ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズセンター (Barclays Center) で、シルクドゥソレイユの OVO(オーヴォ)がはじまりました。7/5-9 までの 5日間だけの期間限定のショーということで、さっそく初日に訪れてみました。シルクドゥソレイユの独特のアーティスティックな世界が感じられ、とても楽しめるショーとなっています。
今回のシルクドゥソレイユのOVOのショーは、ここ最近すっかり開発の進んでいるブルックリンダウンタウンにあるバークレイズセンターで開催されています。バークレイズセンターは、2012年に完成したアリーナで、プロバスケNBAのBrooklyn Nets の本拠地となっており、一年を通じスポーツやコンサートなどが開催され、ニューヨークで、マディソンスクエアと並ぶ大きなイベント用施設となっています。
今までシルクドゥソレイユのショーは色々と見ていますが、今回のショー OVO は初めてです。2009年からはじまったこのショーは、実は、日本でも、2014年、2015年と長く公演されていたショーで、なかなか人気のショーだったようです。2015年の日本での公演までは、移動式特設屋外テント (Grand Chapiteau) で行われていましたが、2016年からはアリーナ用に修正され、北米の都市を巡業しており、大体5日間づつ、時々長く滞在する街もあるようですが公演を続けていて、北米後は、今度はヨーロッパでの公演が予定されています。
今回すごいなぁ、と思ったのは、ショーの間でも写真撮影が OK だったことです。ただし、フラッシュやビデオ撮影は禁止となっています。
今回の作品の舞台は自然界です。緑豊かな草むらの中のかわいい虫たちのおもしろおかしい演出や、信じられないような身体能力のアクロバティックなショーを楽しむことができます。
ショーが間もなく始まります。観客席に虫取りの人たちがやってきて、観客たちを間違えて(?)網にかけて笑わせてくれます。
ステージの中央に大きな卵が。ショーのタイトルである OVO(オーヴォ)は、ポルトガル語で卵という意味だそうです。
OVO(オーヴォ)の音楽は、虫の鳴き声と共に、ヨーロッパ、アフリカ各地、現地の音楽が混ざりあい、独自の進化を遂げたサンバやボサノバなどブラジルミュージックが中心となっていました。
中でも一番印象的だったのが、最後のシーンの曲 Banquete で、ブラジル北東エリアの音楽 Forró がベースですが、シルクドゥソレイユ調になっています。
OVO の全曲の サウンドトラック もあります。
息を飲むアクロバティックなショーが始まります。
華麗な空中ジャンプ。
人間技とは思えない軟体技に観客席は騒然。
3人の息の合ったバランス技など次々と見せてくれます。
ロープの上で見せてくれた抜群のバランス能力。ロープの上で、歩いたり、揺れたり、一輪車に乗ったり。異次元のバランス力です。
自然界の地下の世界でも鮮やかな動きを見せてくれます。
ぴょんぴょんぴょんぴょん、軽やかにジャンプ。何メートルの岩でも乗り越えられそうです。
アリさんたちの可愛らしい息のあったショー。
可愛らしいけど、やっている技はすごいハイレベル。
シルクドゥソレイユらしい幻想的な雰囲気の中のショーでした。
華やかなフィナーレ。
こちらが OVO の予告編です。
シルクドゥソレイユのショー OVO は、英語が分からなくても楽しめるショーです。ほとんどセリフがなく、セリフは、OVO 語?!なので、世界中どこででも公演できそうです。子供から大人まで幅広い層が楽しめる作品となっています。上演時間は2時間30分、途中で20分程度休憩時間があります。
シルクドゥソレイユのギフトショップ。ファンのこころくすぐるかわいいグッズがいっぱいで大盛況となっていました。舞台で人気だったレディーバグちゃんの人形や、小道具で登場したキュウイとかいろいろあります。
2012年にできたばかりの新しいイベント会場なので、洗練されたデザインで広くていい雰囲気です。
バークレイズセンターの中のお店は実は色々あるけれど、毎日開いているわけではないみたいでした。この日は平日の夜だったので、週末だともっと開いているのかもしれません。ブルックリン発のかわいいキャンディストアとかもあります。
ドリンクや軽食を買えるお店は、ウィリアムズバーグピザ、ブルックリンバンガーズ&ドッグ、パイサノスバーガーなど、どれもブルックリン発の地元のお店を入れているのもブルックリンならではでした。
バークレイズセンターの会場はとても大きくて開放感あふれる広い会場です。
バークレイズセンターはかなり広いため、チケット購入時、どの席にしようか迷うことも多いと思います。今回は、カテゴリー1の真ん中くらいの席でしたが、カテゴリー2でもよく見えると思います。プレミアムだとステージの目の前の席なので、ステージに飛び入り参加で呼ばれるチャンスがあるかもしれません。会場内でポップコーンやバーガーなど飲食しながらショーを楽しんでOKなので、夏休み中のファミリーや、バースデーイベントで友達同士でおしゃれしてやってきていたり、わいわい楽しいいい雰囲気でした。
シルクドゥソレイユ オーヴォ OVO Cirque Du Soleil
バークレイズセンター Barclays Center
620 Atlantic Ave, Brooklyn, NY 11217 MAP
昨年、シルクドソレイユ初のブロードウェイミュージカル Paramour も見に行き、素晴らしかったのですが、残念ながら、2017年4月で終了となってしまいました。ブロードウェイミュージカルの世界は、搬入や搬出だけでも相当なコストがかかります。シルクドゥソレイユ的には、コストの高いブロードウェイよりも、一度にたくさんのお客さんが入場できる広々とした会場で行う、自分たち独自のブランドがより生かせるサーカスショースタイルの方がいいという判断があったのかもしれません。
こちらでは、シルクドソレイユの歴史などについても紹介しています。
ブロードウェイを撤退したシルクドゥソレイユですが、オフブロードウェイのロングランショーであるブルーマングループを買収したそうです。たしかに、方向性が似ていて、親和性が高く、相乗効果もあるかもしれません。
Paint the town blue! #CirqueduSoleil is happy to welcome @bluemangroup to the team. Find out more: https://t.co/z30uoxIAox pic.twitter.com/I8CKyv1CW1
— Cirque du Soleil (@Cirque) July 6, 2017