ワールドトレードセンターの展望台、ワンワールド展望台 (One World Observatory) は、2015年5月にニューヨークにオープンした、ニューヨークの新しい、最も高い展望台です。ニューヨークに観光で訪れる人にとって見逃せないニューヨークの展望台のひとつにもなっていますが、実際に行ってみると、さすが最新鋭のニューヨークの展望台で、期待以上に楽しめます。
今回は、ワンワールド展望台へ夕暮れ時に訪れてみましたが、ニューヨークで一番高い展望台からならではの、ニューヨークの街を見渡すことができる美しい景色で、夕日に照らされた美しい自由の女神も見ることができました。
ワンワールド展望台 (One World Observatory) の見どころと、見学のポイント、割引、チケットの予約・購入方法、行き方などの基本情報と、知っているとさらに楽しめる、ワールドトレードセンター観光情報を紹介します。
ワンワールド展望台 入場料 チケット予約
ニューヨークの観光スポットは、入場料が高い所が多いので、お得に観光できる、ニューヨークの観光パス や ディスカウントチケット を利用するのがおすすめです!
ワンワールド展望台 チケット入場料 金額
大人(13-64才) $39 (Taxなど込みで最終 $47.46 になります)
シニア(65才以上) $37
子供(6-12才) $33
子供(5才以下) 無料
ワンワールド展望台 チケット購入方法
1⃣ 公式ページ
ワンワールド展望台 (One World Observatory) の入場券チケットは、
オフィシャルサイトの チケット購入ページ から購入できます。時間指定の入場券チケットです。
2⃣ 割引チケット
ワンワールド展望台 (One World Observatory) 割引券も期間限定で発売されました。
→ ワンワールド展望台ディスカウントチケットはこちら
3⃣ 観光パス
ニューヨークの有名観光スポットへ好きなだけ何カ所でも回ることができる ニューヨークパス も利用できます。人気でおすすめです。
ワンワールド展望台 営業時間 休館日
開館日と開館時間は こちら のページで確認できます。
日によって変わりますが、10時開館、19-21時閉館です。変則的になっているので、必ず確認してから訪れましょう。
ワンワールド展望台 混雑状況
ワンワールド展望台の混雑具合は、通常夕方が一番混んでいます。
日中(朝、昼)は比較的空いていて、長い行列もなくスムーズに入場できます。
夕日の時間帯を狙って来る場合は、時間に余裕を持ってくるのがおすすめです。
ワンワールド展望台 行き方
ワンワールド展望台 One World Observatory
ワンワールドトレードセンター One World Trade Center
285 Fulton St, New York, NY 10006 地図
ワンワールド展望台 入り口
ワンワールド展望台のチケット売り場・受付の入り口は、ヴェセイストリート (Vesey St) と フルトンストリート (Fulton St) の間の ウエストストリート (West St) 沿いにあります。
地下鉄 最寄り駅
ワンワールドトレードセンターへのアクセスは周辺に地下鉄の駅が色々ありますので便利です。
・地下鉄 E 線 ワールドトレードセンター (World Trade Center) 駅
・地下鉄2番 3番線 パークプレイス (Park Place) 駅
・地下鉄 R 線 コートランドストリート (Cortland Street) 駅
・地下鉄 1 番線 レクターストリート (Rector Street) 駅
・地下鉄4番 5番線 フルトンストリート (Fulton Street) 駅
ワンワールド展望台 入場方法 Welcome Center
ワンワールドトレードセンターの地上一階から、ワンワールド展望台へと入場します。展望台のチケットを購入後、エスカレーターで地下に向かいます。
ワンワールド展望台への入場は、セキュリティチェックがあります。
チェックをぬけて入場後、まず現れるのが、こちらのスクリーンのある広い空間です。
このお部屋は、タイミングによっては通り過ぎてしまいそうになりますが、スクリーンに出てくる情報はよく見てみるとおもしろいので、是非立ち止まって見てみましょう。こちらの世界地図が登場します。ワンワールド展望台がオープンしてから来場者たちがどこの国からやってきたかをずっとカウントしています。今日の現時点での来場者数や出身国が世界地図上でわかり、それと同時に、そのやってきた国からの距離数のトータルも計算していて、今日のトラベルマイル数を表示しています。さすが世界中から旅行者が訪れるニューヨークです。ワンワールド・オブザーバトリー (One World Observatory) の来場者で、今までで一番多かった出身国は、イギリスでした!ドイツからも多いようです。日本はまだまだ少ないようです。
9.11のテロ事件後、このワンワールドトレードセンター (One World Trade Center) 建設にたずさわってきた人々のストーリーを聞くことができる映像のコーナー “Voices” です。
ワンワールドトレードセンターは、テロで崩壊したビルの跡地に建てられた超高層ビルということもあり、そんな教訓を生かし、様々な工夫が施され、とても頑強なつくりとなっています。そんなビルを支える強固な土台部分の岩盤を見せてくれる展示がこちらです。
ワンワールド展望台の最新技術のエレベーターがすごい!
