8月にニューヨークで開催された、世界的にもかなり大きなインテリアと雑貨のトレードショー、「ニューヨークナウ (NY NOW)」へ行く機会がありましたので、そのイベントの様子を紹介したいと思います。インテリア好き、雑貨好きには大変楽しいイベントで、訪れる前からワクワクしていました。実際にはこのイベントでは、世界中からやって来るインテリアや雑貨の販売業者さんと、同じく世界中からやってくる買い付け業者さんの商談の場となっています。見本市というと、もっとシンプルな飾り気のないディスプレイかと思っていたのですが、全くそんなことはなく、普通にデパートの店舗にやってきたようなとても豪華で美しいディスプレイのお店がいっぱいでした。そんな気合の入った販売店がたくさん集まっているので、それはそれは豪勢な、インテリアや雑貨好きにはたまらない見ていて大変楽しい会場になっています。やはり、こういうインテリアや雑貨などのかわいい物、美しい物を専門としている人は女性が多く、会場内が華やかだったのも印象的でした。
ニューヨークナウ (NY NOW) は、2月の NY NOW Winter、8月の NY NOW Summer、と年に2回、ニューヨークのジャビッツセンター (Javits Center) で開催される巨大なインテリアと雑貨の見本市です。今回参加したのは夏のイベントで、8月後半に数日間に渡り開催されました。ニューヨークを代表する巨大なコンベンションセンターのジャビッツセンターのほぼ全フロア(3フロア)を借り切って、ホーム、ライフスタイル、ハンドメイドなどそれぞれの分野毎にたくさんのお店屋さんとその商品が紹介されています。ジャビッツセンターでは、アメリカ最大の コミコン なども開催される場所ですが、その場合でもメイン会場となるのはワンフロアの一つだけ、世界のツーリズムが集まる ニューヨークトラベルショー でも同じくメイン会場はひとつだけなので、この NY NOW の参加者の多さには圧倒されました。
豪華なディスプレイが目を引いたのは何といってもインテリアセクションです。
ニューヨーク生まれのブランド店 Two’s Company は、かなりデザインコーディネートに力を入れていて、飛びぬけて華やかで可愛らしい、みんなの注目を集めるお店でした。
こちらも同じお店の続きですが、ブースがいくつものお部屋に区切られていて一部屋一部屋、テーマを持ったコーディネートをしています。
ノースカロライナ州のアーティストさんのブランド Tommy Mitchell は、高級ホテルとかレストランとかにありそうな素敵なキラキラしたゴージャスな空間のデザインインテリアショップでした。
上品なインテリアショップは、by Anna By Rablabs。高級感のあるアイテムがたくさん並んでいます。
雑貨など、ニューヨークでもお馴染みのブランドも色々ありました。ブルックリンなどのモチーフのトートバッグやワインバッグなど、かわいいデザイングッズを作っているブランド、マップトート (MAPTOTE)。ニューヨークだけでなく、ポートランドなど色々なシティのバージョンのコレクションがありますが、ニューヨークシティやブルックリンのバージョンは、ニューヨーク周辺のおしゃれな雑貨屋さんだったら結構どこでもよく見かける定番のアイテムとなっています。
たくさんある販売店の中でも、これはすごい!と思えたお店はいくつかあるのですが、その中のひとつがこちらのハンドメイドソープのお店 Juiper Tree Soaps でした。ハンドメイドのソープのお店というと、今どきいっぱいあると思うのですが、そんな世の中たくさんソープ専門店がひしめき合っていて、今さら入っていく余地などないのでは?という中でも、わーこれならいけるかも、と思える WOW 感のある個性のある商品を出してくるお店があるんですね。私も思わず商品に飛びついてしまいましたが、ソープの中に入っているリアルなお花やフルーツの存在感がすごくて、ゴージャス感すら感じられる、見た目もよく、香りも最高の商品揃いでした。
素敵なデザインのカードショップも沢山出店していました。こちらはその中のひとつ、カンザスの Easy, Tiger。
かわいいパッケージのオーガニックハーブティーのお店 Flying Bird Botanicals。
