ニューヨークシティ(NYC) では、レストランのインドアダイニングが、来週月曜日、12月14日から再び禁止となります。今春、世界のコロナ危機の中心となったニューヨークは、3月から長期間に渡り、レストランのインドアダイニングが禁止となっていましたが、感染状況が大幅に改善したため、9月末から店内での食事は25%のキャパシティで再開されていました。ところが、ニューヨークでは秋真っ只中の10月下旬頃から感染者が増えはじめ、さらにホリデーシーズンを迎えている現在、再び感染者が大幅に急増していて、ついに今日、ニューヨーク州知事のクオモさんにより、ニューヨークシティ (NYC) 全域でのインドアダイニングの閉鎖が発表されました。

NYC では、9月30日から、25%のキャパシティ制限をはじめとした厳しい特別ルールの下、インドアダイニングを再開していましたが、残念ながら、再び閉鎖となります。

ニューヨーク レストラン再開に！インドアダイニング9月末から 検温など慎重なコロナ対策ルールで

アメリカでは、寒くなりはじめた大統領選前後の10月中旬頃からコロナ感染者が増えはじめています。サンクスギビングデーを経て、ホリデーシーズンを迎えた現在、コロナ感染者が激増していて、陽性率が 4% 超え、入院者数も激増中で、医療システムのキャパシティに懸念が出てきています。他州と比べるとまだましな方なのですが、ニューヨーク州でも第二波と言えるレベルで、感染者数が急増中で、まだまだホリデーシーズンが続く中、先行きが心配されています。

ニューヨーク州では、秋以降のコロナ対策として、検査陽性率の高いホットスポットに限定し、クラスター対策 を行ってきました。ニューヨークシティ(NYC) でも部分的にホットスポットとしてインドアダイニングなどが禁止となったエリアがありましたが、全体の増加を抑えることができず、とうとうニューヨークシティ(NYC) 全域で、インドアダイニングを禁止することが、今日、ニューヨーク州知事クオモさんの会見で発表されました。インドアダイニングの禁止がスタートするのは、来週月曜日の12月14日からです。ロックダウン中も継続されていた、デリバリーやテイクアウトはもちろんOKです。そして、すっかりお馴染みとなった、レストランのアウトドアダイニングは、継続可能となっているので、最近かなり冷え込んできましたが、外食は、アウトドア席のあるレストランで楽しむこととなります。

Indoor dining will close in New York City starting Monday.

Hospitalizations have not stabilized, and with a rising infection rate and NYC’s density, this means that indoor dining is too high of a risk.

Takeout, delivery and outdoor dining will continue.

— Andrew Cuomo (@NYGovCuomo) December 11, 2020

ニューヨーク州は、まだウイルスの特徴がよく分かっていなかった 今春のコロナ危機時 は、州全域でロックダウンという一律の対応が取られ、その後の再開は大きなエリア毎に行われましたが、現在、コロナ対策の基盤となっているのが、マイクロクラスターで、小さな地域毎の検査陽性率に基づいた経済活動の制限です。危機度に応じて、レッド、オレンジ、イエローに色分けされ、インドアダイニング、ジムやビューティーサロンなど危険性が高いとされる、ノンエッセンシャルビジネスの制限などが行われて来ました。

ニューヨーク新クラスター対策 ホットスポットを部分的にシャットダウンへ ブルックリン南部やクイーンズの一部対象に

現在、ニューヨークのコロナ感染者が急増中で、医療システムのキャパシティ問題の可能性が再び浮かび上がる中、検査陽性率に加え、地域の病院のキャパシティも考慮に入れた新基準が発表されました。

・　レッドゾーン は、病院のキャパシティが、3週間後に90% に達すると予測されるエリアで、全てのノンエッセンシャルビジネスが閉鎖となります。

・　オレンジゾーン は、直近10日間の検査陽性率が4%を越え、病院のキャパシティが、3週間後に85%に達すると予測されるエリアで、インドアダイニングが閉鎖されます。

・　イエローゾーン は、直近10日間の検査陽性率が3%を越え、入院率が、前週と比べて10%以上増えているエリアです。

ジム、ビューティーサロンなどこれまで危険性が高いとされていたビジネスは、コンタクトトレーシングの結果、実際それ程感染の原因となっているわけではないということが分かってきたことから、制限からは除外されています。
こちらが、ニューヨーク州がコンタクトトレーシングで得られた結果のまとめです。ある程度明確に感染の経緯が特定できたデータのみという制約はありますが、その70%は、家族や友人でのホームパーティなどの近しい人同士のプライベートな集まりだそうで、それに続くのが、医療関連、大学生、教育関連、レストランとバー、旅行などが続いています。ジムやサロンなどはほぼ登場することはなかったようです。

今回のインドアダイニングに関する制限は、ニューヨークシティ全域の検査陽性率が4%に達し、オレンジゾーンとされたためです。

ニューヨークは、今ホリデーシーズン真っ只中。先日雪も降り、気温もかなり下がってきたので、レストランのインドアダイニングがとても人気です。インドアの人数が本当に 25%？！ほぼ満席では？！と思ってしまうほど、日常同様に繁盛してしまっているお店もあったので、厳しいルールですが、感染抑え込みに効果がでてくれるといいなと思います。