ニューヨーク州5月15日から一部再開へ!7つのメトリクスと4つのフェーズ

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ニューヨーク州では、3月22日から不要な外出禁止の自宅待機令、New York on PAUSE がずっと続いてきましたが、ようやく 5月15日以降、経済再開に向けた第一歩を踏み出せる地域があることが発表されました!感染者数が少なく、状況が好転している州内の一部地域だけですが、嬉しい最初の一歩となります。

アメリカ、そして世界でも最大規模の新型コロナウイルスの感染被害地となった ニューヨーク州ですが、連日、感染者数と、入院者数など様々な数値が好転を続けています。3月20日に発表され、3月22日からスタートした不要な外出禁止令が、途中で延長され、現在、5月15日までの期限となっています。その後どうなるのか、みんな知りたくてうずうずしている頃なのですが、今日その決定がニューヨーク州知事のクオモさんにより発表されました。
経済再開のフェーズ 1 がいよいよ5月15日以降、州内の一部地域でスタートしそうです。

ニューヨーク州の経済再開は、段階を踏んで進んでいきますが、まず、その第一歩となる、フェーズ1をスタートするためには、感染者数の変化と、病院のキャパシティ、検査とコンタクトトレーシングの状況などから構成される、経済再開の条件となる7つのメトリクスを満たしたところからスタートできます。

今回その条件をクリアすることができたニューヨーク州の地域は、フィンガーレイク地方 (Finger Lakes)、サザン・ティア (Southern Tier)、モホークバレー (Mohawk Valley) となり、この3つの地域からスタートします。

連邦政府の 経済再開ガイドライン に準じた、ニューヨーク州の7つのメトリクスは、こちらです。

* 14日間の入院患者総数の減少 または 3日間平均で15人以下となること
* 14日間の死者数の減少 または 3日間平均で5人未満となること
* 3日間平均の新規入院患者 10万人あたり2人以下となること
* 病院の空きベッド数 30%以上あること
* ICUの空きベッド数 30%以上あること
* 検査数 7日間平均で、1000人あたり30人の割合で行われていること
* コンタクトトレーサーのスタッフ数 10万人あたり30人確保すること

それぞれの地域毎のメトリクスの状況は、連日、こちら にアップデートされます。

4つのフェーズに分け、2週間毎に判断し、問題がなければ、次のフェーズへと進んで行きます。
大枠では、それぞれのフェーズは、以下のようになっています。

フェーズ1 建設、製造業、ビジネス間のサプライチェーン、ピックアップのみの一般リテール店のオープン
フェーズ2 一般リテール店内でお買い物可能に、プロフェッショナルサービス(金融、保険、法律、会計、不動産など)オープン
フェーズ3 レストラン内でイートイン可能に、ホテル、スパ、ジムオープン
フェーズ4 学校、アート、エンターテイメント、リクリエーションオープン

それぞれのビジネス毎に、消毒・清掃、ソーシャルディスタンシング、マスクなど感染防止対策を立て、実行することも要請されています。

7つのメトリクスの現状から考えると、おそらくニューヨークシティは、2週間程後の6月初旬頃から、経済再開の第一歩がスタートできそうです。
ニューヨーク州は、合わせて、”NY Forward Reopening” と銘打った 経済再開ガイド(PDF) もリリースしています。

ニューヨーク リオープン!経済再開 フェーズ1~4 スケジュール & できるようになること

アメリカ各州の最新情報は、こちらで紹介されています。

これまでのニューヨークの経緯は、こちら。

ニューヨーク 新型コロナ危機の経過とまとめ NY感染ピークまでの軌跡を振り返って

この調子だと、今年の夏頃には、近場へのドライブ旅行が出来そうな気がしますね。ニューヨーク州内で、一足早くオープンしそうな、フィンガーレイク地方は、ニューヨーク近郊からドライブで訪れるのにとてもおすすめのスポットです。今年はさらに人気が出そうですね。

ニューヨーク一のワイン造りのメッカ フィンガーレイクスでワイナリー巡り

ニューヨーク州5月15日から一部再開へ!7つのメトリクスと4つのフェーズ was last modified: 6月 22nd, 2020 by mikissh