ニューヨークのミュージアムや観光スポットが今続々と再開しはじめ、再開スケジュールも発表されています。3月中旬からニューヨークのミュージアムなど全ての観光スポットが完全閉鎖となっていましたが、感染状況の順調な改善を経て、7月中旬頃から屋外の観光スポットを中心に再開が進んで来ました。そして、8月24日から屋内の観光施設も再開可能 となり、ニューヨークを代表する美術館である、メトロポリタン美術館や MoMA なども長いお休みから明けてついにオープンとなりました。既に再開しているところを含め、再開予定を発表している、ニューヨーク観光スポットの最新再開情報を紹介します。
ニューヨークの観光スポットは、全てコロナ対策の特別ルール下での再開となります。施設側では清掃、空調のフィルター、ハンドサニタイザーの用意、検温、施設内での人数制限など様々な衛生・ウイルス対策が行われています。また、利用者側もマスクの着用や、施設内でのソーシャルディスタンスの確保などが求められます。それぞれの観光スポット毎に、特別ルールが設けられているので、訪問前に確認してから向かいましょう。
まだパンデミック中ということで、コロナ前の3月以前とは、かなり変わってきている部分もありますが、少しづつノーマルに近づいていっていることは嬉しいことです。現在、ニューヨークのあらゆる観光地では、少ない人数の中、普段より、ゆっくりと過ごすことができます。
以下、ニューヨークのすでにオープンしている観光地スポットと、今後の再開スケジュールをオープン順に紹介していきます。
メトロポリタン美術館
今年で設立150周年を迎えた、ニューヨークを代表するミュージアム、メトロポリタン美術館は、8月29日から一般再開しました。事前購入・予約により、通常の入館者数、時間当たり5000人程を、2000人程度のレベルに抑え、営業日数・時間を減らしての再開となります。詳しくは メトロポリタン美術館再開 予約方法・事前チケット購入 をご覧ください。
メトロポリタン美術館の150周年記念展などの新展示がスタートします。
ニューヨーク近代美術館 MoMA
ニューヨークを代表する美術館の一つ、ニューヨーク近代美術館 MOMA は、8月27日から再開しました。再開後、約一ヵ月間は、入館無料となり、毎週金曜日の午前10時に、翌週の金曜日からの一週間分のチケットがリリースされます。人数制限により、とてもゆったりと鑑賞できるようになっています。詳細は こちら です。
自由の女神
ニューヨーク観光の大人気スポット、自由の女神もオープンしています。
自由の女神の島、リバティ島へ行くフェリーは、7月下旬からオープン、リバティ島の自由の女神博物館、エリス島の移民博物館も8月24日から再開となりました。詳細は こちら です。
エンパイアステートビル展望台
ニューヨークを象徴する建物、エンパイアステートビルの展望台は、7月下旬からオープンしています。エンパイアステートビルの展望台は、ニューヨークで、一二を争う人気の展望台です。エンパイアステートビルでは、ライトアップや独立記念日の花火が行われたりとロックダウン中も活躍していました。詳細は こちら です。
トップオブザロック
エンパイアステートビルの展望台と並ぶ、ニューヨークの人気展望台が、ロックフェラーセンターの展望台、トップオブザロックです。トップオブザロックの展望台は、広々とした屋外スペースで、すぐ南に、エンパイアステートビルが見えるのも人気の秘訣です。詳細は こちら です。現在、ロックフェラーセンターの像たちも、マスク着用中で可愛い姿が見られます。
▶️ トップオブザロック ロックフェラーセンターの展望台の楽しみ方
ワンワールド展望台
ニューヨークには、数多くの高層ビルがありますが、ニューヨーク一の高さを誇るのが、ワンワールドトレードセンターです。ワンワールドトレードセンターの展望台が、こちらもニューヨーク一の高さのワンワールド展望台です。展望台と言うと、エンパイアステートビルやロックフェラーセンターのあるミッドタウンが思い浮かびますが、ロウアーマンハッタンからは、ニューヨークハーバーの絶景などまた少し違った眺望が楽しめます。ワンワールド展望台は屋内なので、ガラス越しの景色となります。詳細は こちら です。
▶️ ワンワールド展望台 ワールドトレードセンター観光大特集
サークルライン
人気のニューヨーク観光クルーズを運航しているサークルラインも再開しています。自由の女神に接近するコース、ブルックリンブリッジまで訪れるコース、マンハッタンをぐるりと一周するコースなど色々なコースがあり、短時間で、ニューヨークらしい雰囲気を感じることができます。詳細は こちら です。
ハイライン
