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寒すぎて事件も起きない?ニューヨーク新記録更新中!

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ニューヨークはここ最近、氷点下の極寒の毎日が続いています。そんな中、今ニューヨークでは新記録を更新中なのです。何の新記録かというと、実はこの極寒の気候が影響しているとも言われていますが、今月2日以来、昨日までの11日間、ニューヨークで殺人事件が一件も起こっていないのです。今月1日に起こったのを最後に、現在の所、1994年に記録を取り出して以来の新記録が続いているようで、様々なメディアで報じられています。
どれくらいの人たちが、まだニューヨークを危険な街と認識しているかはわかりませんが、例えば、ニューヨークタイムズのニュースでも言われているように、ニューヨークが平和になってきていることを示す一つのエピソードなのかもしれません。それが氷点下の気候のおかげなのかもしれませんが、このまま平和な街の新記録更新がずっと続いてくれるとうれしいですね。平和に勝るものはありません。

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(Wikipedia)

年々減っていくニューヨークシティにおける殺人件数の推移は上記のグラフを見て頂ければわかると思います。

90年代前後は非常に危険だったといわれるニューヨークですが、90年代半ばにGiulianiさんが市長になって以来、犯罪は激減しました。その後もBloombergさん、そして現在のde Blasio市長と続き、より安全になりつつあります。私自身ニューヨークに来た当初から、そこまでの危険を感じたことはありませんが、来た当時と比べても圧倒的に安全になってきていることは実感できます。

こんなニューヨークの劇的な変化は、先日、Economistが発表したSafe Cities Index 2015のインフォグラフィックスでも強調されていました。世界の安全な街として、日本が世界きっての安全な国なのは周知の事実ですが、なんと10位にニューヨークもランクイン!Big Apple、つまりニューヨークでは、1900年に比べて2013年は人口は15%ほど増加したのに、殺人率は激減し、安全度が劇的に変わったことが示されています。
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(Safe Cities Index 2015 Infographic)

安全になってきたとは言え、NYCではこんな犯罪マップも作られていて、特定のエリアで起こった過去の犯罪について簡単に調べることもできるようになっています。850万人近くもの人の住む大都市ですから犯罪が完全になくなることはありませんが、より減少し、安全になっていくことを期待したいです。
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(NYC Crime Map)

ところで、寒すぎて事件すら起きない、とまで言われる極寒がどれくらいかというと、ここ数日の気温でいうとこういう感じです。昨日の朝は、なんとマイナス14度でした。氷点下が続くと人の活動にも大きな影響を与えるようになるというのは本当かもしれません。
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今日の朝も氷点下です。今後、また新たなウィンターストーム、Neptureがやってくるようで、日曜日は、さらに気温は下がり、最高気温がマイナス7度、最低気温がマイナス16度、しかも強風の予報です。しばらく屋内に籠りがちな冬を過ごすことになり、春が待ち遠しい日々が続きそうです。
でも、バレンタインの今日は比較的ましなようなので、遊びに行ってきます!

寒すぎて事件も起きない?ニューヨーク新記録更新中! was last modified: 9月 6th, 2016 by mikissh