ニューヨークでは、ワクチン接種促進のため、インセンティブとして、宝くじや、地下鉄無料チケット、観光スポットや MLB の野球観戦の無料チケットなど様々なものが登場していましたが、とうとうこれから現金のインセンティブが登場します。ニューヨーク市では、ワクチン接種の証明または週一での検査を義務化することを発表していましたが、今日さらにインセンティブとして、市の住人または職員を対象として、市が運営するワクチン接種会場で、今週金曜日から、一回目のワクチンを接種した人に100ドルのデビットカードが配布されることが発表されました。また、NYC に続いて、ニューヨークの州の職員たちもワクチン接種の証明または週一検査を義務化されることとなり、さらに州が運営する医療機関のスタッフにおいては、ワクチン接種を完全義務化することが発表されました。
ニューヨーク州では、ワクチン接種が進み、18歳以上では75%程、全体では62%程が少なくとも一回の接種を済ませています。おかげで、これまで感染状況が改善を続けてきましたが、感染力の高いデルタ型の登場により、他州同様、現在、ニューヨークでも感染者が増加に転じており、さらなるワクチン接種促進のための様々なイニシアティブが登場して来ています。
ニューヨークでは、これまでもワクチン接種者には、MLBの野球観戦や観光スポットの無料チケット が提供されたり、MTA地下鉄や電車の無料チケット、宝くじや、奨学金まで、あの手この手で様々なインセンティブが出されていましたが、とうとう現金を配ることが発表されました。対象となるのは、NYCの居住者と市の職員で、今週の金曜日、7月31日から、市のワクチン接種会場で初めての接種を受けた人に限り、100ドルのプリペイドデビットカードが配られます。NYC では、州全体より接種率は若干低く、現在、全体の59% 程が少なくとも一回目の接種を済ませている状況です。
We’re on the verge of administering 10 million #COVID19 vaccine doses in New York City. Now, we’re sweetening the deal.
Get vaccinated at any City-run site and get 100 bucks.https://t.co/cNSZQW3Wf1 pic.twitter.com/sHRCwVUOyT
— Mayor Bill de Blasio (@NYCMayor) July 28, 2021
ニューヨーク市に続き、ニューヨーク州でも職員に対して、ワクチン接種または頻繁な定期検査の義務化を発表しました。またニューヨーク州の運営する医療機関では、患者さんに接する仕事をしているスタッフは全員、ワクチン接種を完全義務化することも発表されました。
#BREAKING: New York State will mandate all state employees either be vaccinated or get tested regularly.
We are working with the state unions to implement this program quickly & fairly. Will take effect by Labor Day.
— Andrew Cuomo (@NYGovCuomo) July 28, 2021
ニューヨーク市、ニューヨーク州の他、カリフォルニア州でもワクチン接種または定期検査の義務化を発表しており、連邦政府の職員に対しても同様のルールが発表されるのではないか、と予測されています。司法省によると、雇用主による雇用者に対するワクチン義務化は、法的な観点から問題がないと発表しており、一般の医療機関では、既に義務化を発表している所も多く、今後、企業でも義務化する所が増えて行くと思います。早速、グーグルは、オフィス復帰前のワクチン接種義務化を発表しています。