Pace Gallery Dubuffet (2)

ペースギャラリー チェルシー最大美術館のようなスペースでジャン・デュビュッフェ 奈良美智らの個展開催中

Pace Gallery Dubuffet (2)

ニューヨークのチェルシーには、数多くのアートギャラリーが集まっていますが、中でも最大のギャラリースペースを誇っているのが、昨年9月に誕生したばかりの7階建てのチェルシーギャラリー、ペースギャラリーフラッグシップ (Pace Gallery Flagship) です。テラスまである美術館のようなギャラリーで、最大5フロアに渡るギャラリーでは、いくつものアーティストの個展が同時開催されています。ペースギャラリーも、ウィズコロナの再開後は、事前予約制で、ニューヨークのパブリックアートでもお馴染みのフランス人アーティスト、ジャン・デュビュッフェ (Jean Dubuffet) や、独特のキャラクターのポップアート風作品で知られる日本人アーティスト、奈良美智 (Yoshitomo Nara) をはじめ、何人もの個性的なアーティストたちの個展が開催されています。

Pace Gallery Yoshitomo Nara (3)

ジャン・デュビュッフェ

ペースギャラリーのフラッグシップがあるのは、ニューヨークのチェルシー W. 25th Street です。現在、他のいくつかのギャラリーでも採用されているウィズコロナの特別ルールで、事前予約をしてから訪問します。
現在、外から眺めることもできる、一番目立つ一階のギャラリーで展示されているのは、パブリックアートでお馴染みのフランス人アーティスト、ジャン・デュビュッフェ (Jean Dubuffet) さんの巨大な作品です。デュビュッフェとペースギャラリーとは、とても古くからの関係だそうで、そんなかつてのやり取りの様子が分かる手紙が展示されています。

Pace Gallery Dubuffet (1)

ギャラリーの中央には、art brut、アウトサイダーアートのムーブメントで知られる、デュビュッフェの代表作の一つ、白い壁に黒字の独特の形状を描いた巨大彫刻、いかにもデュビュッフェらしい作品、Le Cirque が飾られています。作品に接近して、近くで体感できるようになっています。また合わせて、オランダのクレラー・ミュラー美術館にある、文字通り彫刻の庭園となっている、人が作品の上を歩き回ることができるデュビュッフェの作品の模型も展示されています。

Pace Gallery Dubuffet (3)

ジャン・デュビュッフェ (Jean Dubuffet) といえば、ニューヨークのダウンタウン にある、ワンチェースマンハッタンプラザ (One Chase Manhattan Plaza) にある Group of Four Trees も知られています。Group of Four Trees は、1972年以来飾られているパブリックアートです。

Lower Manhattan (25)

Nina Katchadourian

続いて、1階のライブラリーへ行きます。ライブラリーには、数多くのアート関連の本があり、研究用などに開放されていますが、現在は、Nina Katchadourian さんによる、大統領選の敗者に注目した面白い展示、Monument to the Unelected が行われています。

Pace Gallery Katchadourian (1)

大統領選に出馬し敗者となった歴代の候補者の選挙ポスターとなったロゴがずらりと並べられています。ニューヨークでお馴染みのセオドア・ルーズベルト、デウィット・クリントン、直近では、ヒラリー・クリントンのポスターまであります。11月3日ともうすぐに迫りつつある今年の大統領選後には、新しいポスターが追加されるかもしれませんね。2021年12月12日まで展示されています。

Pace Gallery Katchadourian (2)

Robert Mangold

2階のギャラリーでは、ミニマリズムアートで知られるアメリカ人アーティスト、Robert Mangold さんの個展が開催されています。

Pace Gallery Mangold (1)

ユニークな幾何学的形状のキャンバスと色合いの組み合わせのみで、独特のミニマリズムの世界感を表現した作品の数々が展示されています。10月31日までの展示です。

Pace Gallery Mangold (3)

奈良美智

3階のギャラリーでは、日本風ポップアートで知られる奈良美智さんの個展が開催されています。

Pace Gallery Yoshitomo Nara (1)

漫画の主人公のような独特なオーラを放つ女の子が、段ボールのキャンパスに無造作に描かれています。

Pace Gallery Yoshitomo Nara (2)

女の子の感情を豊かに表現した作品が多く、怒ったり、いたずらっ子ぽい顔の印象が強いですが、穏やかな癒し系な作品もあります。奈良美智さんといえば、村上隆さんと共に、21世紀頭前後の日本人アーティストによるアートムーブメント、スーパーフラット (Superflat) の代表的アーティストです。海外生活を通じて体感した国際的な現代アートの流れを受け、アニメやオタクなど日本的なサブカルチャーを、日本の伝統的な浮世絵のように平面的に描くアートで、日本らしい現代ポップアートの一分野となっています。当時、まだ稀だった、日本のアニメやオタクカルチャーの世界的な PR 的役割も果たし、その後、アート界はもちろん、アニメやイラスト界に登場するキャラクターにも大きな影響を与えていると思います。

Pace Gallery Yoshitomo Nara (5)

アレクサンダー・カルダー

6階のテラスからは、チェルシー周辺の景色が見渡せます。現在テラスに飾られているのは、20世紀後半に活躍した著名アメリカ人彫刻家、アレクサンダー・カルダーの作品です。デュビュッフェ同様、ニューヨークの街中のパブリックアートでよく知られるアーティストで、現在、NYC では、MoMA のスカルプチャーガーデンに作品が飾られています。カルダーの作品は、ニューヨーク周辺でもよく見かけます。例えば、屋外彫刻ミュージアムのストームキングアートセンター などにも展示されています。

Pace Gallery

Julian Schnabel

ペースギャラリーは、実は、7階建ての巨大フラッグシップギャラリーだけでなく、もう一つ近くに別ギャラリー (510 West 25th Street) があり、Julian Schnabel の個展が開催されています。
ジャン・デュビュッフェ、奈良美智、Julian Schnabel の展示は、10月24日までなので、見てみたい人は急ぎましょう。

ペースギャラリー Pace Gallery
540 West 25th Street 地図

前回の訪問時は、カルダーやデイヴィッドホックニーの個展が行われていました。

NYCチェルシーに巨大ギャラリー新オープン! ペースギャラリーのフラッグシップギャラリー Pace Gallery

ペースギャラリーでは、以前、ロスコの個展を見かけたこともあります。

チェルシーのギャラリーで驚きのロスコ Rothko の特別展

先日のチェルシーギャラリー巡りでは、ペースギャラリー同様、ガゴシアンギャラリー も事前予約制になっていました。ニューヨークでのギャラリー巡り前には、事前に訪れたいギャラリーのウィズコロナのルールを確認してから訪れた方がいいと思います。
チェルシーの色々なアートギャラリーは、こちらをどうぞ。

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ペースギャラリー チェルシー最大美術館のようなスペースでジャン・デュビュッフェ 奈良美智らの個展開催中 was last modified: 10月 19th, 2020 by mikissh