ニューヨークのローカルにも、旅行者にも大人気の空中庭園、ハイラインは、他の観光地に先駆け、7月中旬から、事前予約制でオープンしています。ハイラインは、ミートパッキングディストリクトからハドソンヤードまでを結んでいますが、現在は、一部区間のオープンで、ホイットニー美術館の隣がスタート地点となり、チェルシーの 23ストリートがゴールとなる、一方通行になっています。詳細は、こちら です。
ガバナーズアイランド
マンハッタンの最南端のすぐそば、ニューヨークハーバーに浮かぶ、ガバナーズアイランドは、春から秋にかけてオープンする、夏に人気のピクニックスポットです。例年は、5月からオープンしますが、今年は遅れ、7月中旬からオープンしています。ガバナーズアイランド行きのフェリーは、事前予約制となるなど、コロナ対策ルールの下でのオープンです。詳細は こちらです。
ブルックリン植物園
ブルックリン美術館やプロスペクトパークに隣接する、ブルックリンの憩いの植物園、ブルックリンボタニックガーデンも既に再開しています。春には、桜が美しく咲き乱れ、桜祭りが開催される他、歴史ある日本庭園もあり、日本とも関係の深い植物園です。詳細は こちら です。
ニューヨーク植物園
ブロンクスにある広大な植物園、ニューヨークボタニカルガーデン (New York Botanical Garden) は、7月下旬から、時間指定制で、オープンしています。ニューヨーク植物園は、毎年開催されるオーキッドショーや園内にアート作品が飾られる特別展なども人気があります。今年は、草間彌生さんの特別展が予定されていましたが、延期となってしまいました。近くには、ブロンクス動物園やブロンクスのリトルイタリーがあります。詳細は こちら です。
ニューヨーク市内各地の動物園
ニューヨークの動物園もすでに全てオープンしています。
各動物園で、リオープン後の特別ルールがありますので、訪れる前にチェックしていきましょう。
NYC 最大の動物園、ブロンクス動物園 (詳細) をはじめ、市内各所に点在している、セントラルパーク動物園 (詳細)、プロスペクトパーク動物園 (詳細)、クイーンズ動物園 (詳細)、スタテンアイランド動物園 (詳細) など、ニューヨークにも動物園が色々あります。
ニューヨーク水族館
ブルックリンの最南端、コニーアイランドの人気ファミリースポットであるニューヨーク水族館は、8月27日からの再開しました。近年、オープンしたばかりのシャーク館のサメたちが泳ぐ巨大な水の世界が幻想的でとても美しく、コニーアイランドを遊びに訪れた際に立ち寄ってみるのもおすすめです。詳細は、こちら です。
ビッグバス
世界の観光都市でお馴染みの2階建てバス、ビッグバスも再開しています。ニューヨークの街の景色を高い位置から見ることができ、街の雰囲気を短時間で体感することができる人気の観光バスです。
シティオブニューヨークシティ博物館
アッパーイーストサイドのミュージアムマイルにある、ニューヨーク市博物館は、8月28日から再開しました。ミュージアムの再開に先駆けて、ミュージアムの外では、ロックダウン中のニューヨークをテーマとした屋外写真展がスタートしていました。9月14日までは、入館無料となっています。詳細は こちら です。
アメリカンフォークアートミュージアム
アッパーウエストサイドのアメリカンフォークアートミュージアムは、8月28日からの再開しました。美術学校などアカデミックアートとは別に存在する、民俗アートをはじめとしたフォークアートをテーマとする珍しい美術館です。詳細は こちら です。
マダムタッソー ニューヨーク
マダム・タッソー ニューヨークは、8月28日から再開しました。マダム・タッソーは、世界各地の観光都市に展開する蝋人形ミュージアムで、俳優、ミュージシャン、アーティスト、科学者、政治家など幅広い分野の世界的な有名人たちに会うことができます。それぞれの都市で、そのロケーションならではのスターも見どころです。再開後は、トランプ大統領がマスク姿となっているようです。詳細は こちら です。
フォトグラフィスカ ニューヨーク
フォトグラフィスカ ニューヨークは、8月28日から再開しました。フォトグラフィスカは、スウェーデンの首都、ストックホルム発のおしゃれなフォトミュージアムで、ニューヨークには、2019年12月にオープンしたばかりの新美術館です。多様なテーマの特別展が開催される、ダークルームに照明と言う独特の展示が印象的なギャラリーの他、センスのいいミュージアムショップや、現在はまだ閉鎖中ですが、レストラン、バー、カフェなどもあります。詳細は こちら です。
ハドソンヤード ベッセル & エッジ 9/2
