ニューヨーク 熱帯低気圧になった ハリケーン Ida 史上最大の集中豪雨 洪水 竜巻など自然災害多発

ニューヨークは、大嵐が去り、今日は、久しぶりに素晴らしい青空が広がっています。昨晩、ニューヨークでは、ニューオーリンズをはじめメキシコ湾岸に大きな被害を与えた、ハリケーン アイダ (Ida) が到来し、勢力が弱まっていたにも関わらず、史上最大の集中豪雨、洪水、竜巻などを引き起こし、少なくとも14人の死者が確認されるなど、予想以上の様々な被害が出ています。場所によっては、停電や断水などが起こっており、交通機関の運行が不規則だったりとしばらく影響は続きそうです。

昨晩、ニューヨーク周辺に、勢力を弱めたハリケーン Ida が、巨大な熱帯低気圧となり到来し、大雨をもたらし、各地で洪水を引き起こしました。ニューヨークシティでは、史上初めての 洪水非常事態警報 (Flash Flood Emergency Warning) が出され、記録的な大雨となり、市内各地や地下鉄の駅などで洪水となりました。地下鉄もほとんどが運転中止となってしまいました。

集中豪雨と言えば、つい先日、セントラルパークでのホームカミングコンサートの日に、史上最高記録となる降水量が、セントラルパークで記録されました。午後10時から11時までの一時間当たりの降水量が、1.94 インチとなり、史上最高記録となりましたが、昨日は、さらにそれを上回り、午後8時51分から9時51分の間の一時間当たりの降水量が、なんと3.15 インチとなり、記録を更新しました。ニューアーク空港では、午後8時から9時の間、それを上回る、3.24インチを記録しています。
一日の降水量としても、セントラルパークは、7.13インチ、ニューアーク空港は、8.41インチと史上最高記録を更新しています。セントラルパークのこれまでの記録は、1927年に記録された 3.84インチが最高でした。勢力自体は弱まっていたはずですが、ハリケーン Ida のすごさが数字でもわかります。

ニューヨーク、クイーンズの大通りの様子です。すっかり川のような状態になっています。バスや車が水に浸かってしまった模様です。

ニューヨーク、マンハッタンの地下鉄の駅です。
まるで映画のシーンのように、物凄い水量の水がホームに流れ込んできています。
そして、みんながビデオを撮っていた模様。

一般の家やお店も大変です。半地下にある家や、ストリートに面している家は、場所によってはかなりの水浸しになっています。

ニューヨーク周辺では、Tornado Watch の注意が発令されていましたが、幸い竜巻による被害はありませんでした。
一方、フィラデルフィア近郊やニュージャージー州周辺では、竜巻による住宅への被害も出ています。
ニュージャージー州の Mullica Hill では、エリア一帯の家々の屋根が飛ばされ、中には崩壊状態の家もあり、大変な状態です。

こちらは、ロードアイランド州のニューポートにも近い Portsmouth という場所ですが、ハリケーン Ida が通過後、道路がとてもショッキングな状態になっています。置き去りの車も間一髪。

ハリケーン Ida による、ニューヨークをはじめ、アメリカ北東部全般の被害状況は、こちらで紹介されています。

ニューヨーク周辺は、今、昨日の嵐が嘘のように、真っ青な空が広がり、太陽がサンサンと照っていて、素晴らしくいいお天気です。
しばらくこのいいお天気が続きそうですが、道路など様々な場所にはまだ大雨の傷跡が残っている可能性もあるので、ロードトリップをする場合は注意が必要です。

ニューヨーク 熱帯低気圧になった ハリケーン Ida 史上最大の集中豪雨 洪水 竜巻など自然災害多発 was last modified: 9月 4th, 2021 by mikissh