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ニューヨークで珍しいミュージアム屋外特別展開催中!コロナ禍のNYC展 Hope Wanted ヒストリカルソサエティ

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ニューヨーク (NYC) では、今まだミュージアムの屋内の見学が許されていないのですが、屋外で特別展を開催しているミュージアムがあります。100年振りとなる歴史的なパンデミックで大打撃を受けた、ニューヨーク。そんなニューヨークの今だからできる特別展で、コロナ禍のニューヨークという興味深いテーマとなっています。アッパーウエストサイドにある、ニューヨークヒストリカルソサエティ (New-York Historical Society) では、屋外のお庭で、Hope Wanted: New York City Under Quarantine と題された、コロナ禍のニューヨークの様子を紹介する特別展が開催中です。

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ニューヨーク歴史協会 (New-York Historical Society) のミュージアムは、アッパーウエストサイドにある、ニューヨークやアメリカの歴史をテーマにした、ニューヨーク最古の博物館です。セントラルパークの西側の通り沿いの 76ストリートと 77ストリートの間にあり、お隣には、映画『ナイトミュージアム』の舞台として有名なアメリカ自然史博物館 があります。ニューヨークのミュージアムはどこも 3月中旬以降ずっと閉鎖されていて、閑散とした状態が続いていました。

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ヒストリーミュージアムらしく、ミュージアムの正面には、奴隷制度を廃止した、第16代アメリカ大統領のアブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)、北側には、奴隷廃止運動で大きな功績を残した、フレデリック・ダグラス(Frederick Douglass) の像が飾られています。
ヒストリカルソサエティには、カフェもあり、ミュージアム沿いのアウトドアスペースに、テーブルが用意されていて、ローカルたちの憩いの場所になっています。

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そんなニューヨークヒストリカルソサエティで、なんとアウトドアでの特別展、Hope Wanted: New York City Under Quarantine が、昨日、8月14日からはじまりました。

ニューヨークがコロナのパンデミック危機に陥って大変だったあの時期のことが、すでに遠い昔のことのように感じたりしますが、あれからまだ数ヵ月程しか経っていません。今だから伝えられる、ニューヨークのコロナ危機時の街のニューヨークをテーマとした展示です。

入口は、通常の建物の正面や北側ではなく、南側の 76ストリート沿いにある、ミュージアムの隠れ裏庭が会場となっています。入場には、事前に予約した 時間指定チケット が必要となります。チケットは無料です。久しぶりのNYCでのカルチャーイベントとなるため、人気となっていて早目の予約がおすすめです。予定時刻の5分程前に、入場待ちのソーシャルディスタンス印がある列に並びます。

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時間になると順番に、理由は分かりませんが顔写真を撮影し、チケットをスキャンし、入場します。会場は、マスク着用とソーシャルディスタンスが必須となっています。会場は、ニューヨークの5つの地区の様子をそれぞれ紹介していて、ブロンクス、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、スタテンアイランドの順に、反時計回りに一方通行で見学していきます。写真が中心ですが、所々で、スマホで、写真の登場人物によるオーディオインタビューを聴くことができます。

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Hope Wanted: New York City Under Quarantine は、詩人でジャーナリストでもある Kevin Powell さんとフォトグラファーの Kay Hickman さんがキュレートした特別展で、写真、音声で、歴史的な災害となったコロナ禍のニューヨークを伝え、記録するという構成になっています。

早速、カルチャーイベントに飢えていた、ニューヨーカーたちが、お散歩がてら、たくさんやって来ていました。
ブロンクスからスタートします。ニューヨークは、例えば、NYCの公式サイトこちら でデータがまとめられていますが、全域で感染が広がりましたが、中でも、最も人口当たりの感染者数が多かった地区が、ブロンクスです。それぞれの地域に対して、詩が添えられています。

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マンハッタンは、最も人口密度が高く、世界各国からの旅行者がやって来るエリアということもあり、コロナへの注意が払われていなかった初期には、とんでもない数の感染者が出ていましたが、ロックダウン以降、マンハッタンから脱出したり、完全に自宅に籠っていた人も多く、全体的には、最も感染者が少ない地区となりました。

