Paris (28)

オランジュリー美術館の見どころ モネの睡蓮で有名なパリ・チュイルリー公園の見逃せない印象派近代アートミュージアム

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パリの中心には、ルーブル美術館やオルセー美術館などフランスを代表する素晴らしい美術館がたくさん集まっていますが、キラリと光る印象派の巨匠たちの作品コレクションが展示されている、見逃せないおすすめの美術館の一つが、チュイルリー公園にある オランジュリー美術館 (Orangerie Museum) です。オランジュリー美術館といえば、最も有名なのが、1階にある8つもの巨大な モネの睡蓮 (Water Lilies) の絵がずらりと並ぶ二つの部屋のギャラリーです。地下のギャラリーにも、ルノアール、ピカソ、マティス、セザンヌ、モディリアーニなど有名アーティストの作品が勢揃いしており、美術館の規模としては小さいながらもとても見応えのある美術館です。また、アート鑑賞を終えたら、整然と整備された美しいフランス風庭園、チュイルリー公園 (Tuileries Garden) を訪れてみるのもおすすめです。

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オランジュリー美術館は、コンコルド広場の近く、チュイルリー公園の西端のセーヌ川岸にあるグリークリバイバル様式の建物にあるミュージアムです。この建物は冬にオレンジなどの柑橘系植物を育てる温室として1852年に建てられました。その後、倉庫や展示会場など様々な用途に利用されていたようですが、現在へと続く美術館のきっかけとなったのが、モネによるインテリアデザインと睡蓮の作品群の寄贈で、それらをもとに、1927年にオランジュリー美術館がオープンしました。

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オランジュリー美術館 基本情報

オランジュリー美術館 Musée de l’Orangerie
Jardin Tuileries, 75001 Paris, France 地図
入場料: €9 *Paris Pass も使えます。
休館日:火曜日
開館時間:9am – 6pm (最終入場 5:15pm)


パリのミュージアムへ入場する際は必ずセキュリティーチェックが行われます。チェックを終え、入館すると、昔温室だった歴史を感じさせる雰囲気が感じられます。ギャラリーは、1階と地下の2フロアの構成になっています。

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1階を真っ直ぐ奥に進んで行くと、オランジュリー美術館のハイライトであるモネの8点の睡蓮 (Les Nymphéas/The Water Lilies) の巨大な作品が、2つの楕円形の部屋に渡って展示されています。ニューヨークの MOMA にもあるような巨大なモネの睡蓮の作品群が、真っ白なミニマリストな美しい空間にずらりと並べられています。
巨大な2本の柳の木が印象に残る、”The Water Lilies: Morning with Willows”。

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展示されている作品群は、モネが暮らしていたパリ近郊にある小さな街、Giverny の自宅の美しい庭の景観を描いたものです。現在でも、Giverny にあるモネの自宅と庭園を見学することができます。第一次世界大戦の終戦を祝し、平和の象徴として、モネによりフランス政府に寄贈されたそうです。
睡蓮の周りの美しい緑のリフレクションを描いた、”The Water Lilies: Green Reflections”。

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こちらは、夕焼け時の睡蓮を描いた、”The Water Lilies: Setting Sun”。微妙に風景と色使いが異なる作品が並び、パリにいながら、どこか遠くへやって来た錯覚に陥ります。こちらのバーチャルビジットでは、ギャラリーの雰囲気が楽しめます。

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19世紀後半にスタートした印象派の第一人者として知られるモネの人生については、こちらで紹介されています。

地下に向かうと、フランスでは珍しいコンテンポラリーアートの作品が飾られていました。サンフランシスコの SFMOMA でも見かけたアメリカ人アーティストで、フランスに移住し、フランスとも縁の深い Joan Mitchell さんの作品で、睡蓮を抽象表現主義的にとらえた雰囲気の “The Goodbye Door” です。ポンピドゥー・センター内の国立近代美術館からやって来た作品だそうです。

