パリのオペラ座 ガルニエ宮の見どころ 豪華絢爛の館内見学ガイドツアー

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パリの数ある建物の中でも豪華絢爛で、パリを訪れたら是非訪れてみたい人気スポットの一つが、パリ・オペラ座としても知られるガルニエ宮 (Opera Garnier) です。19世紀後半に建てられた歴史ある劇場ですが、現在でもオペラやバレエ、オーケストラのコンサートなどが行われている劇場で、日程が合えば是非鑑賞してみたい所ですが、そうでない場合でも、美しい館内を見学することができます。

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ガルニエ宮 (Palais Garnier) は、セーヌ川右岸パリ9区の南端にあります。ガルニエ宮の正面の通りは、オペラ通りと呼ばれ、ルーブル美術館 へとつながる大きなメイン通りとなっています。周りには、ギャルリー・ラファイエット (Galeries Lafayette) や フラゴナールの香水博物館 (Musée du Parfum) などがある優雅なエリアです。パリのオペラ座、ガルニエ宮はとても豪華絢爛の巨大な劇場で、世界の様々な劇場建築に影響を与えて来ました。現在でもブロードウェイで上演されている有名なミュージカル、オペラ座の怪人 のインスピレーションのもととなり、その舞台にもなっています。
ガルニエ宮は、王政の頃から続く、フランスのオペラとバレエ劇団の中心地である、パリ国立オペラ劇場の一つで、18世紀後半、第二帝政下のナポレオン3世時代に建設されました。フランスの建築家、シャルル・ガルニエ (Charles Garnier) により、バロック、パラディーオ、ルネサンスなど様々なイタリアの古典建築様式が取り入れられデザインされた歴史ある建物です。1861年から建設がはじまり、途中、中断を挟みながら、1875年に完成しました。

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見学ツアーの入口は、正面から左手のガルニエ宮の西側です。ガイドツアーは、フランス語と英語があり、英語のツアーは、毎日2回、11時30分と14時30分に行われています。詳しくは こちら です。ガイドさんなしで、館内を見て回る セルフガイドツアー もあり、オーディオガイド を別に借りることもできます。こちらは、日本語版もあります。

ガイドツアーは、人気のため、売切れとなることも多いので、ツアー開始時間よりかなり早目に到着する必要があります。今回のガルニエ宮のガイドツアーには、パリの観光パス パリパス で参加しました。当日券購入者も一緒なのですが、今回はツアー時間の40分前に到着してギリギリ最後のチケットを購入できました。まだまだ列にはたくさんの人が並んでいたので、あとの人はセルフガイドになるか別の日のツアーになると思われます。

ガルニエ宮のツアーは毎日催行されているわけではありません。特別イベントの会場となるため休館となる日もあるので、こちら で休館日をチェックしてから訪れましょう。今回のパリ旅行でももともと訪れる予定だった日はイベントのため休館でした。

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チケット購入後、ツアー開始時間までまだまだ時間があり、奥の美しいロタンダエリア (Rotonde des Abonnés) で出発を待ちます。ガイドツアーはいくつものグループがあり、グループ毎に出発して行きます。

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かなりの大人数のツアーですが、オーディオ装置が配られるので、ガイドさんの声はよく聞こえます。

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ガルニエ宮のガイドツアーがスタートし館内に入ってくると、一瞬でキラキラした世界に変わり、その美しさに感動してしまいます。

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自分で見て回っていたらきっと気づかないような宮殿の中の色々なトリビアをお話してくれながら見て回ります。

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ガルニエ宮には、ハイライトとなるような美しいスポットがたくさんあるのですが、まず最初のハイライトとなるのはこちら、大階段 (Grand stairway) です。

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2階から眺め渡すと豪華な劇場の様子がさらに伝わってきます。たくさん写真を撮りたくなるような本当に美しい空間です。ガイドツアー後は、自由行動となり、館内を自由に写真撮影できるので、またあとでゆっくりと来ることにし、ここはガイドさんの面白いお話に集中します。

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見どころとなる各お部屋につくと、ガイドさんのお話が始まります。こちらは、氷河の間 (Salon du glacier) と呼ばれるお部屋です。劇場は、当時の上流階級の社交の場で、訪れた観客たちが会話を楽しめるお部屋がたくさんあります。

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このオペラ座内は、至る所に、素晴らしい絵画や彫刻が飾られており、美しいスポットが目白押しです。この氷河の間にも美しい天井画が広がっています。この他、太陽の間 (Salon du Soleil)、月の間 (Salon de la lune) など、それぞれ雰囲気の異なる色々な部屋があります。

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オペラ・ガルニエで一番キラキラと輝いていた、豪華絢爛な場所はやはり、グランフォアイエ (Grand Foyer) です。ベルサイユ宮殿の鏡の間を思い出すゴージャスな雰囲気です。本物の金の他、金の塗装も多用されているそうです。天井に広がる美しい絵画も見どころです。

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建物の西側の方には、こんな図書館のような、美しく本が並ぶお部屋もあります。

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館内の所々に、オペラやバレエの美しい衣装が飾られています。

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劇場には、個室の鑑賞席もあり、オペラ座の怪人で有名な、5番ブース (No 5 booth) もあります。

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ガイドツアーでは、劇場内に入ることができます。座席に座って、ガイドさんの説明を聞きます。セルフツアーでは、劇場内には入れませんが、劇場の後部から劇場内を見学できるようになっています。

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天井を見上げると、豪華なシャンデリアと共にマーク・シャガールの美しい天井画も見られます。こちらは、1964年に描かれたものです。かつて、このシャンデリアが落下し、観客に死者が出るという事件もあったそうで、そんなエピソードは、ミュージカルのオペラ座の怪人にも登場します。

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ガイドツアー終了後は、もう一度見てみたい場所や写真撮影したい場所など館内を自由に見て回ることができます。ガイドツアーに参加する場合は、ツアー時間の90分を含め、ツアー開始から2時間程みておくといいと思います。

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出口の手前にある、お土産屋さんに最後は寄っていきます。

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こちらは、ガルニエ宮の紹介映像です。巨大すぎてなかなか全体を見渡すことができませんが、建物の全体像も登場します。

全体像と言えば、オルセー美術館では、ガルニエ宮の精巧な模型も展示されています。

ガルニエ宮 Palais Garnier
8 Rue Scribe, 75009 Paris, France 地図

ルイ14世により、1691年に設立されたパリ国立オペラは、来年、2019年は350年目を迎えます。パリ国立オペラの劇場は、今回紹介したオペラガルニエの他、オペラ・バスチーユ (Opéra Bastille) もあり、こちらは来年で30年目を迎えます。次回のパリ旅行では、是非、オペラかバレエを鑑賞してみたいです。

ニューヨークでは、リンカーンセンターで、オペラやバレエを楽しむことができます。冬の今はちょうどシーズン真っ只中です。

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パリ旅行の様子は、こちらで紹介しています。

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