ニューヨークの経済再開のフェーズ3もいよいよ今日が最終日です。例年とは違う、アメリカ独立記念日の7月4日を経て、7月6日からフェーズ3 がはじまりましたが、ニューヨークの街もかなり賑わって来ました。すっかりアウトドアダイニングが定着し、素敵な雰囲気になってきているエリアも増えています。公園やビーチも普段に近い形でオープンし、みんながマスク姿ではありますが、街を歩いていても、以前のような日常を感じることができる瞬間が増えてきました。平日は、リモートワークでオフィスワーカーが減り、また遠方からの旅行者もいないので人も数はだいぶ減っていますが、特に週末には、ニューヨーカーはもちろん、ニューヨーク周辺から遊びにやって来る人も見かけるようになり賑わっています。
ニューヨークは、7月下旬となり、すっかり夏真っ盛りの暑い日々が続いていますが、街はだいぶ活気を取り戻して来ています。
コロナ経済再開後のニューヨークの一番の変化といえば、アウトドアダイニングです。アウトドアダイニングは、フェーズ2 からはじまり、お店の前の歩道や車道の一部を利用し、オープンレストラン の営業ができるようになっています。
ニューヨークでは、New York on PAUSE 中から、車を気にせず、自宅近くで体を動かせるスペースを作ろうと オープンストリート を増やしています。
予定では、フェーズ3 からスタートするはずだった、インドアダイニングが無期限延期となっているため、オープンストリートでも、金曜日から週末にかけては、アウトドアダイニングスペースにすることができる、オープンレストランがスタートし、10月31日までと長期間に渡り続けていくことが発表されました。
それぞれのレストランが、デザインを工夫したり、イベントを開催したりと趣向を凝らし、魅力的なアウトドアダイニングスペースが登場しています。
もともとアウトドアダイニングを楽しむのが好きな人が多いニューヨーク。最近では、パリのカフェを思いだすような粋なお店や、ニューヨークの街中にリゾートっぽいお洒落な雰囲気のお店も出てきていて、雰囲気のいい場所も増えてきています。長い間、みんなオンライン中心の生活だったこともあり、音楽の生演奏などのライブイベントがあると、やはり多くの人の心をとらえています。
お店によっては、ルールを守らず、周辺が大勢の人で密な大混雑状態となっている場所も出て来ているようで、食事なしのドリンクだけの注文を不可とするような、ちょっと厳しいルールを制定し、監視と罰則を強化することが発表されています。
遠方からの旅行者は、ほとんどいませんが、ニューヨーカーや、ニューヨーク周辺の人達が、まだ空いているニューヨークを楽しみはじめています。
タイムズスクエアは、ブロードウェイミュージカルも休演、ほとんどのお店も閉鎖中ということで、ずっと閑散としていましたが、最近では、今こそ街巡りのチャンスとばかりに、ニューヨーク周辺から遊びに来ていると思われる家族連れも増えて来ています。
ブルックリン、ダンボにある人気の写真撮影スポット も、まだまだ空いていますが、撮影にグループでやって来ていたり、ガイドさんに案内してもらっている家族のグループも見かけました。
ニューヨークでは、既にビーチがオープンしていますが、その他、屋外の人気スポットも続々と再開をはじめています。ガバナーズアイランドは、7月15日から、ハイラインは、7月16日からオープンしています。コロナ対策下での再開で、マスク着用必須、人数制限のため予約制など特別ルールが課されています。旅行者がほぼいないこともあり、人気スポットでも簡単に予約がとれ、驚くほど悠々と遊べます。
普段は、旅行者でいっぱいのハイラインですが、今なら静寂の時が楽しめます。
ガバナーズアイランドは、普段からイベントの日以外は、それ程混み合いませんが、今年は、さらにのんびりと静かな時間が楽しめそうです。
フェーズ2 のプレイグラウンドに続き、フェーズ3 では、ドッグランやバスケなどスポーツのコートもオープンし、公園も日常の姿が戻りつつあります。
ニューヨークのショッピングスポットは、フェーズ2 から再開をはじめていて、ニューヨークを代表するデパートのメイシーズをはじめ、多くのお店がオープンしています。全般的にどこも空いているので、快適なショッピングが楽しめます。
いくつかのお店の最近の様子は、こちらで紹介しています。
・ センチュリー21
ニューヨークの郊外にある人気アウトレットの ウッドベリーコモンアウトレット もオープンしました。
エリアによっては、小さなお店を中心に営業を続けられなくなってしまったお店もでてきていて、ニューヨークの空き物件がかなり増えて来ています。
フェーズ3 からは、ネイルサロンなどパーソナルケアのお店も再開をはじめています。
フェース2、そしてフェース3を迎え、ニューヨークで目立つようになったのが、マスクのPRです。ロックフェラーセンター のプロメテウス像、
ニューヨークパブリックライブラリーのライオン像もマスクをしています。
ニューヨーク州では、屋内や公共交通機関、ソーシャルディスタンスが確保できない状況では、マスクの着用が必須 となっていますが、街に出て来る人が増え、マスクをしていない人も増えて来ることを見越して、様々な方法で呼びかけています。
地下鉄やスタテンアイランドフェリーの乗場など場所によっては、持っていなくてもマスクがもらえる、親切ぶりです。
最近、ウォルマートやターゲットなど全米で展開している大手小売ブランドが、全米でマスク着用を義務付けました。場所によっては、マスクを強制するのが難しい場所もあるかもしれませんが、マスクをしていないからといって入店を断るのではなく、実は NYC でやっているように、マスクを着けていない人には親切にマスクを渡してあげれば、平和的に解決できるかもしれないなぁと思います。
ニューヨークでは、飲み物の自動販売機をほとんど見かけませんが、なんと衛生用品 PPE の自動販売機が登場しています。
現在、街をあげて、清掃と衛生管理を徹底していて、消毒用のハンドジェルや、ソーシャルディスタンスの印が街中に点在しています。あの 地下鉄 まで、毎日深夜は運転を止めて、消毒・清掃が行われるようになりました。
この調子で、ニューヨークの日常が順調に戻ってきてくれるといいなと思います。次は、ニューヨークの経済再開の最終章、フェーズ4です。
フェーズ3 中の 7月10日に、ニューヨーク五番街のトランプタワー前に、BLM の壁画が描かれ、話題となっています。