ニューヨークの人気ミュージアム、アメリカ自然史博物館で、新特別展 “Our Senses” がはじまります。今日、11月17日から19日までがメンバープレビュー、20日から一般公開されます。Our Senses は、人間が生きて行く上で必要な情報を外部から得るために備わっている感覚をテーマとした展示で、人間の五感、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、をはじめとした様々な感覚、色々な動物の優れたセンサー、いかに人間の感覚が騙されやすいかなどについて、インタラクティブに体験し、楽しみながら学ぶことができる面白い展示となっています。
まず最初に入ったお部屋は、何が見えるかな?のコーナーです。
見方を変えれば、ほらこのとおり。
光の色によって見えるものが変わってくるマジックのような世界。赤い光だと鳥たちの世界なのに、
青い光になると、きゃー、虫だらけ。
緑の光だと、ウサギやバッファロー、クマなど森の動物たちが登場します。
同じ花を見ても、人間の見え方とチョウチョの見え方は実は違います。チョウチョの目から見たらこんな風に見えますよー、というのを体感できます。
生き物にはみんな脳がありますが、人間とコヨーテ、ドルフィンを例に挙げてこんな仕組みになっています、というのを紹介する展示です。コヨーテの耳から入ってくる情報は脳のこの部分がつかさどっています、というのをコヨーテの耳を触ると、脳の一部が色が変わってわかります。それでは、目はどうだろう?と目を触ってみるとまた別の部分が色が変わって、脳のどの部分がどんな役割をしているのかを感覚的に学べます。
続いて、バランスのお部屋へ入っていきます。
クラクラきてしまう、世界がぐにゃぐにゃしたお部屋です。不思議ですね、どうしてクネクネした線を見ただけで人間はこんなに影響を受けるのでしょう?
そんな中、写真撮影を楽しんでいる人もいました。
触って感じてみよう!のお部屋。子供たちも色々体験しています。
匂いをかいでみよう!のお部屋。チョコレートケーキの香りだ♡ と子供たちの歓喜の声が飛び交ってました。この匂いは何かな?って試してみて、横の答えを開けると答えが出てくるクイズ形式もあるのですが、時々、あー、嗅ぎたくなかった。。。っていう撃沈する香りも隠れています(笑)そういうときは、チョコレートの美味しい香りでリフレッシュ。
展示だけでなく、デモンストレーションのお部屋もあり、定期的にデモンストレーションショーが開催されています。普段何気なく感覚的に感じていることを、改めて実証するような形でデモンストレーションしてくれます。例えば、同じ映像だけれど、背景の音楽を変えてみる。これがどれだけ効果的なことなのか、改めて見せてもらうと、これがなかなか面白く、観客から思わず笑いがおきます。穏やかな音楽が流れていると、子供たちが無邪気に楽しんでいる幸せなシーンになりますが、曲を一変させると、今度はなんだかただ事じゃないシーンに。何かに追われているような、危機が迫っているような。映画とかドラマとかまさにこの背景の音楽でシーンを作り出しているのは、なんとなくわかっていましたが、両方を同時に見せられるとその効果が一目瞭然で笑ってしまうほど効果的でした。
人間の脳はこんな風に役割が分かれているんだよ、というお話もしてくれます。
人間や動物の五感を学んだ最後には、今大流行のAIの基礎、マシーンラーニングについての体験です。ブロックで形を作って、マシンにこれは何々だよ、と教えていく、その作業を沢山こなしていくと、マシンが賢くなっていく、その過程に触れられます。テクノロジーにより、通常の人間の能力を超える感覚を身につけることができる時代もやって来るのかもしれません。
こちらは、自然史博物館による新特別展の紹介ビデオです。
自然史博物館は特別展の出口に必ず特別展ならではのギフトショップが併設されています。頭の体操になりそうなものが色々揃っています。
ニューヨークのアメリカ自然史博物館は、見応えのある楽しいミュージアムです。映画『ナイト・ミュージアム』に登場したコースを回ってみるのもおすすめです!みどころ詳細はこちらをどうぞ。
アメリカ自然史博物館 American Museum of Natural History
Central Park West & 79th St, New York, NY 10024 MAP
ホリデーシーズンになると、自然史博物館の正面に、恐竜のイルミネーションが登場します。自然史博物館らしい、可愛いイルミネーションです。