モントリオールの旧市街 (Old Montreal) は、フランス風の建物が立ち並び、ヨーロッパの街角のような趣のあるエリアです。その旧市街の中心的存在はなんといってもノートルダム大聖堂です。ゴシックリバイバル建築の外観と幻想的な金と青の色使いの大聖堂内部の対比が印象的なモントリオールを代表する美しいカトリックの教会です。
モントリオールでフランス語が話されていることからもわかるように、昔、モントリオールは北米地域の中のフランス領でした。ニューフランスの父と呼ばれる Samuel de Champlain により、17世紀に、ビーバーの毛皮貿易の拠点として築かれたそうです。その後、ニューフランスは、次第にカトリック色を強め、19世紀中頃まで、カトリックの組織によって治められていたそうです。ヨーロッパからの北米大陸への進出は、ビジネス、そして理想的なカトリック社会の実現という二つの力によって進んでいったようですね。
そんな歴史的背景を感じることができるのが、モントリオールの旧市街です。
モントリオールの原点となった、ニューフランス Ville-Marie と呼ばれる街に、1672年に現在の大聖堂のもととなる教会が設立されました。大聖堂 Notre-Dame Basilica of Montreal が完成したのは1829年のことで、今も現存する大きな美しい大聖堂です。
とても幻想的で厳格な雰囲気の教会です。
そんな中にこんなかわいいひつじの神様がいます♡
建築も美しく、こんな立派な木製のらせん階段もあります。
サイドのお部屋に行くと、雰囲気が少し変わり、黄金のお部屋でゴージャスな雰囲気に。
日の差し込むステンドグラスの絵も色鮮やかでとても美しいです。
後ろを振り向くと大きなパイプオルガンもあります。
ノートルダム大聖堂の前はダルム広場です。広場の中央に立つ人物は、モントリオールの創始者 Samuel de Champlain だそうです。
こんなユーモラスな像も。
旧市街の中心地、大聖堂の前には、歴史のありそうなとても大きくて立派な建物があります。カナダ5大銀行のひとつ、モントリオール銀行 (Bank of Montreal, 仏Banque de Montréal) です。
建物の中に入ってみると、なんとゴージャスな銀行。昔のままの雰囲気を大切に守っている様子が伺えます。
この銀行の建物にはなんとミュージアムまであるんです。
個別の銀行がミュージアムを持っているのを見るのは、はじめてかもしれません。ニューヨークには、Museum of American Financeというちょっとした金融系のミュージアムがありますが、銀行の中にこういうミュージアムがあるというのはすごいですね。
旧市街の街並みはフランスのようです。そういえば、ニューヨークにもアッパーイーストをはじめ、こんな雰囲気のエリアが結構あります。アメリカ初期の頃、独立戦争でフランスに助けられて以来、フランスにかなり強い影響を受けたのかもしれませんね。
石畳の街並み沿いにレストラン街などもあります。
モントリオール旧市街の近くにはチャイナタウンもあります。ニューヨークのチャイナタウンとは全然違い、規模も小さく、雰囲気もこぎれいな感じです。
旧市街の街角でウェディングフォトを撮影する人も多いようです。旧市街は、モントリオールの絵になるエリアなんですね。風になびくふんわりしたドレスが素敵です。
旧市街には、馬車も走っていて、古き良き歴史を感じることのできる観光スポットという感じでした。
Notre-Dame Basilica of Montreal
110 Rue Notre-Dame O, Montréal, QC H2Y 1T2, Canada MAP