ハドソンヤードの人気パブリックアート展望スペースのベッセルとニューヨークの最新展望台、西半球で最高点となる屋外展望スペースを誇るエッジ(The Edge) は、9月2日からコロナ対策の上で再開します。ベッセルは、以前同様の事前予約制で、エッジの詳細は、こちらです。
ホイットニー美術館 9/3
ミートパッキングディストリクトにあるおしゃれなミュージアム、ホイットニー美術館は、9月3日から再開します。アメリカンアートのミュージアムで、コレクションをもとにした常設展の他、様々なテーマの特別展が行われています。迫力あるメキシコ壁画運動をテーマとした特別展も延長されています。時間指定チケットの事前購入が必須となり、9月28日までは、Pay What You Wish となっています。詳細は、こちらです。
▶️ ホイットニー美術館再開 事前購入 Pay What You Wish で
モルガンライブラリー 9/5
ミッドタウンにある、かつてのJP Morgan さんのお屋敷、モルガンライブラリーは、9月5日から再開します。メンバーには、9月2日から一般に先駆けてオープンします。詳細は、こちらです。
アメリカ自然史博物館 9/9
メトロポリタン美術館と並ぶ、ニューヨークを代表する巨大なミュージアム、アメリカ自然史博物館は、9月9日から再開します。メンバーには、9月2日から一般に先駆けてオープンします。詳細は アメリカ自然史博物館再開 時間指定チケット事前購入に と こちら をご覧ください。
ブロンクス美術館 9/9
ブロンクスミュージアムは、9月9日から再開します。ブロンクス美術館は、地域コミュニティに根差したミュージアムで、ブロンクスらしい個性的な特別展が開催されています。再開後も入館無料が続きますが、事前予約が必須となります。詳細は こちら です。
ニューヨークヒストリカルソサエティ 9/11
アメリカ自然史博物館の隣にある、ニューヨーク最古のミュージアム、ニューヨークとアメリカの歴史をテーマとする、ニューヨークヒストリカルソサエティは、9月11日から再開します。館内の再開に先駆け、隣接する裏庭では、ニューヨークのコロナ危機時の街と人の様子をテーマとした特別展が開催されています。詳細は こちら です。
911メモリアル博物館 9/12
2001年の911事件の記念博物館として誕生した、911メモリアル博物館は、記念日となる9月11日の翌日、9月12日から一般再開します。毎年9月11日には、犠牲者を悼むセレモニーが行われていますが、少し変わる部分もありますが今年も開催され、一般公開に先立ち、911メモリアル博物館は遺族にのみ公開されます。詳細は こちら です。一時中止が発表されていた、夜空を青い二本の光線が照らす、トリビュートインライト (Tribute in Light) も行われることになっています。
ブルックリン美術館 9/12
プロスペクトパークの近くのブルックリン美術館は、9月12日から再開します。ブルックリン美術館では、アフリカンアメリカンをはじめ、多様な文化を代表した、様々な特別展が開催されています。フランス人ストリートフォトアーティスト、JR の特別展は延長され、再開します。詳細は ブルックリン美術館再開のお知らせ または こちら をご覧ください。
クロイスターズ 9/12
マンハッタンの最北部、インウッドにあるフォートトライオンパークの丘の上にある、中世ヨーロッパ美術をテーマとしたミュージアム、クロイスターズは、9月12日から再開します。クロイスターズは、メトロポリタン美術館の別館で、メトロポリタン美術館同様、事前予約制となり、当日であれば、共通チケットで、両館訪れることができます。詳細は こちら です。
エルムセオデルバリオ 9/12
アッパーイーストサイドのミュージアムが数多く立ち並ぶ、ミュージアムマイルの北部にある、エルムセオデルバリオ (El Museo Del Barrio) は、9月12日から再開します。名称にも表れていますが、ラテン系のアート、文化や歴史を中心とするミュージアムです。詳細は、こちらです。
▶️ エルムセオデルバリオ再開
ルービン美術館 9/12
チェルシーのチベットやヒマラヤなどアジアの歴史アートを専門とするミュージアム、ルービン美術館 (Rubin Museum of Art) は、9月12日から再開します。詳細は、こちらです。
エキゾチックな素敵な雰囲気のミュージアムです。
▶️ ルービン美術館の見どころ
ジューイッシュヘリテージ博物館 9/13
バッテリパークシティにある、ジューイッシュヘリテージ博物館は、9月13日から再開します。ユダヤ人の文化や歴史、第二次世界大戦の経緯とユダヤ人への影響などが展示され、ユダヤ人に対する理解が深まるミュージアムです。現在、アウシュビッツに関する特別展が開催されています。詳細は こちら です。
ニューミュージアム 9/15