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コロナ危機中の何気ない日常の光景に加え、中には、グランドセントラル駅などニューヨークの有名スポットの写真もありました。

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コロナ危機の最中は、普段は、人でいっぱいのグランドセントラル駅も、静寂の世界が広がっていました。

美しい静寂のグランドセントラルターミナル

寂しげなドアマンさんの写真と、毎日7時になるとニューヨーク中の人たちが家の中から顔をだして 医療関係者へ感謝の拍手をした あの時のことが思いだされる、マンハッタンらしい写真も色々あります。
“Going anywhere outside of my apartment is just super stressful….” という言葉が刻まれていますが、アパートの外へ出かけるだけですごくストレスだった、という気持ち、今ならみんな共感できるのでは?

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ニューヨーク、マンハッタンは、本当に静かでした。

ロックダウン中のニューヨークの様子 コロナで静寂に包まれたマンハッタンの非日常な光景 New York City on PAUSE

お庭の中央には、休憩スペースもあります。

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マンハッタンに続いて、クイーンズの展示です。クイーンズといえば、ニューヨークのコロナ危機で、一躍有名になったエルムハースト病院があるエリアで、大変な数の感染者がいました。クイーンズは、フラッシング周辺などアジア各国からの人々が最も多く住んでいるエリアで、日系の方の写真とオーディオインタビューもありました。

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クイーンズに続いて、ブルックリンです。ブルックリンは、NYC の中で最も人口が多い地区です。中には、感染者が多かったエリアもありますが、全体的には、マンハッタン同様、人口当たりの感染者数は、低かったです。

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こちらは、ブルックリンの Flatbush にある歴史的な劇場、Kings Theatre。1929年に映画館として建てられた建物ですが、2010年にリノベーションがはじまり、2015年に劇場として再オープンしています。今回の展示には、アポロシアターやブロードウェイの劇場街のあるタイムズスクエアなどもありましたが、コロナによって、劇場が、最も長期間の閉鎖を余儀なくされています。

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オクラホマ州からブルックリンにヘルプでやって来ていた看護師さん。2枚の違うポーズが印象的です。オーディオインタビューでもコメントをしていました。
“What motivates me is that my patients need me.” 患者さんに必要とされること、それが彼女をやる気にさせていました。

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最後は、スタテンアイランドです。スタテンアイランドといえば、フェリーが思い浮かびますが、いつも人がいっぱいのフェリー乗り場が閑散としている写真もありました。

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最近のスタテンアイランドフェリーの様子は、また活気が戻ってきています。

久しぶりの自由の女神!コロナ対策下のスタテンアイランドフェリー ニューヨークハーバーの絶景でリフレッシュ

入り口から入って、一方通行で進んで、反対側にある出口から出るようになっています。入口、出口に、ハンドサニタイザーが用意されていますが、みんなとてもこまめに消毒するいい習慣が身についています。

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とても小さな展示で、サクッと見終わってしまいますが、久しぶりのミュージアム気分が楽しめます。Hope Wanted は、通常は、午前11時から午後5時、金曜日のみ午後8時までとなり、11月29日までの開催です。

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ティファニーランプ など色々な見どころのあるニューヨークヒストリカルソサエティの館内は、9月11日再開予定となっています。

ニューヨーク好きにおすすめNYC最古のミュージアム New-York Historical Society

ニューヨークでは、昨日、ようやくミュージアム館内の再開が、8月24日から可能となることが発表されたので、それ以降、続々と色々なミュージアムが再開していくと思います。

ニューヨーク ミュージアム いよいよ8月24日から再開可能に!コロナ対策特別ルールで

ニューヨークのコロナ危機の様子は、こちらです。

ニューヨーク 新型コロナ危機の経過とまとめ NY感染ピークまでの軌跡を振り返って

ニューヨークで珍しいミュージアム屋外特別展開催中!コロナ禍のNYC展 Hope Wanted ヒストリカルソサエティ was last modified: 8月 15th, 2020 by mikissh