400年前、ヘンリー・ハドソンがニューヨークを発見する以前のニューヨーク、マンハッタンは、森や丘が一面を覆い、小川が流れ、動物たちがたくさん住む、自然溢れる島だったそうです。そんな緑溢れる自然の中には、熊やマウンテンライオン、ビーバーなども生息していたというのだから驚いてしまいます。もし、そんな多様な生態系が今も残っていたら、島ごと国立公園になっていたのではないか?!というような場所だったそうです。そんな当時の様子が分かる面白い地図がありましたので紹介します。
ニューヨークでは、「マンハッタンプロジェクト」と呼ばれる、1609年当時のマンハッタンの地形、生態系などの様子を地図で再現するというプロジェクトが立ち上がっていて、World Conservation Societyによって進められていました。
こちらがその「マンハッタンプロジェクト」で作られている地図で、住所や場所を入力すると、それぞれの区画ごとに、当時どんな地形で、どんな動植物がいたのかなどを知ることができます。
例えば、ロウアーマンハッタンの市庁舎や裁判所、フェデラルビルが建ち並ぶCivic Centerの辺りには、こんな感じの池があったようです。
よく知っている場所が、昔は、こんな風だったんだ、ということが分かるなかなか面白い地図だと思います。
その後、マンハッタンだけでなく、ブルックリン、クイーンズなどその他のニューヨークのエリアにも拡大すべく、「マンハッタンプロジェクト」から名前を変え、当時のネイティブインディアンの、”My Good Home”という意味の言葉からとった、「Welikia Project」としてプロジェクトは継続されているそうです。
こちらは、このプロジェクトの中心人物であるEric SandersonさんのTEDトークです。
ニューヨークの歴史のはじまりというと、どうしてもヘンリー・ハドソンのニューヨーク発見からという認識がありますが、当然ですが、それ以前から存在していたことを教えてくれます。