ニューヨークのミッドタウンにある、ロックフェラーセンターの五番街沿いに、とても存在感のある巨大なパブリックアートの彫刻像、オラクル (Oracle) が登場し、早速、人気の写真スポットになっています。ロックフェラーセンターと言えば、アールデコ様式で知られ、様々な場所に古代ギリシアやローマの神々をモチーフとした壁画や像がありますが、そんなロックフェラーセンターに新たに登場したのは、ニューヨークで活動する黒人アーティスト、Sanford Biggers さんの作品、アフリカ風の西洋彫刻を施した、とても巨大な像です。ロックフェラーセンターの建物群内及び周辺には、美しい春の花々と一緒に、Sanford Biggers さんの様々な作品も飾られています。
今、ミッドタウンの五番街を歩いていると、思わず目に止まるのが、ロックフェラーセンターの五番街沿いに登場した巨大な像です。自由の女神 をモチーフにしたようなトーチを手にしていて、さらに、ちょっと別世界からやって来た宇宙人のような面白い顔をしています。ロックフェラーセンターでは、昨春は、パブリックアートが一切登場せずとても残念でしたが、秋には フリーズ彫刻 が登場し、一昨年の春には インスタ映え彫刻 で顔をテーマとした作品が飾られたのですが、ロックフェラーセンターの展示は、毎回面白く、人物など細長いものをモチーフとした彫刻がとても似合うロケーションです。
ロックフェラーセンターに5月5日に登場した、オラクルと題された、新パブリックアートの巨大像は、LA出身、ニューヨークで活動するアフリカ系アメリカ人アーティスト、Sanford Biggers さんの作品です。
アフリカの伝統的なマスクと西洋美術のルーツ、古代ギリシア、ローマの神話とスタイルが融合した、高さ7.6m (25 ft) の巨大な彫刻です。
後ろには、長い髪の毛が伸びています。もともとは、昨秋の展示の予定でしたが、今春に延期され、6月29日まで展示されています。
チャンネルガーデン (The Channel Gardens) の中央のプールの周りには、可愛らしい小さな花も植えられ、ちょっとした休憩スポットになっています。
向かいにある、ニューヨークを代表する高級デパート、サックスフィフスアベニュー も可愛らしい飾り付けをしています。
ロックフェラーセンターは、現在、冬にアイススケート場となる広場を含め、様々な場所が工事中となっていますが、Sanford Biggers さんは、様々な媒体の作品を制作しているアーティストで、巨大彫刻のオラクルだけでなく、ロックフェラーセンターコンプレックスの色々な場所に色々な作品が飾られているので、アート好きは、巡ってみるのもおすすめです。地図は、こちら(PDF) です。
冬に、アイスリンクとなる広場の周りには、Sanford Biggers さんがデザインした旗が飾られています。和柄っぽい旗で、着物と曼荼羅(マンダラ)から着想を得たそうです。
昨春は、様々なアーティストがデザインしたたくさんの旗が一堂に飾られてこんな様子でした。
アトラス像で知られる、五番街沿いの International Building (630 Fifth Ave.) の中には、 同じく、Chimera シリーズと呼ばれる彫刻作品が展示されています。
様々な文化の融合をテーマとしているようで、このような仏像の雰囲気のアートが飾られていました。
こちらは、アフリカの伝統工芸と仏像を融合した感じです。
どちらがどんな影響を与えているかは分かりませんが、ダニエル・アーシャム (Daniel Arsham) さんの作品と同系統の雰囲気です。
BLM などメッセージアートが、最近、人気になっていますが、ロックフェラーセンターの地下に広がるコンコースの北側には、Just Us のメッセージアートがあります。青空と雲を背景にした。オノヨーコさん風の爽やかな作品です。
Nintendo NY の隣にある 10 Rockefeller Plaza のビルのショーウィンドウと建物内には、テキスタイルの作品があります。
10 Rockefeller Plaza の前では、今年も ロックフェラーセンターのクイーンズナイトマーケット がオープンしています。
ロックフェラーセンターは、ニューヨークの街を見渡せる有名な展望台もあります。