劇的に変化し続ける街、ニューヨークですが、今度は、来年 2017年から、新しいフェリーサービスが登場します。今まで訪れるのが不便だったニューヨークのブルックリン、クイーンズ、ブロンクスのウォーターフロントと、マンハッタンを結ぶ新しいフェリーサービス、Citywide Ferry のスタートです。
料金は、地下鉄と同額 $2.75 ということで、ローカルの通勤やショッピングはもちろん、観光で訪れる人々にも利用価値の高いフェリーサービスとなり、マンハッタン周辺への一極集中から、市全域がより広く活性化されるサービスとなるのではないかと思います。
ニューヨーク市全域にはそれぞれ魅力を持ったエリアがありますが、交通の便があまりよくなく、なかなか訪れるのが大変だったりします。そんな中、2017年の6月頃から、順次新しく登場していくのが、市長と New York City Economic Development Corporation(NYCEDC)が推進するプロジェクトで、HORNBLOWER が運航するCitywide Ferryです。なんと、21個もの新しいフェリーターミナルが設置されます。
$325 million 以上投資し、年間460万人程度の利用があると見込んでいます。世界的にも珍しい大都市での広域低料金フェリーサービスということで、なかなか野心的なプロジェクトです。公共プロジェクトは、常に遅れがちとなるので、その進捗が気になりますが、昨日、ニューヨーク市により発表された情報によると、いよいよフェリーの造船も進みだし、順調に進んでいるようです。
#CWFshipyard update: The engines are being placed as we speak! How cool is that? #CitywideFerry pic.twitter.com/ANUTWZUBgH
— NYC Ferry (@NYCferry) September 23, 2016
航路はこちらの地図のようになっており、プロジェクトの詳細はNYCEDCのサイトで紹介されています。
2017年からはじまるこの航路でどこへ行けるかというと。。。
例えば南側では、
マンハッタンの絶景を眺めることができるダンボ。
最近、開発が著しいサンセットパークのウォーターフロント沿い、Brooklyn Army Terminal にも停泊し、未来のチェルシーマーケットを目指す Industry City も訪れやすくなります。
そして、ブルックリンらしいスポットとして賑やかになってきているレッドフックへも。
スタッテンアイランドとブルックリンの結ぶ Verrazano–Narrows Bridge のあるブルックリン最南端のベイリッジ、夏の人気ビーチスポット、Rockawayなど。
北側は、
マンハッタンのお隣、ルーズベルトアイランド。
クイーンズのロングアイランドシティやアストリアへも。
そして、2018年にはブロンクスの SoundView への航路、ロウアーイーストサイドを周る航路もスタートする予定となっています。
現在、マンハッタンとウィリアムズバーグを結んでいるイーストリバーフェリーは片道 $4 ですが、このサービスに吸収され、片道$2.75となります。マンハッタンとウィリアムズバーグを結ぶトンネル工事のため、2019年から18か月間予定されている地下鉄L線の運休の代替交通手段の一つとなります。
このプロジェクトに選定されなかった既存のフェリー会社にとっては厳しい変化かもしれませんが、地下鉄同様に、四方を水に囲まれたニューヨークの水上交通網が張り巡らされることにより、さらに市全域の活性化につながっていく歓迎すべきサービスだと思います。
ニューヨークフェリーは、こんなにたくさんの路線ができ、とても便利になりました!
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