チャイナタウンといったらニューヨークを代表するB級グルメのメッカと言っても過言ではないくらい、最近、欧米人観光客にも大人気のスポットです。寒い冬の週末、美味しい餃子とヌードルを求めてチャイナタウンへ向かいます。チャイナタウン内にたくさん点在する餃子の専門店、その中でも特に人気のあるお店の多いエリアでいくつか食べ比べをしてみました。

向かったのは、餃子店が集まる、エルドリッジ・ストリート (Eldridge Street) です。
一つ目のお店は、ヴァネッサズ・ダンプリング (Vanessa’s Dumpling House)、チャイニーズっぽくない名前のお店ですが、働いている人たちはもちろん中国系ばかり。正確に言うと、チャイナタウンというよりは、ロウアーイーストサイドエリアにあります。オープンキッチンになっていて目の前では常時大量の餃子が焼かれていていい香りが漂っています。

店内は、まるでベーグル屋さんに来たような雰囲気の小奇麗なテーブルが並んでいます。
ヴァネッサズ・ダンプリング (Vanessa’s Dumpling House) は、チャイナタウンに古くからあるローカル感満点なお店とは雰囲気が違い、割と綺麗な感じで、お客さんをひきつけ易いのかもしれません。ちょっと外れた時間に行ったにもかかわらず、やはりお店は満席で大人気です。

メニューのトップにあった2種類の餃子、韮餃子と白菜餃子を買ってみました。中国の餃子は皮がもっちりと厚くてジューシーな具をしっかりと包み込んでいる餃子です。外側は香ばしく焼かれていて美味しいです。
ヴァネッサズ・ダンプリング (Vanessa’s Dumpling House) のお店は有名でここだけではなく、Union Square と Williamsburg にも支店があります。

2つ目のお店は、Shu Jiao Fu Zhou Cuisine Restaurant、1つ目の Vanessa’s Dumpling House のお店と並んであります。こちらは昔からあるチャイニーズスタイルのお店で、お店の人も英語より中国語で話す感じで、お客さんも圧倒的に中国人が多いお店です。ディープなチャイナタウン体験を求める人にはこちらがおすすめ。

窓際のカウンター席に座って、

このお店は餃子以外にもヌードルも人気のようなのですが、中でも wheat noodles with peanut sauce というのがヒットメニューのようで、みんな食べています。これは今まで食べたことのないはじめての味ですが、美味しかったです。濃い目の味付けなので、このヌードルを頼む場合は、みんな大体フィッシュボールスープのようなあっさりしたスープを合わせて注文していました。おやつ感覚で食べるヌードルの印象です。

そうそう、今回は餃子の食べ比べをしにきたのでした。こちらのお店では水餃子を注文しましたが、中身は肉汁がジューシーでやはり美味しいです。どちらもおいしく甲乙つけ難く、焼餃子と水餃子と別物だったこともありどっちが勝ちという判断はつきません。今回のように、Vanessa’s Dumpling House でお持ち帰りをし、メニューの豊富な Shu Jiao Fu Zhou で両方をいただくのもいいかもしれません。

この日は寒い日だったので温かいヌードルも頼みました。こちらは薄味、上品なスープです。

チャイナタウンでは、最近お店の入れ替わりもよく目にしますが、その中で生き残っているお店はやっぱり人気店です。住んでいる中国系の人たちが食べに来るぐらいですから、味もそれなりのレベルを保たないといけません。そして、マンハッタンでよくその値段帯でやっていけるなと感心するほど激安です。

さすがに３軒目はいけませんでしたが、同じくEldridge St沿いにあるこちらのProsperity Dumplingもおすすめの餃子屋さんです。
（衛生関連の問題で、2015年12月1日現在閉鎖中です。でも来年には、再オープンを予定しているようです。）

今回紹介した３軒も含めたマンハッタン内のおすすめB級グルメ餃子、ヌードル屋さんマップです。

チャイナタウンの餃子屋さんは、だいたいどこでも冷凍された餃子を購入できるので、いざというときのために買っておくと簡単な夕食になって便利です。日本のように薄皮の餃子はありませんが、なかなか美味しいです。
2月は中国人の旧正月ということで今月ますます盛り上がってくるチャイナタウン、立ち寄った際には、こんな食べ比べもおすすめです。