そして、いよいよ展望台へと向かう、高速のエレベーターに乗ります!102階の展望台まではたったの1分!
こちらのエレベーターは、最新の技術が盛り込まれたエレベーターで、スカイポッド・エレベーター (Sky Pod Elevators) と呼ばれています。乗った瞬間から目まぐるしく変わる美しいタイムラプス映像がエレベーター全体で流れます。1500年から現在までの515年間のニューヨークの変化を描いた映像で、次々に家が建ち、建物が建ち、教会が建ち、街がどんどんできあがっていく様子が本当にすばらしく、夢中になってみいってしまいます。そんなエレベーターの中の様子は、記事最後のビデオで見ることができます。
ワンワールド展望台102階 Forever Theater
エレベーターの中の映像体験に圧倒されてフロアに下りると、そこはもう102階のフロアーです。ここでもまたかっこいいニューヨークのリアルライフを描いた躍動的な映像が上映されます。
夢中になってみていたショーが終わると、突然スクリーンが上がり始め、ドラマティックにリアルなニューヨークの景色が現れます。
102階では、窓越しに外の景色が見え、すでに感動してしまいそうになりますが、写真を撮ったり、ゆっくりとみることができる、もっとビューのいい展望フロアーは下の100階にあります。
ワンワールド展望台 ガイド
“Ambassador” と呼ばれるコンシェルジュのような役割の人がフロアにいて、”City Pulse” という、このマルチディスプレイのスクリーンに色々な情報を映して、お客さんの質問に答えてくれます。
ワンワールド展望台のガイドは、ワンワールド・エクスプローラー (ONE WORLD EXPLORER) という最新のハイテク技術が使われたおもしろいものがあります。ワンワールド・エクスプローラー (ONE WORLD EXPLORER) とは、iPad のニューヨークガイドです。レンタル料金 15ドルかかりますが、展望台から見える景色の有名スポットへ、まるでヘリコプターに乗って、そこへ飛んでいってしまうような演出でみせてくれます。
ワンワールド・エクスプローラー (ONE WORLD EXPLORER) を利用しているお客さんもちらほらいて、結構夢中になっていました。結構のんびりと景色を楽しんでいる人が多いのが印象的でした。ニューヨークの街が好きな人なら、時がたつのを忘れてしまうほど、ずっとここで街の景色を眺めていることができるかもしれません。
ワンワールド展望台100階 Sky Portal
地上の様子をリアルタイムでみることができるスカイポータル (Sky Portal) という足元のガラス映像もあります。
ワンワールド展望台 おすすめの時間
ワンワールド展望台に来るおすすめの時間帯、人気の時間帯は、夕日の時間です。お天気のいい日のニューヨークの夕日は本当に美しいです。展望台に上ってくるまでに、展示をみたり、映像をみたりと30分くらいはかかると思うので、余裕を持って、日の入り一時間くらい前の時間のチケットをとるのがいいと思います。時間が許せば、そのまま夜景を見てから帰ることもできます。
見学所要時間は、大体1時間くらいです。滞在時間の決まりはないので、好きなだけ景色を楽しむことができます。
青空が綺麗なニューヨークの景色を撮れる午前中ももちろんおすすめです。ガラス越しに景色をみるので、写真を撮る人は反射が多少気になるかもしれません。ちなみに三脚の持込は禁止です。ニューヨーク一高いビルからの眺めは最高です。
ワンワールド展望台 景色
ワンワールド展望台からの景色 西側
ハドソンリバーを走るフェリーの様子がよく見えます。
西側、ハドソンリバーとニュージャージーの川辺の街の様子。
ワンワールド展望台からの景色 南側 自由の女神
ニューヨークの展望台で一番よく自由の女神を見ることができるのが、このワンワールド展望台です。
▶️ 自由の女神の楽しみ方 行き方 予約 知っておきたい観光情報 徹底紹介!