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オランジュリー美術館は、1960年前後に、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランスで活躍した印象派アーティストのコレクション、”Jean Walter and Paul Guillaume Collection” を取得しましたが、現在、それらが地下のギャラリーでの展示の中心となっています。
オランジュリー美術館のモネというと、睡蓮の作品ですが、実は地下にも、モネの作品が一点だけあります。モネが Giverny に移り住む前に住んでいた、こちらもパリ近郊の Argenteuil を描いた作品です。

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オランジュリー美術館のコレクションで作品数が多いアーティストは、ルノアール (Pierre-Auguste Renoir)、アンドレ・ドラン (André Derain)、シャイム・スーティン (Chime Soutine) です。
モネと並び印象派の代表的なアーティストとして人気があるのが、ルノアールです。

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ルノアールらしい女性を描いた暖かみのある優しい感じの作品が数多く並んでいます。

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マティスと友人だったアンドレ・ドラン (André Derain) の作品も数多くあります。マティスと共に、独特な色合いが特徴のフォーヴィスム (Fauvism) の代表的なアーティストとされていますが、次第にフォーヴィスムから離れ、クラシカルな画風に回帰していった感じを受けます。対象は、日常を描いた印象派的ではありますが、かなり写実的に描かれています。

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昨年、ニューヨークでも モディリアーニ展 が開催されていましたが、オランジュリー美術館でもモディリアーニの作品コレクションが5点展示されていました。
一番左端のピエロとギターの作品は、ピカソなど近代アーティストたちがよくモチーフとして扱うテーマですが、このピエロとギターの作品は、アンドレ・ドランによるものです。

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モディリアーニ風な印象を受けるシャイム・スーティン (Chime Soutine) の作品。スーティンは、ロシア系ユダヤ人で、イタリア系ユダヤ人であるモディリアーニとは友人だったそうで、モディリアーニがスーティンを描いた作品も存在します。

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スーティンは、印象派らしく何気ない日常を描いた他、抽象表現主義的な作品も描いています。

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いかにもモディリアーニらしいアフリカや太平洋の仮面が思い浮かぶ作品。

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マティスらしい色使いの作品。

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静物画や風景画で有名なセザンヌですが、人物を描いた作品もあります。

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ピカソの1921年の作品。当時のトレンドだったのかもしれませんが、20世紀初頭の過度にデフォルメされた画風からクラシカルに回帰した時期の作品で、ピカソにしては、落ち着いた大人しい感じがします。

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印象派、ポスト印象派の近代アートの時代、女性を描いた作品は多いですが、女性のアーティストはほとんど思い当りません。そんな時代にフランスで活躍した数少ない女性アーティストが、マリー・ローランサン (Marie Laurencin) です。今、コンテンポラリーアートで見かけてもおかしくない斬新な画風が印象的です。

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南太平洋のタヒチやカリブ海のマルティニークなど世界を旅し、当時の未知の世界を描いたゴーギャンの作品もあります。

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珍しいアンリ・ルソー (Henri Rousseau) の海を描いた作品。

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パリらしいモンマルトルの街角を描いたユトリロ (Maurice Utrillo) の作品。

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1階と地下のギャラリーの間には、カフェとミュージアムショップがあります。

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パリのミュージアムというと、ルーブルやオルセーなどのように、とても大きな美術館が多いですが、オランジュリー美術館に関しては、とてもコンパクトにまとまった小さなミュージアムなので見学所要時間も1時間半前後くらいであまり時間をかけずに見ることができます。オランジュリー美術館は、小さくまとまっていますが、見応えのある印象派の作品群が多いので、たくさんの作品を鑑賞することに慣れていない人にもおすすめで、ゆっくりと見て回ることができるミュージアムです。印象派好きは、圧巻の印象派コレクションを誇るオルセー美術館もお見逃しなく。

美術館の隣には、いかにもフランス庭園らしい、見事に長方形にカットされた木々が整然と並ぶ美しい庭園があります。美術館訪問後、美しいチュイルリー公園も散歩してみるのもおすすめです。

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モネ好き、印象派好きの人は、世界最大のモネコレクションを誇るパリの美術館、マルモッタンモネ美術館もおすすめです。

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