ニューヨークシティはいよいよ明日がオープンニングデー!ニューヨークシティの経済再開第一フェーズがスタートします!3月22日から始まった、約2ヶ月半続いた自宅待機令、New York on PAUSE がようやく終了をむかえ、これから段階的にビジネスが再開していきます。明日から再開となるのは、これまでもオープンしていたスーパーマーケットや、デリバリー、ピックアップのみのフードビジネスに加え、建設業、製造業、ピックアップのみの一般お店屋さん全般です。レストランでのお食事や、お店屋さん内での普通のお買い物、ミュージアムなどは、まだ先になりますが、ようやく普通の生活に向けて進みだすことができるようになります。
ニューヨークで、最初の感染が報告されたのは、3月1日のことでした。あれから100日。手ごわい新型コロナウイルスとの闘いがこんなにも長引くなんて、その時は全然考えられませんでした。実は、その頃、既に感染は拡大しており、見る見るうちに、ニューヨークは、アメリカで一番、世界でも一番の最大のコロナの流行地となっていきました。
現在までに20万人以上の感染者が出ており、感染が確認された中では、1万7千人、非公式のケースも含めると、2万2千人もの死者が出てしまいました。4月は、医療崩壊寸前の緊迫した状態になりましたが、現在では、感染者数、入院者数、死亡者数、そして、検査数に占める陽性率も劇的に下がりました。落ち着きを取り戻しつつあるニューヨークでは、既に平穏な生活がはじまってきています。
ニューヨーク州では、いくつかのメトリクスのデータに応じて、地域ごとに順次経済再開を進めており、5月15日以降、次々と経済再開をスタートさせています。大流行地となった NYC は、ニューヨーク州の中でも最後の最後まで残されていましたが、無事、メトリクスの基準も達成し、予定通り明日、6月8日からいよいよ第一フェーズの生活がはじまります。
(New York State Covid-19 Metrics)
フェーズ0 エッセンシャルビジネス
ロックダウン中もずっとオープンしていたのが、生活に欠かせない、スーパーマーケットやグリーンマーケット、デリバリーやピックアップ専門のフードビジネスです。ロックダウン中も新事実に基づいて、対策が改善されており、コロナ前とは違った買い物体験となっています。
ニューヨーク州では、人と近くで接し、ソーシャルディスタンスが確保できない場所では、マスク着用必須のルールが出来ていて、屋外のグリーンマーケットでも、みんなマスクを着用しています。
スーパーでは、店内に入ることができる人数を制限しています。入店前に、ソーシャルディスタンスをとって外に並ぶという新しい習慣ができています。外で少し待ち時間はありますが、逆に店内では空いていて、快適に買い物ができるようになっています。
ふだんスーパーマーケットでは、購入した商品はお店の人が袋詰めしてくれますが、今は、エコバッグを使用する場合は、お会計後、店外に出て、自分で袋詰めするなどの新ルールも登場しています。
レストランもこんな風に変身して、ピックアップやデリバリーのみで営業している所もあります。
老舗コーヒー豆屋さんの Porto Rico は、店内には、入れないようになっていて、外に並んで、順番が来たら、入口のカウンターで注文するようになっています。ここは、その場で注文できますが、お店によっては、オンラインのみでしか注文を受け付けていないところもあります。
フェーズ1に先立ち、ニューヨークでは、PCR検査が誰でも無料で受けられるようになっています。また、MTA の地下鉄やバスも、様々な対策を取りつつ、通常に近い形で運行されます。
メトリクスの数値の状況によりますが、それぞれのフェーズで、2週間経過を見て、次のフェーズへと進んで行く予定となっています。ニューヨーク州のサイト に詳細が記述されていますが、以下、それぞれのフェーズで再開可能なビジネスと順調に行った場合の予定日です。
フェーズ1 6/8-
フェーズ1 でできるようになること
・建設業
・製造業
・卸売り
・一般リテール (カーブサイド または 店内での商品受け取りのみ)
・農業・林業・漁業・狩猟
感染拡大に寄与する可能性の少ないビジネスが再開します。一般のお店屋さんは、お客さんがお店の中に入店して商品を選んだりすることはできず、注文したものをピックアップするだけになるので、いわゆるショッピングが楽しめるという感じではありません。
フェーズ2 6/22-
フェーズ2 でできるようになること
・レストランの屋外ダイニング
・リテール、オフィス、不動産、車販売・リース・レンタル、リテールレンタル・修理、商業ビル、ヘアサロン、
・教会・モスク・シナゴーグなど宗教施設 (25%の人数制限 & ソーシャルディスタンス)
一般のお店屋さんは、フェーズ2以降、店内で買い物ができるようになります。店内の人数を制限したり、マスク着用をお願いしたりなど、それぞれのお店で様々な対策下でのオープンとなります。
オフィスで働いている人々は、フェーズ2 以降、通勤しはじめる人も増えてきます。
オフィスビルでは、検温を必須にすることも可能となっているので、体温測定もニューノーマルな生活の一部となってくるかもしれません。
フェーズ3 7/6-
フェーズ3 でできるようになること
・レストランのダインイン
(7/6追記) フェーズ3 で予定されていた、レストラン屋内での飲食ができる、インドアダイニングが中止になりました。
ニューヨークシティでは、歩道や道路を開放し、広くアウトドアダイニングをできるようにしました。
レストランの前にテーブル席が並び、アウトドアでお食事を楽しむニューヨーカーたちの姿が街中に見られるようになりとても賑やかになりました。
また、以下もフェーズ3でオープンになりました。
・パーソナルケア(ネイルサロン、日焼けサロン、スパ、マッサージ、タトゥーなど)
・ドッグラン
・バスケやテニスのコート
・フェーズ2から除外された、ショッピングモールやジムは、フェーズ3でもオープンせず、未定のままです。
フェーズ4 7/20-
フェーズ4 でできるようになること
・映画館
・ミュージアム
・教育関連
(7/19 追記)
フェーズ4では、屋外のアートやエンターテイメント、テレビや映画の撮影、US Open など、無観客でのプロスポーツイベントが可能となりました。
当初予定していた、映画館や、ミュージアムなどは残念ながら延期となりました。インドアダイニング、室内のショッピングモール、ジムもまだ再開できません。
フェーズ4で観光地が続々とオープンしています!
ニューヨークは、感染者が落ち着いてきていますが、アメリカの他州での感染が増えてきていて、ニューヨークと周辺の州では、感染者が多い州からの旅行者に対して自己隔離を義務付けています。