ニューヨークの有名ギャラリーの一つ、ペースギャラリーの新フラッグシップギャラリーが、今年9月に、チェルシーにオープンしました。先日、初めて、訪れてみましたが、まるで美術館のような雰囲気の素晴らしいギャラリーとなっていました。訪問時は、カルダーやデイヴィッド・ホックニーらの展示が行われていましたが、3フロアに渡る、広いギャラリースペースでは、いくつかの展示が平行して開催されている他、屋上のテラスからは、ニューヨークの街並みが一望でき、チェルシーのギャラリー巡りで、是非、立ち寄りたいおすすめの新ギャラリーとなっています。
ギャラリーが、数多く立ち並ぶニューヨークのチェルシーのハイラインの西側の 25ストリート沿いに登場したのが、ペースギャラリーの巨大な新フラッグシップギャラリーです。通り沿いからは、現在、開催中のカルダー展の作品が見られます。
チェルシーの有名なギャラリーのひとつである、ペースギャラリーへは、ロスコ (Mark Rothko) の特別展 などで訪れたことがありますが、今年9月に完成したばかりのチェルシーの新フラッグシップギャラリーへは、初訪問です。ギャラリーの他、オフィススペースもあり、一棟丸ごとペースギャラリーのビルとなっています。1階から3階までのギャラリーと、6階のテラスを訪れることができます。
1階では、20世紀を代表する彫刻家の一人、カルダー (Alexander Calder) の展示が行われていました。面白い針金アートの作品の数々が展示されています。
躍動感のあるこんな作品もありました。
カルダーといえば、ミロの絵画の世界を、現実世界で表現したアーティストという印象がありますが、そんな馴染み深い作品も展示されていました。
カルダーらしい繊細なバランスの作品も色々ありました。
2階では、アメリカ人女性アーティスト、Loie Hollowell さんの美しい幾何学模様の作品がずらりと並んでいました。普通の絵画ではなく、起伏のある立体的な作品なので、実際に実物を見てみると面白いです。
写真だと作品の特徴がなかなか伝えきれず、どうしても平面的な絵に見えてしまいますが、実物を前に接近してみると、部分部分が立体的になって飛び出している面白い作品です。
3階では、イギリスの著名現役アーティスト、デイヴィッド・ホックニーの特別展、La Grande Cour, Normandy が、行われていました。現在、82歳のデイヴィッドホックニーさん、フランスのノルマンディーに家を購入したそうで、こちらは、自宅の周囲の様子を描いた作品です。
こちらが自宅でしょうか、可愛らしい家です。
デッサンもありました。
昨年、ホックニーさんの 青いプールが印象的な代表作 が、$90.3 million で落札されましたが、現役アーティストの中でも、ジェフ・クーンズと並び、トップレベルで取引されるアーティストです。メトロポリタン美術館で開催された、デイヴィッドホックニー特別展も大変盛況でした。
3階には、アフリカ・オセアニアのアートが展示されているコーナーもありました。ギャラリーには、一般用のトイレがないことが多いですが、美術館級ギャラリーに変身したペースギャラリーには、トイレも完備されています。
6階のテラスにも立ち寄ってみました。周囲の景色を見渡せて、とても気持ちのいいスペースです。北側には、ハドソンヤードのビル群が見えます。
ニューヨークならではのウォータータワー (Water tower) が、ビルの屋上によく見えます。西側には、ハドソン川も少し見えます。閉館時間は18時で、夏時間だったこの日は、まだ明るかったのですが、冬時間になったので、お天気のいい日は、美しい夕焼けがのぞめます。
1階には、図書館&書庫 (Library & Arhive) もあり、アート関連の膨大な数のドキュメントが所蔵されているそうです。こちらは、一般向けではなく、研究者のみ利用可能で、予約が必要となります。
10月下旬に展示は一新し、新しい展示が次々とスタートしています。ニューヨークを含め、世界の様々な都市にある ペースギャラリーの特別展のスケジュール はこちらでチェックできます。チェルシーのほぼ全てのギャラリー同様、日曜、月曜のみお休みで、その他の日は、午前10時から午後6時までオープンしています。
ペースギャラリー Pace Gallery
540 W 25th St, New York, NY 10001 地図
チェルシーギャラリー巡りは、チェルシーマーケット や、ハイライン とも合わせて楽しめます。