南側、夕暮れ時の自由の女神ビュー。時間とともに、空と色がどんどん変化していきます。
ワンワールド展望台からの景色 南西側 ロウアーマンハッタン
南西側、ウォールストリートなどのある、ロウアーマンハッタンのビル群の様子。
ワンワールド展望台からの景色 西側 ブルックリンブリッジ
西側には、イーストリバーと、ブルックリンブリッジ、マンハッタンブリッジの景色が綺麗に見られます。
ブルックリンブリッジはワンワールド展望台から歩いて行けるので、終わった後訪れてみるのもおすすめです。こちらが 行き方 になります。
▶️ ブルックリンブリッジ 観光 歩いて渡る おすすめ半日プラン
ワンワールド展望台からの景色 北側 エンパイアステートビル
北側、エンパイアステートビルディングの建つ、ミッドタウン方面の景色。
旧ワールドトレードセンターのツインタワーがまだあった頃に、展望台に訪れたことがあるのですが、そのとき眺めたビューを思い起こさせてくれる感じで、感慨深いものがあります。
展望台から真下を見ると、車も建物もミニチュアでまるでおもちゃのよう。
ワンワールド展望台 レストラン
ワンワールド展望台の101階にレストランがあります。カジュアルからフォーマルまで3種類のレストランがあります。展望台のチケットを持っている人しか訪れることはできません。レストランだけの利用はできません。
ワンワールド展望台のレストラン One Dine フォーマルレストラン
ワンワールド展望台のレストラン One Dine は、ちょっとしたフォーマルレストランです。展望台からの素敵な景色を見ながら、ゆっくりとワインとお食事を楽しむのにぴったりなレストランです。レストランの メニューと予約です。
ワンワールドトレードセンターオリジナルワインもあります。
ワンワールド展望台のバー One Mix
One Dine とは隣りあわせで、昼間はオープンになっていますが、夜はカーテンで仕切られます。おつまみとドリンクを楽しめるようになっていて、予約はできないので、当日ふらりと立寄るのに最適です。テーブル席もあり、ビューもいいです。
ワンワールド展望台のカフェ One Cafe
3つの中で一番カジュアルなお店はこちらです。基本的には、カフェテリア的なお店で、サンドイッチ、サラダ、パン、スープなどを買って、テーブルのところに持っていって食べます。立席になりますが、景色は見えます。
基本的にはワンワールド展望台のレストランは、この北米一高い展望台の101階のレストランで、綺麗な景色を見ながらお食事がしたい、という特別な機会で利用するのがいいと思います。当然ながら、この展望台のレストランはどこも景色代込みのプレミアム価格です。
ワンワールド展望台のギフトショップ
展望台のフロアーにギフトショップがあります。定番のおみやげ屋さんにあるようなものが売っている感じです。
売れ筋はやっぱり写真集や、Tシャツ、コインなどのようです。
ワンワールドトレードセンターの歴史
ワールドトレードセンターは、1973年にオープンしたツインタワーで、完成した当時は、世界一高いビルでした。その後、ワールドトレードセンターは、アメリカの象徴として捉えられることも多く、何度かテロのターゲットとされ、2001年9月11日には、このツインタワーをターゲットとした飛行機によるテロ事件が起こり、崩壊してしまいました。テロに屈せずさらにより高いビルを建てようと、その跡地につくられたのが、新しいワールドトレードセンターの目玉となる最も高いビル、「ワンワールドトレードセンター」です。当初は、「フリーダム・タワー」と呼ばれていましたが、「ワンワールドトレードセンター」という名前が正式名称となりました。詳しいワンワールドトレードセンターの建設の様子、その背景などに興味がある人は、こちらのドキュメンタリーによくまとめられています。
10年近い年月をかけて完成した、ワンワールドトレードセンター (One World Trade Center) 。その中にできた、ワンワールド展望台は、2015年5月29日にオープンしました。
