ニューヨーカーたちはもともとマスクをする習慣が全くなく、コロナの感染が始まったばかりの最初の頃も、街にはまだほとんどマスクをしている人がいませんでした。今ではほぼ全員、店員さんはもちろん、お客さんもスーパーマーケットへ行くときは、必ずみんながマスクをつけるようになっています。アメリカでは、医療関係者のためのマスクを優先する配慮もあり、一般の人たちは本格的なマスクである必要はなく、バンダナなど口と鼻を覆って隠せれば何でも構わないとされています。新型コロナウイルスの流行も少し落ち着いてきていて、アメリカでもマスクが割と入手できるようになってきています。ニューヨーク市では、明日から、セントラルパークをはじめ市民各地の公園で、マスクを無料で配布してくれます。
3月中旬以降、自宅で過ごすことが多く、気候の変化を感じにくくなっていますが、外に出てみると、すっかり気持ちのいい春の季節になって来ています。明日からは、しばらくいいお天気が続くようなので、思わず外に飛び出したくなってしまいそうですが、ニューヨーク市内各所の公園では、明日からフェースカバーの無料配布が行われるので、お散歩がてら訪れてみるのもいいと思います。
In just a few weeks, most New Yorkers have gotten into the habit of wearing face coverings. Thank you for stepping up.
If we’re asking you to wear face coverings, then we’re going to do our part to make it easier for you to get them. Go to https://t.co/0C1cWl0jvO for more. pic.twitter.com/WEhrAP43Qh
— Mayor Eric Adams (@NYCMayor) April 30, 2020
今週末から、ニューヨーク市内60カ所でフェースカバーが配布されることになりました。マスクか、もしくはマスクの代替物かもしれないのですが、以下の場所で、フェースカバーが配られます。運動のお散歩がてらに立ち寄れそうなセントラルパークなどの公園も配布場所になっています。
マスク配布の場所はこちらの 地図 になります。それぞれの公園で、配布日時が違っています。
週末のマスク配布は好評だったようで、今後、配布場所を公園の他、スーパーなどにも拡大し、750万枚のマスクを配っていくそうです。
We're passing out 7.5 million non-medical masks or face coverings across New York City for free!
☑️ Parks
☑️ Grocery stores
☑️ Grab & Go sites
☑️ NYCHA housingAnd more! Protection is available for every New Yorker who needs it. pic.twitter.com/Ayi28HtOgD
— City of New York (@nycgov) May 4, 2020
もともとアメリカでは、マスク着用の習慣はありませんでしたが、そんなマスク着用への意識が変わり始めたのは、3月に入ってからです。米国疾病予防管理センター (CDC) や 世界保健機関 (WHO) は、これまでマスク着用を推奨していませんでしたが、症状のない感染者からの感染 があることから見解を改め、マスク着用を奨励しはじめました。どちらかと言うと、自分の感染を防ぐというよりは、自分が感染していると仮定して、他の人への感染を防ぐことに重きが置かれています。
その後、4月中旬には、ニューヨークでは、スーパーマーケットへ行くにもマスクの着用が必須となりました。スーパーだけでなく、地下鉄などの公共交通機関も含め、人と人との間に1.8メートルのソーシャルディスタンスをとれない環境では必ずマスクを着用することになっています。
今ニューヨークのスーパーマーケットでは、お店への入店時に、入り口にお客さんがマスク、またはマスクに代わるフェイスカバーをきちんと着用しているかをチェックする人がいたり、入店後すぐ除菌ウェットティッシュが用意されていたりする所もあります。マスクをしていない人は入店を断ることもでき、もしトラブルが起こるようなことがあれば、警察を呼んでもいいくらいの、街をあげて本気でソーシャルディスタンシングに取り組んでいます。
ニューヨークの店頭ではまだマスクの入手は難しいですが、オンラインでは、買えるところが出てきています。ただ、医療用のマスクである必要はなく、口と鼻が隠せれば何でもよいので、スカーフやバンダナなどそれぞれが工夫し着用しています。
日本ではみんな白いマスクをしていますが、アメリカでは見た目いかにも医療用のような青色のマスクが多いようで、布マスク以外の普通のマスクをしている人は、大体みんな青色のマスクをつけています。
ニューヨーク州は、今日、夏前までとなる今年度のパブリックスクールの閉鎖を発表しました。一方、NYC では、これからみんなが外に出たくなる季節ということで、ソーシャルディスタンスを保ちながら、ちょっとした運動もできるようにと、今後、100マイルものストリートを開放していくことも発表しています。もともとは、来週の月曜日、5月4日からの予定でしたが、一足早く週末の5月2日から、マンハッタンの フォートトライオンパーク、ブルックリンの プロスペクトパーク、クイーンズのフラッシングメドウズコロナパークなど市内各地の公園内の道路が、一般歩行者用となり、車を気にせずに、お散歩、ランニング、サイクリングなどを楽しめるようになります。
“New Yorkers deserve safe ways to enjoy the warm weather while we fight through this crisis, & I’m proud of my team for jumping into action with this first group of Open Streets,” –@NYCMayor
Learn more: https://t.co/LxCX33WmmZ pic.twitter.com/Uo2Os5TZTT
— NYC DOT (@NYC_DOT) May 1, 2020
NYC の地下鉄は、24時間運行で、3月中旬から続く、New York on PAUSE の中でも、動き続けていましたが、一般乗客が 90% 減少する中、いつのまにかホームレスでいっぱいになってしまっていたらしく、5月6日から、深夜1時から5時までの間を運休とし、車両の消毒を行うそうです。
地下鉄と言えば、マンハッタンとウィリアムズバーグを結ぶ L線の工事が行われていましたが、みんなが自宅待機している間に、予定より早く工事が完了したそうです。今後は、週末でもマンハッタンからウィリアムズバーグを訪れやすくなります。
今となっては、ニューヨークの街の喧騒が懐かしいですが、ニューヨークパブリックライブラリー(NYPL) は、街のサウンドライブラリーを公開してくれています。
アメリカは、州によっては、通常化に向けて少しづつ進み始めていますが、ニューヨーク州では、少なくとも、5月15日までは、不要な外出禁止の自宅待機が続きます。あと2週間、おうち生活をがんばりましょう!
アメリカ経済再開ガイドライン発表 ニューヨーク不要な外出禁止令 New York on PAUSE 延長 あと1か月の自宅待機!