最近のニューヨークは極寒のため、あまり街を歩き回ることがないのですが、久々の買い物でユニオンスクエア周辺を通りかかったら、なんとすごい人ごみです!もともと人が多い場所ではありますが、これはかなりの数です!しかもよくみるとみんな短パン、あれ?、違います、パンツ一枚です。これってどういうこと?
実は今日は、”No Pants Subway Ride” というイベントの日だったんです。
地下鉄に乗ったらみんなで一斉にズボンやスカートを脱ぎ、その後は何事もなかったかのようにすました顔で過ごします。”ズボンはいてないけどどうしたの?”って聞かれたら、”忘れちゃったんです。”ってすまして答える、そんなおかしな集団パフォーマンスイベントで、ちょうどみんなが地下鉄から降りて、ゴール地点のユニオンスクエアに集まっているところだったようです。みんな写真を撮り合ったり、嬉しそうに踊ったりと大盛り上がり。おそろいのカップルさん、かわいかったです。
このイベントは、コメディーパフォーマンスグループのImprov Everywhereが、2002年にニューヨークで行って以来、毎年着実に参加者が増えていっているようです。ノーパンツ、つまりズボンなしで地下鉄にすました顔で乗る”No Pants Subway Ride”というイベントは今では、世界中にも広がり、寒い1月の名物となってきています。発案者によると、この企画は、”international celebration of silliness”、単にちょっとしたおバカないたずらでみんなを楽しませようというだけで、特に深い意図はないようです。
こちらはみんなでバットマンアイテムを身に着けてきた仲間たち。
おしりを並べて、”ハイチーズ!”
たくましい男子3人組は上半身も裸。すかさずインタビューが入りました。
モデルさん立ちのお姉さんもいれば、馬のマスクをかぶった人もいます。
踊るカップル。
こちらはフラフープで演技をする女の子。
ノーパンツだけど、チェスに誘われるお兄さんたち。
エンパイアがとても綺麗な夜でした。フランステロ事件の追悼でフランス国旗の色になっています。いつまでもにぎやかなユニオンスクエア。
このイベントの後、このユニオンスクエアの近くのBARでパーティもあるようです。入りきれないくらいたくさんのノーパンツの人々が押し寄せていました。
こちらもです。ノーパンツの人たちが大行列。
ふと周りを見渡すと、ピザ屋さんもノーパンツの人たちで満席です。遊び心のあるイベントの尽きないニューヨーク、極寒の中、参加者も思いっきり楽しんでいて、思わず立ち止まってしまいました。
世界でも行われているというこのイベント、なんとImprov Everywhereサイトには東京駅の写真が。ちょっと調べてみると、どうやら都市一覧には載っていないようで、集団でのパフォーマンスではなく、自分で写真を取り、ノーパンツのハッシュタグを付けてツイートしようというもののようです。
そういえば、久々の街歩きで、もう一つ目についたのが警察の少なさです。昨年まで、なんでこんな所にも警察がいるのというくらいあらゆる所にいた警察、今ほとんどいないんです。普段であれば、こんなに人の集まる所にいないわけはありません。実は、この2週間程、警察の取り締まりがほとんど行われていなかったりと、完全にスローダウンしているようです。公式な理由は発表されていませんが、一連の、警官の職務質問過程で黒人男性を死なせてしまった事件、そしてその事件の不起訴、その後の警官銃撃事件の流れの中、市長、組織への反感など何らかの憤りがあるようです。スローダウンが終わるまでバケーションを取らせない、というこんなニュースも。過度な警備や全くやらないというのではなく、適切なレベルに落ち着くといいですね。