ワンワールドトレードセンター周辺は、ニューヨークの注目のエリアとなっており、その後続いて 2016年3月には「オキュラス “Oculus”」 と呼ばれる、美しく芸術的な建築の建物と、その中に、ウエストフィールド・ワールドトレードセンターのショッピングモールもオープンするなどしています。
ワンワールドトレードセンターの高さ
ワンワールドトレードセンターの高さは、1776フィート(約541m)です。アメリカが独立した年「1776年」にちなんでこの高さになりました。ニューヨーク、そして北米でも一番高い建物です。昨年までは、世界で3番目に高いビルでしたが、昨年以来、一気に中国に3つ、より高いビルが完成したようで、現在では、世界で6番目に高いビルとなっています。
ワンワールド展望台は、100~102階が展望フロアです。
ニューヨークのもうひとつの有名な展望台、エンパイアステートビルディング も102階に展望台フロアがありますが、その高さは381mで、ワンワールド展望台の方が高い位置にあります。
ワンワールドトレードセンターのロゴの意味
ワールドトレードセンターの再建はニューヨークの巨大プロジェクトでした。当初の予定では2008年の完成予定でしたが6年も遅れ、そしてコストも当初の見積もりの2倍の大体 $4 billion を費やほどの巨大プロジェクトとなりました。ワールドトレードセンターのロゴにも深い意味があり、その作成にもコストがかけられています。詳しくは以下記事をご覧ください。
▶️ いったいいくらでしょうか? ワールドトレードセンターとロゴ
9.11メモリアルミュージアム & メモリアルプール
もともとの南北ツインタワーの跡地には、メモリアルプールがつくられていて、犠牲者の名前が刻まれています。今も記憶に新しい21世紀のニューヨークで起こった悲しい出来事ですが、9.11メモリアルミュージアムでは、その時の様子、事件の背景などについて詳しく知ることができます。
オキュラス Oculus
スペインの建築家、Santiago Calatrava のデザインによる オキュラス (Oculus) が、ワンワールドトレードセンターに2016年3月にオープンしました。
▶️ ニューヨークの新名所 迷宮 オキュラス Oculus へ!
この建築のデザインが選ばれたのが 2004年。真っ白の華やかで美しい存在感がある建物となっています。複雑なデザインなだけに、建築の難易度も高く、建築期間も伸び、コストもかなり膨らんだようです。当初の見積もりの約2倍、ワンワールドトレードセンターの建設費用と同程度の$4billion ほどかかっており、世界で最も高いトランスポーテーションハブ (Transportation Hub) と言われています。
11ものニューヨークの地下鉄路線とニュージャージーへとつながる PATH を地下で結ぶ一大トランスポーテーションハブとなると同時に ウエストフィールド・ワールドトレードセンター (Westfield World Trade Center) という、多くのリテール店が入るショッピングモールが2016年8月にオープンしました。
豪華なショッピングモール、ウエストフィールド・ワールドトレードセンター (Westfield World Trade Center) がオープンしました!
▶️ Oculus ワールドトレードセンターにニューヨーク最新のショッピングモール登場!Westfield World Trade Center
ワンワールドトレードセンターの展望台を訪れた時の様子です。
ワンワールド展望台の見どころのひとつである、かっこいいエレベーターの演出から始まり、展望台フロアーでの絶景ビュー鑑賞、そして、さらに帰りのエレベーターでの違う映像演出があり、最後の最後までかなり引き込まれてしまう、さすがニューヨークの最新鋭の展望台でした!ぜひ体験してみてください。
ニューヨークの有名観光地を色々と訪れるなら、ニューヨークパス を使って、ワンワールド展望台へ無料入場してしまうのもおすすめです。
ワンワールド展望台だけ訪れる人は、公式ページ または 割引チケットサイト から事前にチケットを購入していきましょう。
ニューヨークの見どころはまだまだ盛りだくさん!楽しいニューヨーク旅行を♡