ニューヨーク州以外の州からも沢山出店者はやって来ていて、例えば、PV マークのブランドは、マサチューセッツ州の プリンティッド・ビレッジ (Printed Village) というブランドです。
このブランドはとても興味深いブランドで、デザイナーの顔が見えるスタイルのオンラインショップの作りをしています。覗いてみると思わず、はまってしまうのですが、商品は靴やバッグ、ポーチ、スカーフなどあり、同じ形で統一されているのですが、それぞれの柄のデザインは違うデザイナーが担当していて、どこのなんていうデザイナーさんなのか紹介されていたりします。
野菜売り場に「○○県の○○農家の○○さんが作ったトマトです」って笑顔の写真付きでポップがついている感じです。
こういう雑貨のデザイナーさんって意外と日の目を見ないと思うのですが、こういう形で作った人の顔が見える売り方もおもしろいな、と思います。色々な州のデザイナーさんを採用していて、よくよく見るとその州らしさがにじみ出ていたりするんですよね。すごくかわいい華やかな女子力満載なスカーフがあって、見てみるとカリフォルニアのデザイナーさんだったり、流行に左右されないような堅実上品な花柄のデザインがマサチューセッツのデザイナーだったり、異国感溢れるモザイク柄やファンキーな柄がニューヨーク出身だったり、タイのバンコクのデザイナーさんの虎柄なんてものもありました。
かわいいフランス絵柄のクロスの専門店 T&B Maison。この商品は、ニューヨークのおしゃれなキッチン雑貨屋さんへ行くとよく見かけます。
かわいい雑貨いっぱいで人気があった Qualy。これから商戦を迎える季節ものということで、クリスマスを意識した品揃えのお店はどこも割と人気がありました。
NJ の日本の食器屋さんも発見。和柄の食器はもちろん、この可愛いイラスト柄の食器シリーズがとても目を引いていました。
メイン州からやってきたとてもおしゃれなキッチングッズ&グルメのお店 ストーンウォールキッチン (Stonewall Kitchen)。
バーニーズニューヨークなどで取り扱いのある、アーティスティックなデザイン雑貨ブランド Fornasetti profumi。
NY NOW では、ギフトというセクションもあり、こういうかわいい、商品を扱うお店が色々並んでいました。
おもしろいデザインのバッグ屋さん。飛ぶように注文が入っていました。
こちらで紹介しているようなニューヨークの有名なチョコレート屋さんも出店していました。
そんなニューヨークのおなじみの老舗のチョコレートショップの近くにブースを構えていて人気だったのは、コロラド州デンバーからやってきた ハモンズ (Hammond’s) のチョコレート。テイスティング用のチョコレートを大々的に振る舞っていたこともありますが、たくさん人が集まってきていて、人気のブースになっていました。一口食べてみて、あれっ?これ美味しい。。。甘過ぎない大人のチョコレートという感じで、意外な美味しさにみんなちょっと驚いている感じで、知らなかったブランドを発見できるのがこの見本市の楽しいところです。
可愛いブランド rice。
フランス産のハンドクリーム、素敵な香りのキャンドルのお店など、魅力的なお店がいっぱいでした。ニューヨークのセレクトショップでも取り扱いがあるものが意外と多かったです。やはりニューヨークのお店はアンテナ張って常に最新のセンスのいい商品を仕入れている所が多いようです。
このイベントには、お馴染みのブランドも色々と参加していました。
ニューヨークでお馴染みの 大人気ミュージアム MOMA のギフトショップのお店、MOMA デザインストア。
ニューヨークのソーホーやアッパーイーストなどでもお馴染みのジョナサンアドラー (Jonathan Adler)。
ニューヨーク生まれのチルウィッチ (Chilewich)。
ニューヨークのイーストビレッジにある個性的な雑貨屋さん John Derian など、知っているブランドもあり、そういうお店の新商品が見られるのも楽しかったです。
一般のリテールイベントではありませんが、インテリア・雑貨系ブランドを専門にしている人には、トレンドやインスピレーションを得ることができるおすすめのイベントです。
NY NOW Winter はこちらです。
NY NOW 2018 夏は 8/12-15 にジャヴィッツセンター (Javits Center) で開催されます。