ビッグアップルパス – – |
ビッグアップルパス シティパス ニューヨークパス |
ビッグアップルパス シティパス ニューヨークパス |
ビッグアップルパス シティパス ニューヨークパス |
それぞれの航路の違いについては、こちらの地図で分かりやすくまとめられています。
🔶 ホーンブロワークルーズ (Hornblower Cruise)
乗り場:Pier 15, 78 South St, New York, NY 10038 地図
夏(5月~10月)は30分に一本くらい、冬(11月~4月)は一時間半に一本くらい。
時刻表はこちら。
・クルーズの乗り場はダウンタウンのサウスストリートシーポート近くです。
・自由の女神とロウアーマンハッタンの摩天楼、ブルックリンブリッジなどハイライトの景色を60分間で効率よく楽しめます。
・近隣観光スポット:ワンワールドトレードセンター、ウォールストリート、ブルックリンブリッジ
これらの観光と一緒に訪れるのにおすすめです。
🔶 サークルラインクルーズ (Circleline Cruise)
乗り場:Circle Line Sightseeing Cruises, Pier 83, West 42nd Street, New York, NY 10036
(タイムズスクエアから徒歩15-20分くらい)
・スケジュールや運行時間は、シーズンによって変わります。時刻表はこちら。
・自由の女神とロウアーマンハッタンの摩天楼の他、ミッドタウンから出航するため、エンパイアステートビルやクライスラービルなどミッドタウンの摩天楼の景色も楽しめます。
・近隣観光スポット:イントレピッド会場航空宇宙博物館、タイムズスクエア
こちらが、以前、サークルラインのクルーズに参加した時の様子です。
ニューヨークハーバーのクルーズは、ディスカウントパスを利用するとお得に楽しむことができます。例えば、ビッグアップルパスでは、全てのクルーズがカバーされており、いくつかのセットで購入するとお得ですが、クルーズのみ参加したいという場合でも割引価格で購入することができます。