ニューヨークでは、すっかりマスク姿が日常になっていますが、今日、9月14日から、ニューヨークの公共交通機関を運営する MTA (Metropolitan Transportation Authority) では、地下鉄やバス内でのマスク非着用者に対して、なんと罰金$50 が科されるという新ルールがはじまりました。ニューヨークにずっといる人にとっては、交通機関内も含め、既に、外出時には、ほとんどの人が、マスクの着用が習慣化しているので、あまり関係ないと思いますが、マスクをする習慣がないエリアからやって来る人や、マスクを全く見かけなかった以前のニューヨークのつもりでやって来る人は、以前とは違いマスク着用が日常になり、地下鉄やバスの中でマスクをしていないと罰金が待っていますので注意が必要です。
ニューヨークでは、多くのビジネスが、以前とはかなり違った形ではありますが、再開を果たし、だいぶ日常が戻りつつあります。レイバーデーを終え、心機一転、ニューヨークへ新たにやって来たり、これまでニューヨークを離れていた人が戻ってきたり、観光スポットも続々とリオープンしているので、旅行者も増えて来たりと、段々と街を行き交う人が増えて行くと思います。
そんな状況を踏まえて、先週、地下鉄やバス内でのマスク非着用者には、罰金$50が科される、という新ルールが発表され、今日、9月14日からスタートしました。
Most New Yorkers are looking out for one another—about 90% of our riders have been wearing masks.
But some are still holding out, and they're putting others at risk.
Starting Monday, customers who refuse to wear a mask could receive a $50 fine.
— MTA. Wear a Mask. Stop the Spread. (@MTA) September 10, 2020
気になるのが、本気で厳しく取り締まりをし、罰金を科すつもりなのか、などその意図ですが、どうやら、いきなり罰金となるわけではなく、まず取り締まりの人は、注意の声かけをして、もしマスクを持っていない人がいた場合は、マスクをくれるそうです。マスクをくれても、それでもマスク着用を拒否する場合に、最後の手段として、罰金を科されるとのことです。最近、だいぶ人が増えてきて、マスクを頑なに拒否する人も出て来ているのかもしれません。また、マスクは地下鉄の駅でも配布していたりと、注意喚起的な側面が強い新ルールと言えると思います。
If you don't have a mask, stop by a @NYCTSubway station booth or ask an @LIRR or @MetroNorth station ambassador for a free one. Right now.
It will save you a $50 fine and much more importantly, save lives.
— MTA. Wear a Mask. Stop the Spread. (@MTA) September 10, 2020
ニューヨークでは、6月中旬から経済再開がはじまりましたが、地下鉄は、長い間、かなり空き空きの状態が続いていました。
ニューヨークの地下鉄といえば、汚い、臭い、といった印象がありますが、コロナを経て、深夜に、除菌・清掃が徹底されるなど、以前より衛生面がかなり向上しています。駅では、マスクをはじめコロナ衛生対策のポスターを多く見かけるようになっています。
駅によっては、マスクなどPPEグッズの自動販売機も登場しています。
ニューヨークでは、4月中旬以降、州知事令により、外出時、6フィート(約2m)のソーシャルディスタンスが確保できない場合は、マスク着用が必須となっています。
スーパーへ行くときは必ずマスク着用です。
その後、実質上、店舗内など全ての屋内や公共交通機関では、マスク着用が必須となり、ニューヨークでは現在、多くの人にとって、外出時には、マスクを着用するのがしっかりと習慣になっています。
その効果もあり、現在までの所、感染者の大きな増加は、起こっておらず、ゆっくりではありますが、順調に経済再開が進み、日常を取り戻してきています。