ロウアーイーストサイドにある、ニューミュージアムは、9月15日から再開します。ニューミュージアムは、国際的な多様なアーティストの特別展が人気の現代美術館で、なかなか他では見られない斬新な作品も色々登場します。9月27日までは、入館無料となります。詳細は こちら です。
クイーンズミュージアム 9/16
クイーンズのフラッシングメドウズパークにある、クイーンズ美術館は、9月16日から再開します。クイーンズミュージアムでは、お馴染みのティファニーランプやニューヨークの巨大模型などの長期展示の他、様々な個性的なテーマの特別展が開催されます。事前予約が必須となりますが、入館無料となります。詳細は こちら です。
MAD アート&デザインミュージアム 9/17
コロンバスサークルにある、MAD(Museum of Art and Design) は、9月17日から再開します。メンバーは、一般公開に先駆け、9月14日からの公開です。ファッション、宝石、インテリアなどなど幅広いクラフト分野の特別展を中心とした展示が行われています。詳細は、こちらです。
▶️ Art and Design Museum の見どころ
MoMA PS1 9/17
クイーンズのロングアイランドシティにある、MoMAの別館の現代美術館、MoMA PS1 は、9月17日から再開します。MoMA 同様、時間指定チケットでの入場となります。様々なテーマの特別展を中心とした展示が行われています。常設では、James Turrell の空を見上げるインストレーションアートなどがあります。MoMA 同様、詳細は、こちらです。
▶️ MoMA PS1
ノグチ美術館 9/23
クイーンズのアストリアにある、イサムノグチ美術館 は、9月23日から再開します。メンバーは、9月9日から20日まで、一般に先駆けて公開されます。独特の風情が感じられる石の彫刻を中心とした展示で、日本らしい雰囲気も感じられるミュージアムです。詳細は、こちらです。
▶️ イサムノグチ美術館
イントレピッド海上航空宇宙博物館 9/25
ミッドタウンのハドソンリバー沿い、ピア86に停泊する、かつての空母が、ミュージアムとなった、イントレピッド海上航空宇宙博物館は、9月25日から再開します。空母内を見学できる他、様々な飛行機、スペースシャトルまで見ることができ、キッズに人気のミュージアムです。詳細は こちら です。
ジューイッシュミュージアム 10/1
アッパーイーストサイドのミュージアムマイルにある、ジューイッシュミュージアムは、10月1日から再開します。ジューイッシュミュージアムは、ユダヤの歴史を紹介する常設展の他、様々なテーマの特別展も同時に開催されています。他のミュージアム同様コロナ対策ルールの下での再開で、マスク着用、入館時には体温チェックなどが行われます。また事前予約が必須となりますが、今年いっぱい無料で入館することができます。詳細は こちら です。
ICP 国際写真センター 10/1
ロウアーイーストサイド、エセックスマーケット向かいの新ロケーションに移転したばかりの写真美術館、国際写真センター(ICP) は、10月1日から再開します。国際写真センター(ICP) は、ニューヨークに長く存在する写真教育機関で、ギャラリーを併設していて、様々なテーマの面白い写真や映像の特別展が開催されています。コロナ対策ルールの下での再開で、マスク着用、事前予約が必須となります。詳細は こちら です。
▶️ ICP 国際写真センター
グッゲンハイム美術館 10/3
アッパーイーストサイドのミュージアムマイルにある、グッゲンハイム美術館は、10月3日から再開します。グッゲンハイム美術館は、フランクリンロイドライトの一際目立つ建物の美術館で、アート好きはもちろん、建築ファンにも人気のミュージアムです。印象派・ポスト印象派の常設展の他、様々なテーマの特別展が開催されています。再開後は、途中で中断してしまった、カントリーサイドをテーマ とした、今とてもタイムリーな特別展が延長して行われます。
▶️ グッゲンハイム美術館
アジアソサエティ 10/27
アッパーイーストサイドのアジアに特化したミュージアム、アジアソサエティは、10月27日から再開します。アジアソサエティは、アジアをテーマとした様々な特別展が開催されていますが、再開後は、今後3年に一度のペースでの開催が予定されている、アジアのコンテンポラリーアートを紹介するグループ展、トリエニアルの第一回目となる展示が行われています。ウィズコロナの特別ルールで、マスク着用、事前予約必須となりますが、無料で入館できるようになっています。詳細は、こちらです。
ニューヨークが活気づいてきていてうれしいです!
ニューヨーク周辺の色々な観光スポットも再開しています。